【アルバム感想】『IT’S A WONDERFUL WORLD』Mr.Children

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IT’S A WONDERFUL WORLD
Mr.Children

It’s a wonderful world

収録曲

01.overture※インスト
02.蘇生
03.Dear wonderful world
04.one two three
05.渇いたkiss
06.youthful days
07.ファスナー
08.Bird Cage
09.LOVE はじめました
10.UFO
11.Drawing
12.君が好き
13.いつでも微笑みを
14.優しい歌
15.It’s a wonderful world

データ

2002年5月10日、初登場1位
初動64.0万枚、売上122.8万枚、登場66週
Produce:小林武史
トイズファクトリー

作品概要

Mr.Childrenの10thアルバム『IT’S A WONDERFUL WORLD』。メジャーデビュー10周年記念日に発売された。仮タイトルは『この醜くも美しい世界』だったがドラム・鈴木が「『DEAR WONDERFUL WORLD』はどうか」と提案してきて、そこから最終的に『IT’S A WONDERFUL WORLD』に決定したという。

シングル「優しい歌」(1位 47.8万枚)「youthful days」(1位 69.9万枚)「君が好き」(1位 51.3万枚)に加えカップリングから「Drawing」を収録。2002年はCD不況が一気に襲いかかってきた年だったがそんなん知るかとばかりに前作『Q』以上の初動を記録。累計でも前作を超え100万枚を突破し、CD業界全体が急速に売上を落とす中で再びミリオンに返り咲くという離れ業を魅せてくれた。

今作発売後、ライブツアー『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD』『TOUR 2002 IT’S A WONDERFUL WORLD』を開催予定だったが、7月に桜井が小脳梗塞で入院したため全公演が中止となった。約半年間の療養期間後、12月21日に横浜アリーナにて一夜限りのライブ『TOUR 2002 DEAR WONDERFUL WORLD IT’S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21』を行った。

感想

僕がミスチルファンになって初めてリアルタイムで発売日に購入した作品。そのため個人的に思い入れも強く、アニバーサリー的(?)な印象を勝手に持っているのだがミスチルにとってもこれは非常に重要なターニングポイントとなったアルバムだ。なんといっても王道ポップス路線に舞い戻ったというのが最大の注目点だろう。収録されている曲調は様々だが、全体的にポップかつ温かみのある雰囲気で進んでいく。『深海』から長らく続いていたモヤモヤ感が一気に払拭され、バンドがニュートラルなステージに立った事がハッキリと伝わってくる。

実質オープニングナンバーの「蘇生」では「何度でも僕は生まれ変わっていける」と高らかに深海脱出を宣言。冒頭の、1曲目インスト~そのままノンストップで3曲目まで続くという流れは『深海』の「Dive」~「シーラカンス」~「手紙」の流れをあえて意識したものに思えて仕方ない。ラスト前の「優しい歌」はミスチル自身のこれまでの活動の歩みを歌っているのではとも噂される総括的な曲。1曲目から聴いていきこの曲までたどり着くと何だか感動的だ。ここからミスチル自身2度目の全盛期を迎える。2012年のベスト『Mr.Children 2001-2005<micro>』に収録された曲も多く、現在ではあまり聴きかえす事は無いんだけど完成度という面では素晴らしいと思う。

おすすめ度★★★★☆

It’s a wonderful world

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