WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~
WANDS
収録曲
01.寂しさは秋の色※remix
(作詞:上杉昇、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫)
02.ふりむいて抱きしめて
(作詞:上杉昇、作曲・編曲:大島康祐)
03.もっと強く抱きしめたなら※remix
(作詞:上杉昇・魚住勉、作曲:多々納好夫、編曲:葉山たけし)
04.世界中の誰よりきっと~Album Version~※remix
(作詞:上杉昇・中山美穂、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし)
05.時の扉※remix
(作詞:上杉昇、作曲:大島康祐、編曲:明石昌夫)
06.愛を語るより口づけをかわそう※remix
(作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫)
07.恋せよ乙女
(作詞:上杉昇、作曲:大島康祐、編曲:葉山たけし)
08.世界が終るまでは…
(作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし)
09.Secret Night~It’s My Treat~
(作詞:上杉昇、作曲:栗林誠一郎、編曲:池田大介)
10.Same Side※remix
(作詞:上杉昇、作曲:上杉昇・柴崎浩、編曲:WANDS)
11.WORST CRIME~About a rock star who was a swindler~※remix
(作詞:上杉昇、作曲・編曲:柴崎浩)
12.錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:池田大介)
13.Try Again
(作詞・作曲:木村真也、編曲:WANDS)
14.MILLION MILES AWAY※3期によるカバー音源
(作詞:上杉昇、作曲:木村真也、編曲:WANDS)
データ
1997年11月6日、初登場1位
初動17.5万枚、売上37.9万枚、登場11週
B-Gram RECORDS
作品概要
WANDSの2ndベストアルバム『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』。長戸大幸が求めるWANDSスタイルとの音楽性の違いを理由に97年初頭に上杉・柴崎が脱退。残った木村はボーカルに和久二郎、ギターに杉元一生を迎え、新たに第3期WANDSとして活動を再開。9月にシングルをリリースした直後に今作の発売となった。
内容はこれまでのシングルを順番に並べた構成だが7thシングル「Jumpin’ Jack Boy」のみ何故か収録を外されている。またB’zらを手掛けるエンジニア・野村昌之によってリミックスが施された楽曲が複数ある(上記の収録曲を参照)。「MILLION MILES AWAY」は『PIECE OF MY SOUL』収録曲で2期の曲だが、今作では3期によるカバーとなっており原曲では生だったサウンドが全面打ち込みに変更されている。シングルでは2期の「Same Side」(2位 23.4万枚)「WORST CRIME~About a rock star who was a swindler~」(9位 13.5万枚)、メンバーチェンジ後初のシングル「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」(4位 21.3万枚)がアルバム初収録。
感想
当時既に脱退していた上杉は「自分達の知らない所で意図的にこのようなアルバムが発売された事に驚いている。」との声明を発表しており、元メンバーには一切リリースが知らされていなかった模様で何だか穏やかじゃない空気をビンビンに感じるアルバムである。3期WANDSを早く定着させるために過去のヒット曲と抱き合わせて売ろうという戦略だったのかもしれないが『SINGLES COLLECTION+6』から僅か1年半でまたベスト盤というのはいくらなんでも無茶だし、随所に施されている謎のリミックスも必要性は疑わしい。当時ファンの間では問題作扱いされ、ビーイングという会社自体への不信感が一気に高まっていったらしいがそれも納得である。
未だに中古屋ではよく見かけるし分かりやすいタイトル・構成から初心者が最初に手に取りがちな一作ではあると思う。何を隠そうわたくしマーも初めて手にしたベスト盤が今作だった。このため、後に他のベスト盤で同じ曲を聴いた際に「あれ、なんかサウンド違うぞ!」と感じてしまうという逆転現象が起きてしまったり、今作からハブかれたせいで「Jumpin’ Jack Boy」の名曲ぶりに長年気づけなかったという弊害が生まれた(それは僕の責任か?)。他のベスト盤やアルバムを全て聴いた上で、それでもなおWANDSを知りたい!と思うならば今作を聴いてみても良いだろう。最初に聴くベスト盤では無いと思う。
おすすめ度★★★☆☆
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