Every Little Thingも中学時代にハマったアーティストの内の一組。今回は特に思い入れの強いデビューから1stベストまでの楽曲をピックアップして紹介しよう。当時は持田香織(ボーカル)、伊藤一朗(ギター)、そしてキーボード兼サウンドプロデューサーの五十嵐充の3人組だった。

ちなみにアルバム感想は
Every Little Thing アルバムレビュー
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1stシングル『Feel My Heart』
(1996年8月7日 最高24位 売上12.9万枚)
デビュー曲。『ヴァーナル』CMソング、TBS系『CDTV』エンディングテーマ。当時、五十嵐は他2人とそれぞれ面識があったが、持田と伊藤はこの曲の録音の段階では会ってすらいなかったらしい。当時『HEY!HEY!HEY!』に初登場した際に五十嵐が「伊藤はデビューの1週間前に加入した」と発言していたが、元々は二人組の予定だったのだろうか。
というわけで「Feel My Heart」だが、この曲は完全にベスト盤『Every Best Single+3』で後追いで聴いたのでもちろんリアルタイムでの記憶なんて皆無だし、楽曲の印象としてもあまり強くは無い。エイベックスらしい打ち込み全開のダンスナンバー、という以外に語る事はあまり無いかな…。96年当時は次世代のサウンドという感じだったのかもしれないが現在ではこの音にもやや懐かしさを感じる。サビのメロディーよりもBメロの〈easy come, easy go〉のコーラスの方が耳に残るような。まぁ、とりあえずELTの歴史はココから始まったわけだ。
オススメ度★★★☆☆



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2ndシングル『Future World』
(1996年10月23日 最高20位 売上11.0万枚)
『TDK』CMソング。前作の延長線上という感じで、相変わらずのエイベックス系打ち込みダンスナンバー。後追いで聴くとどっちがどっちだか分からなくなる危険性も。「Feel My Heart」と比べるとやや勢いがあるかな。改めて聴いたら結構重くギターが鳴ってて意外だった。とりあえずこの曲も前作同様ベストを聴くまで全く知らなかったし、3rd以降がインパクト強すぎるせいかあまり印象に残らない。ちなみにこの曲でTBS系『うたばん』に初出演。僕がいっくん(ギター伊藤の愛称)の強烈なキャラクターを知ったのはこの番組のおかげだった。
オススメ度★★★☆☆



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3rdシングル『Dear My Friend』
(1997年1月22日 最高9位 初動6.0万枚 売上48.9万枚)
『スリムビューティーハウス』CMソング。自身初のチャートTOP10入りを果たしヒット。第39回日本レコード大賞・優秀作品賞。90年代エイベックス系のまさに王道といえる、非常にキャッチーでインパクト大な3rd。〈朝までファーストフードで みんな たわいもない話〉というAメロからガシッと心を掴まれる。サビの〈ずっと かけがえのないもの〉の突き抜け感は最高。まさにザ・90年代!という印象で非の打ちどころが無い。前作・前々作と比べて圧倒的に耳に残るのはやはりサビの破壊力ゆえだろう。ところでこの歌詞、僕としては女性から男性へ向けた友情ソングに聴こえるのだがどうなんだろう?こういう曲って意外と珍しい気が。
オススメ度★★★★★



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「Here and everywhere」
1stアルバム『everlasting』収録曲。夏の青い空が見えてくるようなとびきり爽やかな一曲。地味といえば地味だけど、この時期のELTが好きならば聴いて損は無いだろう。
オススメ度★★★★☆

「I'll get over you」
1stアルバム『everlasting』収録曲。ちょっとダークなロック調の一曲。シングル群を抜いて考えると1stアルバムで一番の名曲だと思う。持田はこの曲を3rdシングルにしたかったのだとか。確かにシングルに匹敵するクオリティである。初めて聴いたのはバラードベスト『Every Ballad Songs』でだったのだがこれバラードなのか?まぁバラードという定義自体が曖昧だしサザンの『バラッド3』とかにもバラードらしくない曲入ってるから良いのかな。
オススメ度★★★★★



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4thシングル『For the moment』
(1997年6月4日 最高1位 初動11.0万枚 売上68.8万枚)
森永製菓『ICE BOX』CMソング、TBS系『CDTV』エンディングテーマ。自身初のチャート1位獲得シングルであり、「Time goes by」「fragile/JIRENMA」に次ぐ3番ヒット。これまでに比べるとやや落ち着いたミディアムテンポの曲だが、それでも90年代らしい圧倒的な爽やかさは相変わらず。エイベックスとかビーイング系の楽曲ってイントロのインパクトが絶大なものが多いんだけどコレなんてまさにその極み。個人的にこの曲のイントロは歴代J-POPの中でも5本の指に入るほどお気に入りである。このあたりから五十嵐のソングライティングセンスが本格的に爆発したようだ。何度聴いても飽きないこの完成度は本当に凄い。最高に良い曲。これ以上の言葉が見つからない。しかしこの曲のPVはなぜ砂漠が舞台なのだろうか。イマイチ曲と合ってないような気がしなくもない…けどそんな事どうでもよくなる位に楽曲が最高過ぎるから良しとしよう。
オススメ度★★★★★



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5thシングル『出逢った頃のように』
(1997年8月6日 最高3位 初動20.2万枚 売上60.3万枚)
森永製菓『ICE BOX』CMソング。前作の約2倍の初動を記録したが、GLAY「HOWEVER」(初動38.5万枚)、SPEED「Wake me up!」(初動27.9万枚)に阻まれ最高順位は3位だった。〈My Love Is Forever~〉と入る持田の伸びやかな高音がたまらなく爽やか。最初から最後までとにかく夏!恋!爽快!という感じで抜群の突き抜け感。ZARDや河村隆一もそうだったけどこの頃の持田の声も爽やかな夏がとても似合う。聴いていると目の前に海が広がる。前作に負けず劣らず、J-POP屈指の名曲。多少の浮き沈みはあるものの、とりあえずELTで一番好きな曲はコレになるかな。
オススメ度★★★★★



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6thシングル『Shapes Of Love/Never Stop!』
(1997年10月22日 最高3位 初動15.4万枚 売上52.6万枚)
自身初の両A面シングル。

「Shapes Of Love」
両A面1曲目。テレビ朝日系ドラマ『研修医なな子』主題歌。「For the moment」や「出逢った頃のように」と比べると若干地味な印象もあるが、それでもかなりのキャッチーさと爽やかさを兼ね備えた名曲。中学時代に『CDTV』内のCDTVライブラリーにて初めて聴いた時から印象が強かった事を憶えている。〈このままチャンス逃さない 二度と無い青春だから〉という歌詞にもあるようにほのかに青春の香りも漂う所がニクい。PVで巨大なキーボードセットに囲まれ一心不乱に弾きまくる痩せこけた五十嵐は一瞬小室哲哉に見間違える。ちなみにこの曲でNHK紅白歌合戦に初登場。
オススメ度★★★★★

「Never Stop!」
両A面2曲目。テレビ朝日系列27時間テレビ『熱血チャレンジ'97』テーマソング。27hours Versionとして1stアルバム『everlasring』からリカットされた。よってシングルA面初の持田作詞曲はコレとなる。一応昔から『everlasting』で聴いてはいたのだが、長らくシングルだということを知らなかった一曲。曲調は爽やか。何だか特撮ヒーロー物の主題歌とかに合いそうだ。たぶん初期ELTが好きな人なら文句無しに気に入る。アルバムとはアレンジが異なるみたいだけど何となくアルバムバージョンの方が曲にスピード感があったかなというくらいで違いはそこまで気にならない。
オススメ度★★★☆☆



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7thシングル『Face the change』
(1998年1月7日 最高1位 初動17.0万枚 売上63.4万枚)
TOYOTA『HILUX SURF SSR-V』CFソング、テレビ朝日系『27時間テレビ 熱血チャレンジ'97』オープニングテーマ(チャレンジVer.)。ここ数作の爽やか路線とは若干テイストを変えたややスリリングなナンバー。とはいっても曲調はバリバリ売れ線ど真ん中なので非常に耳触りが良い。こうもキャッチーな楽曲を量産し続けたこの時期の五十嵐はやはりノリにノッていた。映像が歪むPVが印象的だがこれはサビ部分しか存在しないのだとか。
オススメ度★★★★★



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8thシングル『Time goes by』
(1998年2月11日 最高2位 初動30.3万枚 売上115.0万枚)
フジテレビ系木曜10時ドラマ『甘い結婚』主題歌、TOYOTA『HILUX SURF SSR-V』CFソング(2012年)、ソフトバンクCFソング(2012年)。Mr.Childrenの「ニシエヒガシエ」(初動36.1万枚)に阻まれてチャート最高位は2位だったが、累計ではミリオンを突破、自身最大のヒット曲となった。タイアップだったドラマ『甘い結婚』が中々面白く、当時小学2年ながら毎週観ていたのでこの曲も強く印象に残っている(財前直見と木梨憲武が出ていたが今ではドラマの内容自体はよく覚えていない…)。デビュー以来爽快なポップチューンが続いていたELTが満を持して放った必殺のバラード。五十嵐のメロディーセンスもこの頃が絶頂だったのかもしれない。文句無しの名曲である。一般的に彼らの代表曲と言えば「fragile」かコレがまず出てくる。
オススメ度★★★★★



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「今でも…あなたが好きだから」
2ndアルバム『Time to Destination』収録曲。五十嵐が奥菜恵に提供した曲のカバー。夏の終わりを感じさせる叙情的なミディアムナンバー。物悲しくもキャッチーな名曲。落ち着いた曲調や、サビの歌詞がそのままタイトルになっているという点などZARDっぽい曲だなという印象もある。
オススメ度★★★★★

「All alone」
2ndアルバム『Time to Destination』収録曲。森永製菓『ICE BOX』CMソング。『Every Ballad Songs』のトリを飾っていた感動的なバラード。季節的なキーワードが出てくるわけじゃないんだけど何となく冬を連想させられる。この時期のシングル群に負けず劣らず名曲。
オススメ度★★★★★



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9thシングル『FOREVER YOURS』
(1998年6月17日 最高1位 初動20.1万枚 売上47.5万枚)
持田が出演したシーブリーズCMソング。夏の風を感じさせる爽やかなナンバー。夏本番というよりはその少し前の初夏の空気を持った曲だ。前作の大ヒットの影に隠れてしまったのか一般的にはあまり語り継がれていない曲だけどこれは名曲。やっぱりこの頃の持田の声はこういう突き抜けるような爽やかさにピッタリだった。しかしセールス的にはこれまでと比べるとやや後退。やはり前年の「Dear My Friend」「For the moment」「出逢った頃のように」の爽快チューン御三家の勢いが凄まじかっただけに、このテの爽やか曲は世間的にもうお腹いっぱい感が漂っていたのだろうか…。
オススメ度★★★★★



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10thシングル『NECESSARY』
(1998年9月30日 最高2位 初動12.1万枚 売上23.4万枚)
TOYOTA『NEW HILUX SURF』CFソング。同年にアルバムを350万売ったとは思えないほどの売上の激減っぷりが目立つけども、こちらも名曲。王道爽やか路線とも、シリアス路線とも違う独特の雰囲気を持っているこの時期では異色の楽曲。最初はパッとしないなぁと思ったが聴き込んでいったらある時急にこの曲の魅力に取りつかれた。確かに突き抜けたサビではないのでセールスが下がるのも分かるが「地味」の一言でこの曲を片づけるのはあまりにも勿体無い
オススメ度★★★★★



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11thシングル『Over and Over』
(1999年1月27日 最高4位 初動17.8万枚 売上31.5万枚)
読売テレビ・日本テレビ系列月曜10時ドラマ『ボーダー 犯罪心理捜査ファイル』エンディングテーマ。親が購入して元々家にあったバラードベスト『Every Ballad Songs』の1曲目を飾っていたナンバーという事で、個人的には「Time goes by」や「fragile」よりもELTバラードといったらまずコレ!という感覚が強い。切ないメロディーが胸を打つ貫録のバラード。
オススメ度★★★★★



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12thシングル『Someday,Someplace』
(1999年3月3日 最高4位 初動10.3万枚 売上18.4万枚)
TOYOTA『HILUX SURF』CFソング。青空が見えるような安定の爽やかナンバー。「出逢った頃のように」あたりのシングルと比べるとやや落ちるかなという感はあるけどそれでも抜群に印象的なサビは心地良い。「FOREVER YOURS」からコレまでの4シングルは1stベスト『Every Best Single+3』に収録されオリジナルアルバムには未収録。
オススメ度★★★★☆



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「キモチ」
1stベスト『Every Best Single+3』収録曲。資生堂『ヌーヴネールカラー』CMソング。ベスト盤のボーナストラックとして収録された3曲(タイトルにある「+3」はその事)の内の1曲。初期のELTのイメージそのままな爽やかソング。初めて自分で買ったELTのアルバムがこのベストだったので思い入れの深い一曲だ。最初聴いた時、サビのフレーズ〈もっと honey くちづけしよう〉が〈もっと歯にくちづけしよう〉に聴こえて何言ってんだこの曲?と混乱したものだがその後歌詞カードを呼んで自分の耳の雑さを反省。調べたところ実はカバー曲らしく、原曲はpanacheという女性アーティストらしい。
オススメ度★★★★☆




ベストアルバムのリリース後、プロデュースのための十分な時間を確保したいという五十嵐の意向で、グループは事実上の活動休止へ。翌年には復活を果たすが2000年3月に五十嵐は脱退。その後ELTは2人組として活動を続けていく事となる。この続きはまたちょこちょこ書いていこうと思うので気長にお待ちください。