True
L’Arc~en~Ciel
収録曲
01.Fare Well
(作詞:hyde、作曲:ken、編曲:L’Arc~en~Ciel・Haruo Togashi)
02.Caress of Venus
(作詞:hyde、作曲:ken、編曲:L’Arc~en~Ciel・Hajime Okano)
03.Round and Round
(作詞・作曲:hyde、編曲:L’Arc~en~Ciel・Takeyuki Hatano)
04.flower
(作詞・作曲:hyde、編曲:L’Arc~en~Ciel・Takao Konishi)
05.”good-morning Hide”
(作詞:sakura、作曲:hyde、英語訳詞:Atsuko Numazaki・Chieko Nakayama、編曲:L’Arc~en~Ciel・Hajime Okano)
06.the Fourth Avenue Cafe
(作詞:hyde、作曲:ken、編曲:L’Arc~en~Ciel・Takeyuki Hatano)
07.Lies and Truth(“True”mix)
(作詞:hyde、作曲:ken、編曲:L’Arc~en~Ciel・Akira Nishihira)
08.風にきえないで(“True”mix)
(作詞:hyde、作曲:tetsu、編曲:L’Arc~en~Ciel・Masahide Sakuma)
09.I Wish
(作詞:hyde、作曲:tetsu、編曲:L’Arc~en~Ciel・Takao Konishi)
10.Dearest Love
(作詞:hyde、作曲:tetsu、編曲:L’Arc~en~Ciel・Haruo Togashi)
データ
1996年12月12日、初登場2位、最高1位
初動26.3万枚、売上142.8万枚、登場110週
Produce:L’Arc~en~Ciel・富樫春生(1,10)、岡野ハジメ(2,5)、泰野猛行(3,6)、小西貴雄(4,9)、西平彰(7)、佐久間正英(8)
ki/oon Sony Records
作品概要
L’Arc~en~Cielの4thアルバム『True』。1995年の前作『heavenly』から約1年3ヶ月ぶり。
シングル「風にきえないで」(4位 21.1万枚)「flower」(5位 33.6万枚)「Lies and Truth」(6位 30.0万枚)収録。
「the Fourth Avenue Cafe」はフジテレビ系アニメ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』エンディングテーマに起用され、1997年3月26日発売でシングルカットが決定していた。しかし2月に当時のドラマー・sakuraが覚せい剤取締法違反で逮捕されたためシングル化は中止(バンド自体も事実上の活動休止状態に)。『るろうに剣心』エンディングテーマとしても僅か4話分使用されたのみで差し替えとなってしまった。結局sakuraは97年11月に脱退したので、今作はsakura在籍時最後のアルバムとなった。
MAXの『MAXIMUM』(初動45.0万枚)に阻まれ初登場時は2位。5週目で自身初の1位を獲得した。その後97年7月で一旦チャートアウトするも、シングル「虹」で活動を再開した10月に再びトップ100に浮上。98年の大ブレイクに伴い売れ続け、合計で110週ランクイン。最終ランクインは99年9月。結果的にシングル・アルバム通じて初のミリオンセラーを記録する大ヒットとなった。
2006年8月30日にラルク15周年を記念し1st~14thシングルがマキシ化再発売された際に、上記の理由でお蔵入りしていた「the Fourth Avenue Cafe」もラインナップに加わりシングルカットが実現した(5位 5.0万枚)。
感想
自身初のミリオンセラーアルバムだけあって、一気にキャッチーさが増して聴き易くなった。華があるというかね。1st『DUNE』から順番に聴いていくと、ようやくここでイメージ通りのラルクが始まった!という感動がある。プロデューサーを6人も迎えて制作に当ったという事もあり、実際メンバーも明確にチャートを意識して“売れる”作品を作ろうとして作ったらしい。なので当時としては逆に異色な一作だったのかもしれないが…。
1曲目の「Fare Well」はまさかのバラード。アルバムのトリとかに入っていそうな重たい曲だけど既に聴き易いし癖になる中毒性がある。そして2曲目「Caress of Venus」のイントロが始まった瞬間に全て持っていかれる。あのくるくる回るようなイントロはもはや発明である。やっぱ冒頭2曲のパワーが凄い。前作までのラルクの世界も残しつつ明確にヒット性も加わっているというね。また僕としては「I Wish」のクリスマスパーティー感が好き。チャイルドコーラスもうまく効いてるし。これまでのアルバムだったら浮いていたようなこの作風でも今作の中では自然にハマってると思う。まぁ先行シングル3曲の魅力は言わずもがなという事で。聴き終えると「良いアルバムだったなぁ」という印象が残るんですよね。
というワケで一気にポップさが増した今作はかなり好きな一作。いわゆる”売れ線”に行った事で当時賛否あったらしいんですが…(ブレイク期の作品に対してよくある意見ね)売れるものを作ろうとして実際に売れたってのがまず凄いと思う。やはりメンバー全員作家として天才なのだろう。
おすすめ度★★★★☆
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