SMAP 歴代シングル&名曲感想 #1 (※更新中)

歌手別シングル&名曲レビュー
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SMAP 歴代シングル&名曲感想 #1

1991年

Can’t Stop!!-LOVING-

1991年9月9日 売上約15万枚

作詞:森浩美、作曲:Jimmy Johnson、編曲:船山基紀

1stシングル表題曲「Can’t Stop!!-LOVING-」。

1988年、当時全盛を極めていた光GENJIのバックダンサーグループとして、12人編成の「スケートボーイズ」結成。その内の中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、森且行、草彅剛、香取慎吾の6人で「SMAP」が結成された。3年半後に今作でCDデビュー。

当時ドラマ『101回目のプロポーズ』主題歌として空前の大ヒット中だったCHAGE&ASKAの「SAY YES」が13週連続1位を記録しており、その8週目にぶち当たり今作は2位だった。「1位を獲れなくてジャニーさんに怒られた」的な話を後々よくしてたイメージがあるけど、「SAY YES」相手じゃ仕方ない気が。年間どころか歴代CD売上を更新する勢いで売れてたCDよ。

わたくしマーは1989年生まれで、SMAPのデビュー時には2歳。当然リアルタイムでの記憶は無い。僕がSMAPを認識したのはスマスマが始まった1996年春頃で、しばらくは「青いイナズマ」がデビュー曲だと勘違いしていた。その後J-POPに興味を持ち始めた2002年頃に『Smap Vest』を買って、「青いイナズマ」以前の曲達を一気に知る事となった。

そんな中でもこのデビュー曲には衝撃を受けたんだよね。2002年頃に『Smap Vest』の大トリとして初めて聴いた時はとんでもなく大昔の曲に感じた。ほんの10年ちょっと前の曲だったんだけどね。2002年から思う1991年ってのは数字以上に昔に思えたし、「あのクールなSMAPがこんなキラキラアイドルソングを歌ってたなんて信じられない!」という衝撃があった。

そんなワケで後のSMAP像からするとかなりのギャップと衝撃を感じるデビュー曲だけど、僕はかなり好き。キラキラジャニーズポップを好む僕の琴線にバチバチ触れてくる。後半で童謡「きらきら星」のメロディーが入ってくる所も面白い。森浩美や船山基紀等お馴染みの作家が集結。作曲は外国人ではなく、こちらもKinKi Kidsや嵐などジャニーズソング提供作家でお馴染み馬飼野康二のペンネーム。

「LOVE YOU ONLY」「硝子の少年」「A・RA・SHI」等、ジャニーズグループは割かしデビューシングルが最大ヒットかつ代表曲になるというイメージがあった中、この曲のレア感は新鮮だった。今ほど携帯やネットが普及してない当時、周囲でもこの曲の知名度は皆無に等しかった。周囲でも中学の友人らとカラオケに行った際に「SMAPのデビュー曲ってコレなんだぜ」と歌って見せてたね。誰も知らない曲を俺は知っている!という優越感に浸っていたあの頃。影で嫌われてたかもしれない。(2025/2/1更新)

おすすめ度:B+
収録アルバム:1st『SMAP 001』、3rdベスト『Smap Vest』、他

Can’t Stop!!-LOVING- / SMAP

正義の味方はあてにならない

1991年12月6日 売上約12万枚

作詞:小倉めぐみ、作曲:馬飼野康二、編曲:新川博

2ndシングル表題曲「正義の味方はあてにならない」。前作「Can’t Stop!!-LOVING-」から約3か月ぶり。

チャートは初登場10位。SMAPのシングルでは最低順位(売上は最低ではない)。

後に「がんばりましょう」や「君は君だよ」を手掛ける小倉めぐみが初登場。SMAPといえばこの人!っていう作詞家だよね。作曲は2連続馬飼野康二。ペンネームと本名の使い分けの意味は。新川博はKinKi Kids「青の時代」や堂本剛「街」の編曲の人。

SMAPが出演したパナソニック『おたっくす』CMソング。おたっくすって何やねんと調べたらファックスの事らしい。コミックソング風の派手派手ナンバー。後追いの身としては、「Can’t Stop!!-LOVING-」よりこっちの方が後のSMAP像とのギャップに驚いたかも。なんせ冒頭から〈起立~!礼~!着陸~!〉という叫び(中居の声か?)から始まり全体通して謎のガヤ叫びが散りばめられ怒涛の勢いで終わっていく。いかにも初期らしいノリのシングルだけどメロディーは割と好き。〈学校は恋のパヤパヤ〉の〈パヤパヤ〉って何?

1か月後の1stアルバムにはハブかれたため、『Smap Vest』が出るまで実に9年間もの間アルバム未収録シングルであった。(2025/2/2更新)

おすすめ度:C+
収録アルバム:3rdベスト『Smap Vest』

正義の味方はあてにならない / SMAP

1992年

心の鏡

1992年3月18日 売上約12万枚

作詞:福島優子、作曲:筒美京平、編曲:土方隆行

3rdシングル表題曲「心の鏡」。

1stアルバム『SMAP 001』から約2か月半ぶり。シングルとしては「正義の味方はあてにならない」から約3か月ぶり。

浜田省吾「悲しみは雪のように」、松本孝弘「#1090」に敗れチャートは3位だった。

作詞の福島優子は一般公募により選ばれた当時中学2年生の少女。この福島優子は森浩美と共作という形で「BEST FRIEND」の詞も手掛けている。凄いよね。一般人でも印税とかって貰えるのかな?
作曲には筒美京平大先生が初登場。

前作に引き続き『おたっくす』CMソング。ジャニーズらしい蒼い青春ソング。良い意味で中学2年生らしい真っ直ぐな歌詞が染みてくる。これはメロディーがかなり好きだね。当時『Mステ』に出た際デビュー前のTOKIOがバックバンドとして付いていた。(2025/2/3更新)

おすすめ度:B
収録アルバム:2nd『SMAP 002』(TV MIX)、3rdベスト『Smap Vest』

心の鏡 / SMAP

負けるなBaby!~Never give up

1992年7月8日 売上約9万枚

作詞:相田毅、作曲:筒美京平、編曲:CHOKKAKU

4thシングル表題曲「負けるなBaby!~Never give up」。前作「心の鏡」から約4か月ぶり。

累計は10万枚を割り、SMAPで1番売上が低いシングル

後に「オリジナル スマイル」や「夜空ノムコウ」を手掛ける他、ジャニーズ全般の編曲で大活躍する事となるCHOKKAKUが初登場。

元気ソング。これはこれで悪くない曲だが、こういう勇気ソングとしては後に「オリジナル スマイル」や「がんばりましょう」等次々と名曲が登場したので現在ではお役御免となってる感が。バイマイセルフ!のサビは耳に残るんだけどね。(2025/2/4更新)

おすすめ度:C
収録アルバム:3rd『SMAP 003』(3×3 MIX)、3rdベスト『Smap Vest』

負けるなBaby!~Never give up

笑顔のゲンキ

1992年11月11日 売上約12万枚

作詞:森浩美、作曲:馬飼野康二、編曲:船山基紀

5thシングル表題曲「笑顔のゲンキ」。

2ndアルバム『SMAP 002』から約3か月ぶり。シングルとしては「負けるなBaby!~Never give up」から約4か月ぶり。

テレビ東京系アニメ『姫ちゃんのリボン』オープニングテーマ。デビュー曲「Can’t Stop!!-LOVING-」と同じ布陣で制作。これまた真っ直ぐなキラキラアイドルポップ。『姫ちゃんのリボン』って僕は観た事が無いので主題歌としての記憶は無く、『Smap Vest』で初めて聴いたんだけど純粋に曲として好きだね。

Aメロがクマムシの「あったかいんだからぁ」と似ている。コード進行的に似たメロディーになるのは当然だろう。クマムシ側が知ってて作ったかは不明だが。ただもちろん盗作疑惑とかそんな重い話にはなっておらず、ネタとして2015年のスマスマで共演しコラボを果たした。クマムシは終了前年ギリギリでスマスマ出れて良かったね。ついでに言うと松田聖子の「レモネードの夏」も似たメロディー。(2025/2/5更新)

おすすめ度:B
収録アルバム:4th『SMAP 004』、1stベスト『COOL』(リアレンジ)、他

笑顔のゲンキ / SMAP

雪が降ってきた

1992年12月12日 売上約19万枚

作詞:森浩美、作曲:馬飼野康二、編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:松下誠

6thシングル表題曲「雪が降ってきた」。前作「笑顔のゲンキ」から約1か月ぶり。

『Smap Vest』を聴くまで知らなかった初期曲の中で、最初に良いなと思ったのがコレ。リズミカルなウィンター・アイドルポップ。終わった恋を思い返す切ない歌詞だがメロディーはとびきりポップで良いよね。初聴が良かった分飽きが来るのも早かったが良い曲である事は確か。Mステの過去映像ではなぜかバスケットボールをしながらのパフォーマンスだった。なぜ冬ソングでバスケ?(2025/2/6更新)

おすすめ度:B
収録アルバム:4th『SMAP 004』(アルバム・バージョン)、1stベスト『COOL』(新録バージョン)、他

雪が降ってきた / SMAP

1993年

ずっと忘れない

1993年3月3日 売上約21万枚

作詞:森浩美、作曲:馬飼野康二、編曲:長岡成貢

7thシングル「ずっと忘れない」表題曲。前作「雪が降ってきた」から約3か月ぶり。

SMAPの卒業ソングといえばこの曲。暖かみのあるメロディーも良いんだけど僕は歌詞が大好き。〈一瞬だけど すべてが止まったね〉〈時計をくずかごの中 捨てたかったあの夜〉など胸キュンフレーズが満載。卒業式後の教室の雰囲気を思い出すというか。存在は地味だけど僕はかなり好きな曲。初期のSMAPにしかないこのピュアな世界観たまらんのよね。大ブレイク後(スマスマ開始後)にはこういったシングルは姿を消しちゃうからさ。

卒業ソングって学生だった当時は何が良いのか分からなかったんだけど、実際に自分が卒業して学生から離れた途端に染みるようになった。もう二度と戻れないからこそ、光り輝くのよ。(2025/2/7更新)

おすすめ度:B+
収録アルバム:4th『SMAP 004』(アルバム・バージョン)、3rdベスト『Smap Vest』

ずっと忘れない / SMAP

はじめての夏

1993年6月6日 売上約16万枚

作詞:森浩美、作曲:馬飼野康二、編曲:長岡成貢、コーラスアレンジ:松下誠

8thシングル「はじめての夏」表題曲。前作「ずっと忘れない」から約3か月ぶり。この時期のSMAPはなぜかゾロ目発売日に拘っていた。そのせいかCD発売通例の水曜日ではなく日曜日発売だった。

テレビ東京系アニメ『姫ちゃんのリボン』第2期エンディングテーマ。「笑顔のゲンキ」だけじゃなくてこの曲もタイアップしてたのね。

これは『Smap Vest』を聴く前からMステの過去映像で知っていた(そのMステではKinKi Kidsがバックダンサーとして出演してた)。胸キュンラブソング。メロディーも良いが特に歌詞が好き。〈夏草の土手〉〈夕暮れの野球場〉など情景が浮かぶワードが染みる。「ずっと忘れない」もそうだけど大ブレイク後のSMAPには無い、初期特有のピュアな世界観が良いのよね。

1か月後の4thアルバム『SMAP 004』には未収録。その後『COOL』『WOOL』に収録されたがどちらもアルバムバージョンなので、シングルバージョンの収録は『Smap Vest』まで実に8年かかる事となる。(2025/2/9更新)

おすすめ度:B+
収録アルバム:1stベスト『COOL』(アルバム・バージョン)、2ndベスト『WOOL』(アルバム・バージョン)、他

はじめての夏 / SMAP

君は君だよ

1993年9月9日 売上約16万枚

作詞:小倉めぐみ、作曲:谷本新、編曲:重実徹

9thシングル「君は君だよ」表題曲。7月の4thアルバム『SMAP 004』から約2か月ぶり。シングルとしては「はじめての夏」から約3か月ぶり。

テレビ東京系アニメ『姫ちゃんのリボン』第3期エンディングテーマ。あとSMAPが主演したオリジナルビデオ『SMAP VIDEO はじめての夏』挿入歌。これはビデオのみのオリジナルドラマのようで2003年にはDVD化されている。

これも『Smap Vest』を聴く前からMステの過去映像で知っていた曲。後にKinKi Kidsや嵐への提供でも活躍する谷本新がシングルでは初登場。初期楽曲でしか見られないピュアピュアSMAP路線の極み。なんかメロディーが若さ・蒼さに満ちてるんだよね。ちなみに小泉純一郎がスマスマに出演した際、好きなSMAPの曲でコレを挙げたらしい(他に「らいおんハート」も挙げたとか。やはりご自身がライオンに似てらっしゃるからか)。

これも前作と同じくシングルバージョンがアルバム収録されるまで実に8年かかった。(2025/2/10更新)

おすすめ度:B
収録アルバム:1stベスト『COOL』(アルバム・バージョン)、3rdベスト『Smap Vest』、他

君は君だよ / SMAP

※随時更新中

著者:マー・田中(@kazeno_yukue)

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