ZARD BLEND~SUN&STONE~ ZARD
収録曲
01.君に逢いたくなったら…※リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし)
02.揺れる想い
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫)
03.君がいない
(作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫)
04.心を開いて
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介)
05.Good-bye My Loneliness※ボーカルリテイク&リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫)
06.IN MY ARMS TONIGHT※リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:春畑道哉、編曲:明石昌夫)
07.あの微笑みを忘れないで
(作詞:坂井泉水、作曲:川島だりあ、編曲:明石昌夫)
08.Oh my love
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫)
09.来年の夏も※リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫)
10.ハイヒール脱ぎ捨てて※リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫)
11.Don’t you see!※リミックス
(作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし)
12.眠れない夜を抱いて
(作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫・池田大介)
13.こんなに愛しても~Hold Me~※リミックス&改題
(作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫)
データ
1997年4月23日、初登場1位(2週連続)
初動66.7万枚、売上200.5万枚、登場54週
B-Gram RECORDS
作品概要
ZARD初のセレクションアルバム『ZARD BLEND~SUN&STONE~』。
当時のTVスポットでは「サマー・ベスト・アルバム」というキャッチコピーが付けられていたが、2年後の『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』が初の公式ベストアルバムとされているため、今作は厳密には「夏をテーマに選曲されたセレクションアルバム」という位置付け。ただ世間的には初のベスト盤と捉えられたようで、ここ2作のオリジナルを上回りダブルミリオンに到達する大ヒットを記録した。1997年度年間5位。坂井泉水が亡くなったタイミングである2007年6月には2週のみ300位以内に再浮上する現象が起きた。
直近のシングル「Don’t you see!」(1位 60.3万枚)「君に逢いたくなったら…」(2位 63.6万枚)がアルバム初収録。このシングル2曲含めいくつかの曲でリミックスが施されている。また「Good-bye My Loneliness」はミックス変更に加えボーカルがリテイクされている。全曲リマスタリング。
またビーイング創業者・長戸大幸が、97年4月26日に同じビーイング所属のB’zがかつて所属していたBMG JAPANからB’zサイドに無許可で発売される事が決定していた非公認ベスト『Flash Back-B’z Early Special Titles-』への抗議として、わざわざ今作の発売日を同週にぶつけて『Flash Back』の1位獲得阻止を狙ったという逸話がある。結果、『Flash Back』を20万枚程上回る形で2位に抑え今作が首位となり長戸の思惑は達成された。
感想
サマーセレクションアルバムという位置付けではあるもののギラギラな夏全開みたいな曲は無く(〈Summer night〉と歌ってた「こんなにそばに居るのに」や〈灼熱の夏に踊らせて!〉とまで言っていた「愛が見えない」は選ばれていない)、全体的にどことなく夏っぽいZARD王道曲がチョイスされている感じでそこまで夏に拘っているという訳でも無い。しかしあくまで企画アルバムであるという事を強調したかったのか(公式ベストという一手を残しておくためにも)最大ヒットかつ代表曲の「負けないで」や前年のミリオンシングル「マイ フレンド」は外してあり、言うなれば寸止めベストみたいな内容になっている。
現在では今作独自のミックス違いを楽しむという面で価値が残る一作。デビュー曲「Good-bye My Loneliness」はリテイクで97年の声になっているし、「IN MY ARMS TONIGHT」は明確に原曲とサウンドが異なるので分かりやすい(「乾いた印象の音」になっているという事だが、昔から今作のは乾いた音というよりは「こもった音」に感じるのだが…)。
現在では全曲が後のベスト盤に収録されているのでわざわざ今作を手に取る必要性は薄いけど、アルバムからも良い曲が厳選されているしコンパクトに纏められているので中々楽しめる一作ではあると思う。夏が好きな人や、特に初夏が好きな人にはジャケットの開放的な感じも含めてオススメ。
おすすめ度★★★★☆
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