【アルバム感想】『ectomorphed works』L’Arc~en~Ciel

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ectomorphed works
L’Arc~en~Ciel

収録曲

01.larva(ectomorphed long mix)
(作曲・リミックス:yukihiro)
02.trick(new² wave of japanese heavy metal mix)
(作詞・作曲・リミックス:yukihiro)
03.花葬(0628 mix)
(作詞:hyde、作曲:ken、リミックス:yukihiro)
04.fate(everybody knows but god mix)
(作詞:hyde、作曲:ken、リミックス:yukihiro)
05.浸食~lose control~(ectoborn mix)
(作詞:hyde、作曲:ken、リミックス:yukihiro)
06.a swell in the sun(system in chaos mix)
(作詞:hyde、作曲・リミックス:yukihiro)
07.l’heure(quiet afternoon mix)
(作詞・作曲・リミックス:yukihiro)
08.cradle(down to the moon mix)
(作詞:hyde、作曲・リミックス:yukihiro)
09.真実と幻想と(out of the reality mix #2)
(作詞:hyde、作曲:ken、リミックス:yukihiro)
10.metropolis(android goes to be a deep sleep mix)
(作詞:hyde、作曲:ken、リミックス:yukihiro)

データ

2000年6月28日、初登場3位
初動16.4万枚、売上22.8万枚、登場6週
Produce:yukihiro
ki/oon Records

作品概要

L’Arc~en~Cielのリミックスアルバム『ectomorphed works』。1999年の6th『ark』7th『ray』同時発売から約11ヶ月ぶり。98年以降、シングルのカップリングでリミックス音源を担当していたドラム・yukihiroによる全面リミックスアルバム。全曲のリミックス及びプロデュースまでもyukihiroが手掛けている。

アルバムタイトルの「ectomorphed(エクトモーフト)」は「外質」を意味する「ecto」、「形態」を意味する「morph」を合わせたyukihiroによる造語で「外側から再形成する」という意図で付けられているという。

「larve」「a swell in the sun」「l’heure」は新規リミックス。他はこれまでのシングルのカップリングとして発表されてきた楽曲だが、yukihiroの「やり直したい」という思いから発表済みの楽曲も新たなリミックスが施されているという。故に全曲が新規音源である。

通常作品では無くリミックスアルバムという事で、流石に全盛期ラルクとはいえ前後作と比べて大幅にセールスは下がった。倉木麻衣の『delicious way』(初動221.9万枚)、平井堅の『THE CHANGING SAME』の2週目(21.5万枚)に阻まれ最高順位は3位。

感想

リミックスに特化したアルバムなので当然ながら他の作品とは全く毛色が異なる。1曲目からいきなり7分以上あるインストゥルメンタルという事でまず挫けそうになる。2曲目も、そもそも原曲が既にリミックスっぽい「trick」だし中々キツイ。3曲目にようやくヒットシングル「花葬」が来るが、これも歌が解体されているというか、原曲の面影が無くなっているので安心できない。と、まぁこんな感じで「あれ?いつ本編始まるんだ?」と思っていたらいつの間にか聴き終えていたという感じ…。

全体的に作業用BGMとしてならそこそこ使えるかもしれないが、前のめりに楽しめる作品かと言われると正直キツかった。今作に限らず、リミックスって原曲を変に改悪する謎アレンジというイメージがどうしても強いんですよね…。リミックスに造詣が深いリスナーならば楽しめるのかもしれないが僕のようなライトリスナーには難しいアルバムだった。

ただラストの「metropolis(android goes to be a deep sleep mix)」だけは普通に良い曲だな~と楽しめた。他の曲よりもリミックス色が薄めなのだろうか?8thシングル「winter fall」のカップリングという事で、原曲を知らないまま聴いたというのが逆に良かったのか。この曲はかなり良いなと思えたのでそこだけが収穫であった。

このアルバムには苦い思い出があって…。中学1~2年位の時、うちの母親が「「花葬」が聴きたいからCD買ってきた」と言って中古で買ってきたのがなんと今作だったという…。当時は母も僕もリミックスなんて概念を知らなかったし、一応曲目に「花葬」と書いてあるから何も疑わず買ってきたのだろう。当時実際聴いてみて「何か違うような…」という感じがしたのは記憶しているがその後全く聴かず棚に封印してしまった(買った張本人である母すら全く聴かなくなった)。なので、一番最初に入手したラルクのCDは実は今作だった…という意外な事実を持っている。その後J-POPに本格的にハマり、自分の意志で初めて買ったのは『Clicked Singles Best 13』だった。

おすすめ度★☆☆☆☆

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