WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~
WANDS


01.寂しさは秋の色※remix
02.ふりむいて抱きしめて
03.もっと強く抱きしめたなら※remix
04.世界中の誰よりきっと~Album Version~※remix
05.時の扉※remix
06.愛を語るより口づけをかわそう※remix
07.恋せよ乙女
08.世界が終るまでは…
09.Secret Night~It's My Treat~
10.Same Side※remix
11.WORST CRIME~About a rock star who was a swindler~※remix
12.錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう
13.Try Again
14.MILLION MILES AWAY


1997年11月6日、初登場1位
初動17.5万枚、売上37.9万枚、登場11週
B-Gram RECORDS


WANDSの2ndベストアルバム『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』。長戸大幸が求めるWANDSスタイルとの音楽性の違いを理由に97年初頭に上杉・柴崎が脱退。残った木村はボーカルに和久二郎、ギターに杉元一生を迎え、新たに第3期WANDSとして活動を再開。9月にシングルをリリースした直後に今作の発売となった。内容はこれまでのシングルを順番に並べた構成だが7thシングル「Jumpin' Jack Boy」のみ何故か収録を外されている。またB'zらを手掛けるエンジニア・野村昌之によってリミックスが施された楽曲が複数ある(上記の曲目を参照)。「MILLION MILES AWAY」は『PIECE OF MY SOUL』収録曲で2期の曲だが、今作では3期によるカバーとなっており原曲では生だったサウンドが全面打ち込みに変更されている。シングルでは2期の「Same Side」(2位 23.4万枚)「WORST CRIME~About a rock star who was a swindler~」(9位 13.5万枚)、メンバーチェンジ後初のシングル「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」(4位 21.3万枚)がアルバム初収録。

当時既に脱退していた上杉は「自分達の知らない所で意図的にこのようなアルバムが発売された事に驚いている。」との声明を発表しており、元メンバーには一切リリースが知らされていなかった模様で何だか穏やかじゃない空気をビンビンに感じるアルバムである。3期WANDSを早く定着させるために過去のヒット曲と抱き合わせて売ろうという戦略だったのかもしれないが『SINGLES COLLECTION+6』から僅か1年半でまたベスト盤というのはいくらなんでも無茶だし、随所に施されている謎のリミックスも必要性は疑わしい。当時ファンの間では問題作扱いされ、ビーイングという会社自体への不信感が一気に高まっていったらしいがそれも納得である。

未だに中古屋ではよく見かけるし分かりやすいタイトル・構成から初心者が最初に手に取りがちな一作ではあると思う。何を隠そうわたくしマーも初めて手にしたベスト盤が今作だった。このため、後に他のベスト盤で同じ曲を聴いた際に「あれ、なんかサウンド違うぞ!」と感じてしまうという逆転現象が起きてしまったり、今作からハブかれたせいで「Jumpin' Jack Boy」の名曲ぶりに長年気づけなかったという弊害が生まれた(それは僕の責任か?)。他のベスト盤やアルバムを全て聴いた上で、それでもなおWANDSを知りたい!と思うならば今作を聴いてみても良いだろう。最初に聴くベスト盤では無いと思う。

満足度★★★☆☆