最近聴いたJ-POP感想~2021年6月~
ここでは日々、CDやストリーミングで聴いた新曲や話題曲についての感想を書いていきますので、何卒宜しくお願い致します。※あくまで「最近聴いた曲」ですので、必ずしも該当月にリリースされた楽曲とは限りません。
▼独り言で語るくらいなら / STU48
▼1・2・3 / からあげ姉妹
▼BAN / 櫻坂46
▼愛を知るまでは / あいみょん
▼Cry Baby / Official髭男dism
▼もう少しだけ / YOASOBI
▼きみとなら / B’z
▼怪盗 / back number
独り言で語るくらいなら / STU48 2021年2月17日
初登場2位、初動14.2万枚、売上16.3万枚
STU48の6thシングル。2020年9月の「思い出せる恋をしよう」から約5ヶ月ぶり。SixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」(初動43.1万枚)に阻まれ、デビューからの連続1位記録が5作でストップした。
アニメ『サンタ・カンパニー~真夏のメリークリスマス』主題歌。センターは表題曲初となる石田千穂。Aメロはアップテンポで勢い良く進んでいくんだけどサビになるといきなりワルツ調に転換する。この変貌ぶりが大きな魅力。その後ラストまでテンポは戻らない何とも異色な曲である。聴けば聴くほどハマりそうなタイプ。
おすすめ度★★★★☆
1・2・3 / からあげ姉妹 2021年2月19日
初登場9位 売上0.9万DL
乃木坂46の生田絵梨花、松村沙友理からなるユニット・からあげ姉妹の配信限定シングル。過去には「無表情」(12thシングル「太陽ノック」C/W)、「曖昧」(23rdシングル「Sing Out!」C/W)を発表している。
テレビ東京系アニメ『ポケットモンスター』オープニングテーマ。動画サイト出身の音楽ユニット・After the Rainが2019年にリリースしていた楽曲のカバー。オープニングテーマとしては楽曲はそのままに歌い手が変わってゆくスタイルで、初代がAfter the Rain、2代目が西川貴教(T.M.Revolution)と鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)コラボユニット・西川くんとキリショーで、からあげ姉妹は3代目となる。
なぜ生田・松村のユニットがポケモン曲に抜擢されたのか?それは一旦置いておいて、楽曲の方は弾けた元気ソング。全体的に勢いに満ちているしサビのメロディーが特に痛快で好き。予想外の名曲である。ポケモン初代世代としては、「めざせポケモンマスター」のオマージュ(〈たとえ火の中 水の中〉)が歌詞に入っているのが目をひく。まぁゲームソフトはルビー・サファイア(第3世代)以降全てリアルタイムで買っているもののアニメの方は全く観ていないのでそこまでの感慨でも無いが…そもそも「めざせポケモンマスター」が現在の小学生達に知られているのかどうかも分からないが…。元々歌唱力に定評のある生田はやはり安定のボーカルで好印象。松村のボーカルは…まぁ良い味出してると捉えよう。
おすすめ度★★★★☆
BAN / 櫻坂46 2021年4月14日
初登場1位、初動37.3万枚、売上42.0万枚
櫻坂46の2ndシングル。昨年12月の「Nobody’s fault」から約4ヶ月ぶり。
センターは森田ひかる。櫻坂46として再デビューを果たした前作「Nobody’s fault」はまだ欅坂時代の険しさが残る曲だったが今作はアップテンポダンスナンバーで軽やかになっている。SNS時代になってから名が広まった「BAN」(禁止する、アカウント停止等の意味)を人生に当てはめ〈どんな状況に追い込まれても 僕は絶対BANされるものか〉という強い決意表明が歌われる…が、キリギリス的発想というか、ニートの開き直りみたいにも聴こえる。ファーストインプレッションは前作よりも良かったが、飽きるのも早そうな曲というのが正直なところ。
おすすめ度★★★☆☆
愛を知るまでは / あいみょん 2021年5月7日(配信) 2021年5月26日(CD)
売上6.7万DL(配信)
初登場8位、初動1.1万枚、売上1.4万枚(CD)
あいみょんの配信シングル。5月26日には、2月に配信リリースされていた「桜が降る夜は」と両A面で11thシングル「愛を知るまでは/桜が降る夜は」としてCDシングル化された。CDシングルでは「裸の心」以来約11ヶ月ぶり。
日本テレビ系ドラマかつ、あいみょんと何かと縁のある菅田将暉主演の『コントが始まる』主題歌。過去曲でいうと「ハルノヒ」辺りをやや無骨に仕上げたテイストのポップナンバー。「空の青さを知る人よ」ほど壮大でも無く地に足が着いた感じ。キャッチーでまぁ無難に良い曲。サビの〈愛を知るまでは 死ねない私なのだ!〉というフレーズにどこかスピッツを感じる。あいみょん本人もMステ等で度々スピッツ愛を語っているがこういう歌詞の端々に影響が出てる気がする。
おすすめ度★★★★☆
Cry Baby / Official髭男dism 2021年5月7日
売上27.6万DL
Official髭男dismの配信シングル。配信としては1月の「Universe」から約4ヶ月ぶり。
アニメ『東京リベンジャーズ』オープニングテーマ。作曲者の藤原聡自身が「多分10回くらい転調してる」と述べる程に転調が繰り返される。出だしはマイナー調でサビになるとメジャー調になる曲は世の中に多くあるしこの曲も大枠で言うとソレなんだけど、その他にも細かい箇所箇所で陰と陽が転換する。この急激な場面転換を心地良いと感じるか、せわしないと感じるかでこの曲の評価が変わる。僕としては後者だった。マイナーからメジャーに転調した時の心地よさ、開放感が魅力なんだけど、その開放感に浸ろうと思った瞬間にまたマイナーに引き戻されてしまう…。もう少し陰なら陰、陽なら陽に浸る時間が欲しい。全体的なカッコ良さはあるしアルバムのリード曲的ポジションとして聴いたらアリだと思う。
おすすめ度★★★☆☆
もう少しだけ / YOASOBI 2021年5月10日
売上16.8万DL
YOASOBIの配信シングル。配信としては1月の「優しい彗星」から約4ヶ月ぶり。
フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング。タイアップ通り朝の空気が似合うポップソング。歌メロも良いがイントロ・間奏のメロディーが特に好き。今年出たYOASOBIの曲では今のところ一番好きなナンバーになりそう。ただ若干一部のメロディーが早速自身の過去曲と似てきている気がする(〈いつもの今日へ~〉の部分とか)ので引き出しの多さが心配でもある。
おすすめ度★★★★☆
きみとなら / B’z 2021年5月21日
初登場6位、売上1.4万DL
B’zの配信限定シングル。配信シングルとしては2016年11月の「フキアレナサイ」以来4年半ぶり。2021年5月21日にB’zの全楽曲(稲葉・松本ソロ含む)がサブスクリプションサービスで全面解禁されたのと同時に今作も配信された。
テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『べしゃり暮らし』主題歌。元々は2019年の21stアルバム『NEW LOVE』収録予定だったが毛色が合わずに未収録となったという。このタイアップドラマも2019年夏クールドラマなので、ファンの間ではリリースが待望されていたのだろうと思われる。
楽曲の方は90年代J-POPを思わせる爽やかキャッチーソング。近年のB’zといえばどこかマッチョな作風というイメージなのでこんな爽やか路線が来るとは思わずイントロが始まった瞬間のけぞった(良い意味で)。何となく稲葉ソロの「Okay」に近い空気を感じる。出来ればもっと突き抜けたサビが来て欲しかったという気持ちもあるけどそれは贅沢な悩みであろう。青空が見えるようなサウンドだけでも十分に満足感は得られた。
B’zのサブスク解禁という大ニュースの影に追いやられ今作を知らない人も多いのでは…。確かにビーイングはサブスクに消極的で、やるにしても小出しにしてくるかな(倉木麻衣がコナン主題歌のみ解禁したように)と思っていた所でまさかの全曲解禁!と来たらその中にしれっと新曲入れた所で埋もれるか…。
おすすめ度★★★★☆
怪盗 / back number 2021年5月24日
初登場1位、売上11.4万DL
back numberの配信シングル。2020年10月の「エメラルド」以来約7か月ぶり。
日本テレビ系水曜ドラマ『恋はDeepに』主題歌。プロデューサーはコバタケこと小林武史。back numberといえば「クリスマスソング」のような良メロストリングスバラードか、「大不正解」のような攻めたロック曲かどっちかというイメージなんだけど今作はその中間くらいか?アップテンポかつ抜群にキャッチーなサビ。一撃で覚えられるサビのインパクトはさすがback number…。ここ数作では一番好きな楽曲になりそうだ。〈夜空〉〈宝石〉といういかにも「怪盗」らしいワードも似合う。間奏~ラストサビが存在せずに1番と2番しか無いんだけど、一回のサビが長めなのでそこまであっけなさは感じない。
おすすめ度★★★★★
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