ここではTHE YELLOW MONKEYのシングル感想、更にはアルバムやC/W曲の感想を書いていきます。

※2018年5月21日~随時更新。

1stシングル「Romantist Taste」
1992年5月21日
〈虹の出るマシンガンと声を出してカンヴァセイション〉〈夢を喰らうスパイダー爬虫類のコネクション〉といった抽象的でぶっ飛んだ歌詞が炸裂する記念すべきデビュー曲。肩に力の入った吉井のボーカルはやはり1stだなという感じがする(後に吉井自身も「腹の底から声が出ていない」等と言及しているみたいだ)しシングルにしては中々トリッキーだが、メロディーは結構印象的で耳に残る。ジャケットにはカタツムリが出ていて1か月後の1stアルバムと連動していた。

2012年10月10日にはデビュー20年記念企画の一環でシングル「Romantist Taste 2012」としてリリースされた。この際には山口州治によるリミックスが施されており、オリジナルでフェードインだったイントロが普通に始まる仕様となっている。
満足度★★★☆☆
1stアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION



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「This Is For You」
1stアルバムの中ではメロディアスで綺麗な印象の曲。歌詞にあるように雨の夜にでも聴いて浸りたい曲。同性愛を歌っているらしいがサラっと聴いた感じではそんな風に思えない程美しい雰囲気。『MOTHER OF ALL THE BEST』で初めて聴いた時からお気に入りだったが後に1stアルバム収録だったとしりそんな初期の曲だったのかとビックリした記憶がある。なお2009年に発売されたトリビュートアルバムのタイトルに使われた。
満足度★★★★☆
1stアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST

「真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)」
ボロボロな生活から抜け出したい一心で吉井が書き上げたという大作バラード。楽曲自体は正直リリースのタイミングさえハマればミリオンセラーになってもおかしくない程の名曲である。1stアルバムの他の曲と比べるとメロディーのキレが頭10個分くらい飛びぬけていると思う。

ただ後のライブ盤『SO ALIVE』や『MOTHER OF ALL THE BEST』ではライブ音源で収録され、そちらはオーケストラ(メカラ ウロコ楽団)との競演を果たしておりスケール・オーラ共に絶品。僕が最初に聴いたのはそちらのライブバージョンだったので、1stアルバムの原曲を後に聴いたら音も声も正直迫力不足に感じてしまったのもまた事実…。深いファンには怒られるかもしれないけど、この曲はライブバージョンこそが完成品であるように思う。特にアウトロのオーケストラの美しさは鳥肌モノである(『MOTHER OF ALL THE BEST』ではアウトロが短縮されてしまっているのが残念)。

2017年の『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』でセルフカバーされ、イメージ通りのどっしりしたボーカルでのスタジオ音源が実現して嬉しかった。
満足度★★★★★
1stアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)
ライブ盤『SO ALIVE』(ライブバージョン)
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST』(ライブバージョン)
ベスト『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-
新録盤『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(新録音)



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2ndシングル「アバンギャルドで行こうよ」
1993年3月1日
2枚目にしていきなり針の振り切れた明るく踊れるアッパーソングが登場。どこがサビなのか分からないというかもはや全部サビみたいなノリノリのロックンロールなんだけど、どこか昭和歌謡的なムードも漂うのはこのバンドのルーツがやはりそこにあるからなのか。〈恋する乙女の唇は恥じらいのチョコレート〉なんて一見カッコ悪い歌詞(何でも化粧品のタイアップを狙ったらしい)でも非常にカッコ良く歌い上げてしまうのが凄い。ちなみにこの曲が完成した際に吉井は「およげ!たいやきくん」(1975年にリリースされ454万枚のメガヒットを記録し日本で最も売れたシングルとされている)を抜く大ヒットになると確信したらしいが、結果は前作と同じく圏外だった。
満足度★★★★☆
2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)
ベスト『TRIAD YEARS actⅠ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION

C/W「SUCK OF LIFE」
男性の同性愛を描いたというロックナンバー。アクの強い曲調でイエモンらしさ全開の非常にカッコイイ曲。印象的なベースラインやサビ前のギターリフ等、隅々にまで施された細かなアレンジが光る名曲である。ベスト盤選出率も高く、2013年の人気投票では4位。ちなみにラストサビ前にある吉井による謎の叫び言葉は「でっかいイチモツベイベー!!」らしい…。これは聞き取れるか聞き取れないかギリギリの所で叫ばれているのがミソだったのだが、『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』では妙にハッキリ発音していてちょっとガッカリ(?)だった。

2ndアルバムでは冒頭に新たなパートと歌詞が追加された言わばフルバージョンとなっており、後のベスト盤に収録される際にはフルバージョンを「Album Version」、C/Wバージョンを「Original Version」と表記される。ただやはりAlbum Versionが完成系という感じらしく、後のベスト盤では殆どがAlbum Versionでの収録となっている。
満足度★★★★★
2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)』(Album Version)
ベスト『TRIAD YEARS actⅠ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY』(Original Version)
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST』(Album Version)
ベスト『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』(Album Version)
新録盤『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(新録音)



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「DRASTIC HOLIDAY」
ギラギラ感と煌びやかさが丁度良い具合に入り混じったナンバー。不倫がテーマだという。シングルにしてはややマニアックだけどアルバム曲にしてはキャッチーというまさに絶妙な一曲で結構お気に入り。やはり歌謡曲の匂いを感じる。
満足度★★★★☆
2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)

「フリージアの少年」
吉井の生い立ちを歌った自叙伝的ナンバーだという。気だるげなAメロから一転してサビでは明るくなる展開が胸アツで、2ndアルバムではかなり好きな一曲となっている。6分50秒と結構な大作となっているが意外に長ったらしくは感じない。
満足度★★★★☆
2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)

「シルクスカーフに帽子のマダム」
次回作『jaguar hard pain』に登場するジャガーの恋人・マリーを主人公にしたどっしりバラードで、実に8分近い大作となっている。恋人を亡くしたマリーが自暴自棄に自らを嘆き明かすという曲で、淡々としたバンドの演奏が逆に染みまくる。2ndアルバムを最初に聴いた頃はおとなし過ぎて全く印象に残らなかったが、数年置いて改めて聴いたら非常に熱く物悲しい名曲であるという事に気が付いた。
満足度★★★★☆
2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)


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3rdシングル「悲しきASIAN BOY」
1994年2月21日 最高97位 売上0.4万枚 登場1週
3rdアルバムの1週前に発売された先行シングルであり自身初のO社チャートインを達成。売上枚数こそ大した事ないもののパワフルな良い曲。サビのフレーズ〈桜色の口唇に〉は前作同様化粧品のタイアップを狙って意図的に書いたものらしいが結局またもノンタイアップ。何故そこまで化粧品に拘ったのだろうか?またジャケットの吉井が丸坊主になっていて衝撃的だがこれは3rdアルバムの主人公・ジャガーになりきるためだったとか。昔から全く似合っていないのになんでこの時期坊主だったんだろう?と疑問だったがそういう事だったのか…。
満足度★★★★☆
3rdアルバム『jaguar hard pain 1944~1994
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION
ライブ盤『SO ALIVE』(ライブバージョン)
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST
ベスト『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-
新録盤『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(新録音)



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「ROCK STAR」
ロックスターになりたいという願望を歌ったアップテンポナンバー。3rdアルバムの中では「悲しきASIAN BOY」に次いで中々キャッチーな一曲でライブでも定番なようだ。コンセプト前提のような作りになっている3rdアルバムでは唯一、一発で耳に残る曲だった。
満足度★★★☆☆
3rdアルバム『jaguar hard pain 1944~1994
ベスト『TRIAD YEARS actⅠ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
ライブ盤『SO ALIVE』(ライブバージョン)



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4thシングル「熱帯夜」
1994年7月21日 最高59位 売上1.1万枚 登場2週
TBS系『所さんのワーワーブーブー』エンディングテーマ(初のタイアップ)。明確にチャートを意識して作られトップ10入りを目指して制作されたので59位という結果にメンバーは落胆したと言うが、一応前作からは40ランク近く上がっているので着実なステップにはなったと思う。チャートに寄せたとはいってもイエモン特有のギラギラ感はしっかりあるし、何なら前作よりもマニアック寄りになったんじゃないか?と思う程のダーティーな曲。うねるようなサビのメロディーはまさに寝苦しい熱帯夜という感じ。
満足度★★★☆☆
4thアルバム『smile
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST

C/W「LOVERS ON BACKSTREET」
91年のインディーズアルバムに収録されていた曲の再レコーディングバージョン。ギラギラ感とキャッチーさに溢れたまさにイエモンど真ん中とも言うべき名曲。僕が最初に聴いたのは『MOTHER OF ALL THE BEST』でだったのだが当初は勝手にシングル曲だと思い込んでいた程で、後にC/Wだったと知って衝撃を受けた。個人的にイエモンで一番好きな曲はコレになると思う。インディーズ時代の原曲の方も聴いたんだけど、歌い方や演奏がだいぶ違っていて最早別の曲という感じがしてしまったので僕は断然再録派。
満足度★★★★★
インディーズアルバム『Bunched Birth』(原曲)
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST



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5thシングル「Love Communication」
1995年1月21日 最高29位 売上5.5万枚 登場5週
テレビ朝日系『mew』オープニングテーマ。当初吉井がシングル候補に挙げていたのは別の曲だったがスタッフが「悲しきASIAN BOY」のような曲を書いてくれと指示を出しそれに則って急遽作られたらしい。『MOTHER OF ALL THE BEST』に選ばれなかったのはそこら辺が理由なのだろうか…。楽曲としてはまさに「悲しきASIAN BOY」をより爽やかに仕上げたようなロックナンバーで普通に良い曲。結果的に最高順位、最高売上を更新しブレイクへの地盤が着々と出来上がっていった。よくミュージシャンには「不本意な形で制作(主に売れ線を狙えという会社からの指令)したため後のライブで一切演奏しないヒット曲」というものがあったりするが、この曲はライブでも普通に披露されているらしいのでメンバーがこの曲を特別嫌っているとかいう事は無い…のだと思う。
満足度★★★★☆
4thアルバム『smile
ベスト『TRIAD YEARS actⅠ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION



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「マリーにくちづけ」
SE「Smile」から音が繋がったままこの曲が始まる実質的なアルバムのオープニングナンバー。〈ボンジュール・ジャポン~♪ボンジュール・ジャポン~♪〉の繰り返しが強烈なインパクトを残す。今作からは明確にチャートを意識したアルバム制作がなされたそうだがこの曲の振り切れた明るさはまさにそんな方向転換が如実に出ている感じがする。ただイエモンの煌びやかさみたいなものは十分に残っていると思うし僕のようなライトリスナーからするとこれぞイエモン!的な名曲だと感じる。タイトルの「マリー」とは3rdアルバムの主人公・ジャガーの恋人だが、かつてのファンからは「こんな商業的な曲にマリーを登場させやがって…!」という怒りの声もあったらしい…。バンドの世界観と商業的な方向性を擦り合わせるのって難しいんですね…。
満足度★★★★☆
4thアルバム『smile
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY

「ヴィーナスの花」
「Love Communication」制作の際に吉井がシングル候補として挙げていた楽曲の一つ(もう一つは「エデンの夜に」)。単体では結構キャッチーで明るい良い曲だが確かにシングルとしてプッシュするには何かもう一つ突き抜けたモノが足りないようにも思う。『TRIAD YEARS actⅡ』の2曲目という目立つ位置に収録されていたおかげで僕は割かし耳に馴染んでいて未だに好きな曲ではある。
満足度★★★★☆
4thアルバム『smile
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY



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6thシングル「嘆くなり我が夜のFantasy」
1995年3月1日 最高34位 売上3.1万枚 登場3週
4thアルバム『smile』からのシングルカットながらこの時点での2番売上に位置し、バンドの人気が確実に上がってきていた事を伺わせる。TBS系『たけし・所のドラキュラが狙ってる』エンディングテーマ。Aメロ・Bメロは暗くハードだがサビになると一気にメジャーコードで明るくなるロックチューンで普通に良い曲。ジャカジャカジャッと素早く刻むイントロのギターが好き。
満足度★★★★☆
4thアルバム『smile
ベスト『TRIAD YEARS actⅠ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST



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7thシングル「追憶のマーメイド」
1995年7月21日 初登場19位 初動3.0万枚 売上14.6万枚 登場13週
テレビ朝日系『はなきんデータランド』エンディングテーマ。2月のアルバム『smile』がヒットし、バンドが波に乗りつつある中でリリースされ初のトップ20入り、ここまでで最大のセールスを記録。この曲で『ミュージックステーション』にも初出演し、明確にスマッシュヒットと呼べる作品になったが、リリースから22年間の間ライブでは一度も披露されなかった(再結成後のライブでようやく披露)。また例によってカメリアダイアモンドのタイアップを狙い外部プロデューサーを導入。歌詞に大幅修正を施されたらしく吉井自身「今までで一番悩んで書いた歌詞」だと振り返っている等、ヒット曲にも関わらず不穏な情報が多いナンバーである。現に吉井はこの曲をアルバム未収録にするつもりだったらしい(結局スタッフの説得によりミックス変更を施したアルバムバージョンとして収録された)。

楽曲自体はヒットしただけあってキャッチーさがあるし、イエモン特有のギラギラ感も存分に含まれた名曲であると感じる。マイナー調のAメロ、Bメロを経てサビで明るくなる開放感が素晴らしい。サウンドが割とクッキリしているシングルバージョンに比べ、アルバムバージョンは音の深みが増してやや重たい仕上がりになっている。
満足度★★★★☆
5thアルバム『FOUR SEASONS』(Album Version)
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ~THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY』(Album Version)
シングル集『SINGLE COLLECTION
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST』(初回限定盤のみ、オリジナル歌詞バージョン)
ベスト『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-
再録盤『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(新録音)



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8thシングル「太陽が燃えている」
1995年9月30日 初登場9位 初動4.1万枚 売上16.5万枚 登場8週
テレビ朝日系『Jリーグ A GOGO!!』オープニングテーマ。初のトップ10入りを果たし、前作を上回るセールスを記録。約一か月後のアルバムのヒットに着実に繋げた先行シングルとなった。これまでで一番、もっと言うと全シングルでも一番明るいんじゃないかという程に前向きな感じのポップ曲。ノー天気度で言うと「アバンギャルドで行こうよ」や「LOVE LOVE SHOW」の方が強いんだけど、アクが少なく健全にポップなシングル曲というとこの曲の他に無いのではなかろうか。中学時代『CDTV』等でよく耳にする機会が多く、イエモンを知るのとほぼ同時にこの曲も知ったと思うし最初の頃は結構好きな曲だったが、他の良曲を掘り下げていくに伴い徐々に聴かなくなっていった。
満足度★★★☆☆
5thアルバム『FOUR SEASONS』(前奏追加)
ベスト『TRIAD YEARS actⅡ THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY
シングル集『SINGLE COLLECTION
ベスト『MOTHER OF ALL THE BEST』(初回限定盤のみ、デモバージョン)
ベスト『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-
再録盤『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(新録音)