The 7th Blues
B'z





DISC-1
01.LOVE IS DEAD
02.おでかけしましょ
03.未成年
04.闇の雨
05.MY SAD LOVE
06.Queen of Madrid
07.ヒミツなふたり
08.Strings of My Soul※インスト
09.赤い河
10.WILD ROAD

DISC-2
01.Don't Leave Me
02.Sweet Lil' Devil
03.THE BORDER
04.JAP THE RIPPER
05.SLAVE TO THE NIGHT※「ハートも濡れるナンバー~stay tonight~」全英語詞リメイク
06.春
07.破れぬ夢をひきずって
08.LADY NAVIGATION※全英語詞リメイク
09.もうかりまっか
10.farewell song

1994年3月2日、初登場1位(3週連続)
初動105.0万枚、売上163.0万枚、登場16週
Produce:松本孝弘
BMGルームス


B'zの7thアルバム『The 7th Blues』。自身初の2枚組オリジナルアルバム。一か月前の先行シングル「Don't Leave Me」(1位 144.4万枚)収録。前年にリリースされ自身最大のヒットとなったシングル「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」は未収録となった。初動ミリオンを記録し3週連続の1位を獲得。2枚組オリジナルアルバムとしては史上初のミリオンであり、未だ歴代最高売上となっている(2枚組オリジナルのミリオンセラー自体はこの後2005年にサザンオールスターズの『キラーストリート』、2010年に嵐の『僕の見ている風景』が達成している)。

先行シングル「Don't Leave Me」の流れのまま全体的にブルージーで重たい雰囲気の溢れるアルバム。B'zの二人が自分達のルーツをハッキリと提示した作品でありこれまでのように売れ線だとかヒットチャートとの兼ね合いを一切無視してやりたいようにやっている印象。この94年は重たい作風が目立った事に加えメディア露出も激減し現在では「暗黒時代」なんて呼ばれているがそれを象徴する一作。ただ暗黒といってもファンク調だったりブラスアレンジが効いた曲も多く「おでかけしましょ」のように弾けた曲もあるので、あくまでキャッチーさが薄いというだけで何もどん底に暗い…という感じでも無い。突き抜けた一曲というのは無いんだけど全体通してこの時期だからこそ、このアルバムだからこそ!という独特さに包まれた曲ばかりで完成度は非常に高いと思う。個人的には90年代B'zでは最も好きなアルバムである。大ヒットシングルとはいえ「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」「裸足の女神」の2曲は今作に入れる隙は無く、未収録にしたのも頷ける(ただ、僕がレコード会社の人間だったら「せめてボーナストラックとして入れてくれませんかね…?」と言うかもしれないがね…)。逆に半年以上先のシングル「MOTEL」の方が今作の空気を引きずった作風でハマっていると思う。

改めて順番に聴いていくと90年代前半のB'zはアルバム毎に作風がどんどん変化しており面白い。それでいて安定して大ヒットを飛ばしまくっていたというのが恐ろしい…(現代だったらファンが一気に離れて大爆死してもおかしくない程の変貌ぶりだなと…)。

満足度★★★★☆