REVIEW-BEST OF GLAY
GLAY
収録曲
01.グロリアス
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
02.彼女の”Modern…”
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
03.BELOVED
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
04.More than Love
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
05.千ノナイフガ胸ヲ刺ス※再録音バージョン
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY)
06.ずっと2人で…
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
07.口唇
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
08.RHAPSODY
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
09.HOWEVER
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
10.Freeze My Love
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
11.KISSIN’ NOISE※再録音バージョン
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY)
12.軌跡の果て
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・佐久間正英)
データ
1997年10月1日、初登場1位(5週連続)
初動200.3万枚、売上487.6万枚、登場109週
Produce:佐久間正英
ポリドール
作品概要
GLAYのベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』。1996年の3rdアルバム『BELOVED』から約11ヶ月ぶりとなる自身初のベストアルバム。アマチュア時代からの楽曲のストックが尽きてしまい、新たな曲を作る期間を設けるために今作の発売が決定したという。2001年4月にはエクスタシーレコードより再リリースされた。リマスタリング・エンジニアは小泉由香・オノセイゲン。
シングルでは「口唇」(1位 99.4万枚)「HOWEVER」(1位 134.2万枚)がアルバム初収録。またインディーズアルバム『灰とダイヤモンド』から選出された「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN’ NOISE」の2曲は再録音された新しいバージョンでの収録となっている。
5月の「口唇」でシングル初のチャート1位、8月の「HOWEVER」でシングル初のミリオンを達成する等、バンドとしてノリにノッっていたタイミングでリリースされた今作は歴史的なメガヒットとなった。初動のみで200万枚を突破(当時のアルバム初動歴代1位)。10月リリース故に97年の集計期間は2ヶ月しか無かったものの、猛烈な売り上げを見せ上半期1位だったMr.Children『BOLERO』を抜き去り97年度年間アルバムチャート1位を獲得した(この年末時点では売上333.3万枚)。
翌98年2月には累計で売上400万枚を超え、96年にリリースされ売上歴代1位となっていたglobeの『globe』を抜き去り当時のアルバム売上日本新記録を樹立。最終的に487万枚を売り上げ、日本で最も売れたアルバムとしてギネス世界記録にも掲載される空前の大ヒット作となった。現在では宇多田ヒカル『First Love』、B’z『B’z The Best “Pleasure”』に次ぐ歴代3位につけている(ベスト盤に限定すると歴代2位)。
2020年3月にはベストアルバム『REVIEWⅡ-BEST OF GLAY-』がリリースされているがメンバーそれぞれが選んだ全57曲を収録した4枚組ベストとなっており今作の続編的な内容にはなっていない。
感想
ブレイクの真っ只中で突如リリースされた衝撃のベストアルバム。「HOWEVER」の大ヒットで興味を持った新規リスナーが、GLAYってどういうバンドなんだろう?と気になっている所へ最高のタイミングで届けられたアイテムだったのだろう。現在のJ-POP界では“ブレイクしてすぐにベスト盤を出す”という戦略は割と当たり前だが、97年当時は中々画期的な施策だったのではなかろうか?実際GLAYのメンバーもこの早すぎるベスト盤リリースには葛藤があったらしいし。今作が歴史的大ヒットを遂げた事で、「ベスト盤」というものの在り方や存在意義なんかにも影響を及ぼしたと思う。
この時点のシングルでは「RAIN」「真夏の扉」「Yes,Summerdays」「生きてく強さ」「a Boy~ずっと忘れない~」が未収録となり、その分アルバム曲やインディーズ時代の再録音等を盛り込んだ手の込んだベスト盤になっている。「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN’ NOISE」の再録2曲は『灰とダイヤモンド』収録バージョンよりも明らかにパワーアップしていて素晴らしい。曲順も拘っているようで特にラストの「軌跡の果て」(2nd『BEAT out!』収録)までたどり着くと感無量の気持ちになる。GLAYが大ブレイクを遂げるまでの栄光の歴史を切り取った、この時この瞬間にしか出せなかった特別なベストアルバムであると思う。
3年後の2000年には改めての2枚組ベスト『DRIVE-GLAY complete BEST』がリリースされるし、その後も様々な形でベスト盤が出されていくので最古の存在である今作にはあまり手が伸びないと思う。実際『DRIVE』と被っている曲も多いし全盛期のGLAYを堪能したいならばあちらの方が良い。GLAYがどんどん巨大な存在になっていく過程が詰め込まれている、他ベストには無い軌跡がパッケージされた今作はやっぱり特別な存在だ。
おすすめ度★★★★☆
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