【アルバム感想】『謎』小松未歩

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小松未歩

収録曲

01.Dream’in Love
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
02.おとぎ話
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
03.謎
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
04.傷あとをたどれば
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
05.輝ける星
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
06.alive
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
07.錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう※セルフカバー(WANDS)
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
08.青い空に出逢えた※セルフカバー(辻尾有紗)
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
09.この街で君と暮らしたい※セルフカバー(FIELD OF VIEW)
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
10.君がいない夏※セルフカバー(DEEN)
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:明石昌夫)
11.MY SOUL
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)

データ

1997年12月3日、初登場5位
初動9.0万枚、売上38.4万枚、登場24週
Produce:ROCKAKU
Amemura O-town Record

作品概要

小松未歩の1stアルバム『謎』。1997年5月に日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ「謎」でデビュー。同年12月の今作で初のアルバム発売となった。

シングル「謎」(最高9位 32.6万枚)「輝ける星」(最高20位 4.8万枚)に加えカップリングから「傷あとをたどれば」を収録。他にWANDS、辻尾有紗、FIELD OF VIEW、DEENに提供したセルフカバー4曲も収録している。中でも「この街で君と暮らしたい」は小松本人のデビュー前(97年4月)に提供しており実は作家デビューの方が先だった

ジャケットやレーベル面には『謎? miho komatsu』と疑問符が付いているが、公式では付かないとされる。またジャケット写真の色鉛筆にちなんで販促用の色鉛筆セットが作られ、音楽雑誌やラジオ等の懸賞用として配布された。

感想

小松未歩といえば『名探偵コナン』初期の歌姫である。当時彼女を聴いていた人はもれなく『コナン』も観ていたと言っても過言では無いだろう。当然わたくしマー(当時小学校低学年)も『コナン』主題歌として小松未歩に初めて触れ、母親に頼み込んで「謎」や「願い事ひとつだけ」の8cmシングルを買ってもらったものだ

ビーイング歌手はあまりメディア露出しない戦略がとられる(ZARDなんかが筆頭)が、そうは言っても『ミュージックステーション』とか一部の番組にはちょこちょこ出る人もいた。ただ小松未歩の場合はテレビ・ラジオは勿論ライブも完全に一切無し。まさに存在自体が「謎」のアーティストであったのも神聖化させた一要因であったのだろう(またタイアップ先のアニメと合ってたんだよねぇ世界観が…)。親しみやすさ・距離の近さみたいなものがウリとなってきた令和の時代では、このような神聖化ブランド(?)は厳しくなってきているのでまさに90年代だったからこその歌手の一人であろうと思う。デビュー時から一貫してボーカルに「ダブルトラック」という録音技術が用いられている(常に歌声が重なって聞こえるアレ)ので地声も分からんし…。

小松未歩自体を知ったのは小学生の頃だが、アルバムを買ってしっかりと聴くようになったのは高校生の頃。J-POPに興味を持つようになってから「そういえば小松未歩をしっかり聴いてみよう」と思い立ちふと買ったのが今作であったがこれが名盤で衝撃を受けた。ビーイングらしい90年代王道サウンドに、奇をてらわない真っ直ぐなメロディーが乗る一作。これは素晴らしい。1曲目の「Dream’in Love」のキラキラさからもう心を奪われる。2ndシングル「輝ける星」は今作を聴くまで知らなかったがやはり名曲で、『コナン』主題歌に選ばれていれば「謎」級のヒットにはなっていただろうから惜しい。セルフカバー4曲も良く、特に「この街で君と暮らしたい」のピュアさに胸打たれ、原曲よりもこのセルフカバーバージョンの方が好きな位だ。全曲ハズレ無しの超オススメ盤ですので是非。

おすすめ度★★★★★

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