SUPERMARKET FANTASY
Mr.Children
収録曲
01.終末のコンフィデンスソング
02.HANABI
03.エソラ
04.声
05.少年
06.旅立ちの唄
07.口がすべって
08.水上バス
09.東京
10.ロックンロール
11.羊、吠える
12.風と星とメビウスの輪
13.GIFT
14.花の匂い
データ
2008年12月10日、初登場1位(2週連続)
初動70.8万枚、売上127.8万枚、登場86週
Produce:小林武史
トイズファクトリー
作品概要
Mr.Childrenの15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』。シングル「旅立ちの唄」(1位 39.5万枚)「GIFT」(1位 34.0万枚)「HANABI」(1位 48.6万枚)、配信限定「花の匂い」に加えカップリングから「羊、吠える」を収録。また「風と星とメビウスの輪」は先に「Single Version」として「GIFT」のカップリングに収録されており、シングル時にはピアノとボーカルのみだったものが今作ではオーケストラを交えて大幅にアレンジされている。初回限定盤はライブ映像とPVを収録したDVD付き。
2004年の『シフクノオト』以来となる初動70万超えを果たし、累計でミリオンを突破。02年の『IT’S A WONDERFUL WORLD』からオリジナルアルバム5連続ミリオンという、CD不況の時代において驚異的過ぎる記録を打ち立てた。
感想
消費されること、消費音楽を嫌うミュージシャンが多い中、今回は「消費されることをポジティブに捉えた」アルバム。桜井曰く「大量に消費されるからこそ起こる奇跡がある」という事でその言葉通りかなりキラキラしていてポップな内容。ミスチルなりにJ-POP王道をひたすら突っ走ってみましたという感じで非常に聴きごたえがある。桜井がラジオでふと耳にした「君の瞳に恋してる」に感銘を受け作ったというリード曲「エソラ」をはじめ、どの曲もメロディーがキレッキレで凄い。“大衆ウケ”や“売れ線”ってマイナスの意味で使われがちな言葉だけど、あえて開き直ってここまで極めると圧巻で何も言えなくなる。王道って素晴らしい。
ただ、僕はこれらの楽曲群自体は素晴らしいと思うが、こうしたくどい位のキラキラ系を受け付けない…という人の気持ちも分からなくは無い。ストリングスが多用され、プロデューサー・小林武史(通称コバタケ)が第5のメンバーと言える程に存在感を増してきてファンから本格的に不満の声が上がり始めたのもこの頃(前作『HOME』辺りからか?)だったように思う。特に往年のファン程そういう傾向が強いのかも。とは言え「ポップを極める」というテーマがあった今作において、コバタケの仕事は見事だったとしか言いようがないと思う。
おすすめ度★★★★★
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