【アルバム感想】『小松未歩 3rd ~everywhere~』小松未歩

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小松未歩 3rd ~everywhere~
小松未歩

収録曲

01.最短距離で
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
02.BEAUTIFUL LIFE
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:葉山たけし)
03.As
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:葉山たけし)
04.風がそよぐ場所
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
05.sickness
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:葉山たけし)
06.No time to fall
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
07.Holding, Holding on
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
08.BOY FRIEND
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
09.さよならのかけら
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:古井弘人)
10.夢と現実の狭間
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:尾城九龍)
11.雨が降る度に
(作詞・作曲:小松未歩、編曲:尾城九龍・北野正人)

データ

2000年2月16日、初登場5位
初動7.2万枚、売上10.7万枚、登場5週
Produce:ROCKAKU
GIZA studio

作品概要

小松未歩の3rdアルバム『小松未歩 3rd ~everywhere~』。前作『小松未歩 2nd ~未来~』から約1年2ヶ月ぶり。Amemura O-town Recordからビーイングが新たに設立したGIZA studioへ移籍して初のアルバム。元々はシングル「風がそよぐ場所」リリース直後(99年8月)に発売する予定だったが製作上の都合により延期となっていた。

シングル「さよならのかけら」(最高17位 5.9万枚)「最短距離で」(最高16位 3.7万枚)「風がそよぐ場所」(最高9位 5.3万枚)に加えカップリングから「BOY FRIEND」を収録。「As」は4か月後に10thシングル「あなたがいるから」カップリングとしてリアレンジリカットされた(「As<everyplace ver.>」)。「最短距離で」はシングル時とはテンポが変更されたアルバムバージョンとなっている。

シングル売上が下がった事に比例し今作の売上も前作から約6分の1に激減してしまった。

感想

小松未歩の印象はやはりアニメ『名探偵コナン』の印象と共にあるので、『コナン』タイアップが含まれていない今作以降は一気にイメージが無くなる。厳密にはこの後に10thシングル「あなたがいるから」が最後の『コナン』タイアップとなる訳だけど、世間的には前作『小松未歩 2nd ~未来~』で小松未歩のイメージが止まっている人も多いだろう。僕なんかもまさにそうで、高校生の頃に1st・2ndと一緒に中古で買ってきたものの元々知ってる曲が無かった今作だけ極端に聴いた回数が少ない。

改めて聴くと今作は一気にアレンジが大人しくなったように感じる。1st・2ndで全面的に関与していた古井弘人も相変わらず参加しているし、今回はZARDやWANDSの編曲で知られるビーイングの代表アレンジャー・葉山たけし、主に愛内里菜等に編曲で関与していた尾城九龍、後にビーイングを離脱しday after tomorrowのギタリストとしてavexからデビューする北野正人等、多彩なメンバーの名前があるが大人しめという方向で統一はされている。メロディーの良さは相変わらず流石ではあるけど、やはり1st・2ndに比べると全体的にパンチが無いというのが正直なところ。売上が下がったのも無理はない。余談だが「雨が降る度に」のサビのメロディーが海援隊の「贈る言葉」に激似だと思うのだが共感してくれる人は居るだろうか…。

ちなみに「最短距離で」はシングルバージョンとはリズムアレンジが全く異なる。今作収録バージョンは王道ストレートなリズムになっているが、シングルはまるでリミックス音源かのような跳ねたアレンジである(ベスト盤『小松未歩ベスト~once more~』で初めてシングルバージョンを聴いて発覚した)。これに関しては今作収録の真っ直ぐな王道リズムの方が格段に好き。このアルバムバージョンを聴けるという価値が今作にはある。

おすすめ度★★★☆☆

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