eternity
Every Little Thing
収録曲
01.Pray
(作詞・作曲・編曲:五十嵐充)
02.Reason
(作詞:Every Little Thing、作曲:五十嵐充、編曲:Every Little Thing・石塚知生)
03.switch(Album Mix)
(作詞:持田香織、作曲・編曲:伊藤一朗)
04.Just be you
(作詞:Every Little Thing、作曲:五十嵐充、編曲:Every Little Thing・石塚知生)
05.The One Thing
(作詞:Every Little Thing、作曲・編曲:五十嵐充)
06.Get Into A Groove
(作詞・作曲・編曲:五十嵐充)
07.Rescue me
(作詞・作曲・編曲:五十嵐充)
08.Smile Again
(作詞:Every Little Thing、作曲・編曲:五十嵐充)
09.sure(Orchestra Version)
(作詞:持田香織、作曲:Every Little Thing、編曲:Every Little Thing・星野靖彦)
10.Who cries for me?(Pray Reprise)※「Pray」のコーラスをアレンジ
(作曲・編曲:五十嵐充)
11.sure(Are you sure? Mix)※リミックス
(リミックス:渥美尚樹)
データ
2000年3月15日、初登場1位
初動55.5万枚、売上96.7万枚、登場22週
Produce:Every Little Thing・松浦勝人
avex trax
作品概要
Every Little Thingの3rdアルバム『eternity』。初のベスト盤『Every Best Single+3』から1年ぶり、オリジナルアルバムとしては『Time to Destination』から約2年ぶりとなった。
シングル「Pray/Get Into A Groove」(2位 40.7万枚)「sure(Orchestra Version)」(3位 25.1万枚)に加えカップリングから「switch(Album Mix)」を収録。6月に「Rescue me/Smile Again」が両A面でシングルカット(2位 9.9万枚(10万枚限定))された。これのカップリングとして「The One Thing」もカットされている。初回限定盤はピクチャーレーベル仕様。
今作を最後にキーボード兼リーダーの五十嵐充がプロデュースに専念するという名目で脱退したため、3人体制では最後のアルバムとなった。1位を獲得し100万枚に迫る大ヒットはしたもののアルバム初のミリオン割れとなり、前作『Time to Destination』から200万枚以上下げる暴落となってしまった。
感想
五十嵐充が関与していた最後のアルバム。持田香織が作詞したり、伊藤一朗が作曲したり、はたまたEvery Little Thing名義でのクレジットがあったりと前作からゆるやかな変化が見られる。これは脱退を見据えての引継ぎというか、五十嵐なりに自分が抜けた後でも活動がやりやすいように…という種まきだったのだろうか。だとしたら結果的にその引き継ぎは成功したわけだ。翌年には2人体制で「fragile」を大ヒットさせたわけだし。
1stから順番に聴いているとサウンド面が少し硬質になったような感じはするけどメロディー面ではまだまだ全盛期感に溢れている。「Pray」や「sure」の風格はこうしてオリジナルアルバムの中で聴くとより感じられる。持田作詞や伊藤作曲のナンバーも割かしすんなり馴染んでるように思う。少なくとも五十嵐曲に比べてガクンと下がるみたいな感じは無いし。これは2人の努力の証なのか、それとも元々の底力なのか。僕としては「The One Thing」がとびきり好み。『Every Ballad Songs』で最初に聴いた時から極上の名バラードだと思っていたが今作の中で聴くとより名曲ぶりが際立つなぁ。セールス面では陰りが出始めていた(そもそも90年代が凄すぎたからね)けどそれでもキャッチーさはまだまだ抜群の一作です。
ラスト2曲は短いコーラスのみの曲と、「sure」のアップテンポリミックス。ミレニアム前後に流行っていたザ・リミックスで正直1回聴けば十分かなと…。これらラスト2曲は苦肉の策の数合わせという感じがする。アルバム本編は実質9曲のみなので未完成作品という感覚は拭えない。それほどELTとして激動で多忙な中作られたアルバムという事なのだろう。ELTの過渡期を切り取ったドキュメンタリー作とも取れる。
おすすめ度★★★★☆
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