究極のベスト! 浅香唯 浅香唯
収録曲
01.C-Girl
(作詞:森雪之丞、作曲:NOBODY、編曲:井上鑑)
02.Believe Again
(作詞:麻生圭子、作曲:中崎英也、編曲:萩田光雄)
03.虹のDreamer
(作詞:湯川れい子、作曲:井上大輔、編曲:新川博)
04.セシル
(作詞:麻生圭子、作曲:NOBODY、編曲:戸塚修)
05.Melody
(作詞:森雪之丞、作曲:木根尚登、編曲:萩田光雄)
06.TRUE LOVE
(作詞:吉元由美、作曲:井上ヨシマサ、編曲:井上鑑)
07.NEVERLAND~YAWARA!メインテーマ~
(作詞:麻生圭子、作曲:NOBODY、編曲:井上鑑)
08.恋のロックンロール・サーカス
(作詞:売野雅勇、作曲:NOBODY、編曲:井上鑑)
09.DREAM POWER
(作詞:森浩美、作曲:吉実明宏、編曲:中村哲)
データ
2005年6月22日
ワーナーミュージックジャパン
作品概要
浅香唯のベストアルバム『究極のベスト! 浅香唯』。
「1960~1990年代に一世を風靡したアーティストを中心に、レコード会社の垣根を超えてヒット曲・代表曲を収録した「究極のベスト!」シリーズ」。今作・浅香唯編はその第1弾となる。ちなみにこの2005年はデビュー20周年の年だった。
自身のシングルセールス上位9曲(「究極」とかかっているらしい)が収録されているが収録順は売上とは関係無い。全曲リマスタリング。ベストアルバムとしては87年の『Present』、91年の『Thanks a lot』、92年の『シングル・コレクション』に続く4作目。2010年には全シングルA面を収録した25周年記念ベスト『CRYSTALS~25th Anniversary Best~』がリリースされている。
感想
中山美穂・工藤静香・南野陽子と共に「アイドル四天王」と称された80年代アイドル、浅香唯。平成元年生まれのわたくしマーからすると歌手としてのイメージはほぼ皆無で、バラエティー番組にたまに出てくる懐かしタレント、もしくは女優という印象である。
前述のアイドル四天王の中では唯一代表曲がパッと出てこない(「世界中の誰よりきっと」「慟哭」「はいからさんが通る」等)存在だったのだが、中学生の頃ミュージックステーションの過去映像で「C-Girl」のサビだけは聴いた事があった。それはそれで好感触ではあったのだがわざわざ借りて聴くまでには至らず早20年弱。不意に浅香唯を聴いてみようと思い立ちサブスクで検索したら何と配信されてねぇ…という事でTSUTAYAディスカスで急遽レンタルしたのが今作であった。
括りとしては80年代アイドルではあるんだけど、収録時期が88年~89年と昭和~平成の転換期に集中している事もあってか歌謡曲というよりは90年代初頭のJ-POP寄り。故にいわゆる松田聖子等をイメージしていると若干テイストは異なるが、90年代J-POPが好き、メロディー重視のポップソングが好きという人ならば普通に全曲名曲に感じられるのではなかろうか。
「C-Girl」は勿論、力強いサビが最高な「Believe Again」、爽やかメロディアスポップス「セシル」、TM NETWORKの木根尚登提供の「Melody」等どれも外さない。浅香唯のボーカルが意外と押しが強く太くて力強いのも聴いていて心地良い。特に2曲目「Believe Again」が最高過ぎた…この曲を知れただけでも十分な収穫であった。
カネボウ’88夏のプロモーションイメージソングであり自身最大のヒットシングルである「C-Girl」は弾けた勢いとキャッチーさがあり期待通りの名曲だが、最大ヒットとはいえ27.8万枚と微妙な売上だったのが、いま現在あまり語り継がれていない要因だろうか…。
僕としては歌謡曲がJ-POPへと姿を変えてゆく途中の、80年代末期特有の空気が詰まっていて最高のポップアルバムだった(この時代の音は人によっては「ダサい」の一言で片づけられてしまいそうだがそういう人はそもそも今作を手に取らないだろう)。9曲入り・37分とコンパクトなのも1曲1曲が際立って聴けて良かった。
おすすめ度★★★★★
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