【アルバム感想】『ハヤブサ』スピッツ

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ハヤブサ スピッツ

収録曲

01.今
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
02.放浪カモメはどこまでも album mix
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
03.いろは
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
04.さらばユニヴァース
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
05.甘い手
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
06.Holiday
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉・クジヒロコ)
07.8823
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
08.宇宙虫※インストゥルメンタル
(作曲:三輪徹也、編曲:スピッツ・石田小吉)
09.ハートが帰らない
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
10.ホタル
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)
11.メモリーズ・カスタム
(作詞:草野正宗、作曲:草野正宗・石田小吉、編曲:スピッツ・石田小吉)
12.俺の赤い星
(作詞:草野正宗、作曲:田村明浩、編曲:スピッツ・石田小吉)
13.ジュテーム?
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉・甘健民)
14.アカネ
(作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ・石田小吉)

データ

2000年7月26日、初登場3位
初動21.1万枚、売上36.9万枚、登場9週
Produce:スピッツ&石田小吉、SCUDELIA ELECTRO(8)
ポリドール

以下再発盤データ

2008年12月17日(SHM-CD)
2017年7月5日(LP)、初登場47位、売上1337枚

作品概要

スピッツの9thアルバム『ハヤブサ』。シングル「ホタル」(6位 22.7万枚)「放浪カモメはどこまでも album mix」(「メモリーズ」と両A面 3位 14.8万枚)収録。プロデューサーに石田小吉を迎えた。「メモリーズ・カスタム」はシングル「メモリーズ」に石田小吉作曲による新たな大サビと新たな歌詞を加え再アレンジしたもの。「ハートが帰らない」は歌手・五島良子とのデュエット。19『無限大』(初動40.2万枚)、THE YELLOW MONKEY『8』(初動21.7万枚)に阻まれオリジナルアルバムでは94年の『空の飛び方』以来1位を逃した。

2002年のスティーヴン・マーカッセンによる旧作リマスター時には元々スティーヴンがエンジニアである事、オリジナル盤から僅か2年しか経っていない事などからか今作のみラインナップに含まれなかった。08年12月17日にはSHM-CDとして再発されている。

感想

ベストを挟んで一気にロックな方面へと変貌した。世間が思うスピッツ像と自分たちの目指すバンド像のギャップに悩んで一時は解散まで考えたという彼らが、一旦ロックバンドとしてやりたい事をやってみようと思い作られたのがこのアルバムである。これまでのようなポップ性・メロディアス性は薄れバンドサウンドが目立つ曲が並んでいるので、『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』のイメージのまま聴くと戸惑うだろう。僕も初めて聴いた時(2003年くらい)は「なんじゃこりゃ?」と思った。かろうじて「8823」「ホタル」あたりが良いかなと思えたくらい。これは流石に駄目だろ…と感じていたのだが、10年程経った頃からエレキギターの鳴りや、バンド感が段々と心地良く思えるようになってきた。これは僕の音楽の聴き方が年齢を重ねると共に徐々に変わってきているからだろう。昔はどちらかというとキライだった「いろは」も、イントロのパワーコードやサビでのギターフレーズが響いてくるようになり好きな一曲になった。スルメアルバムという点ではミスチルにおける『Q』のような印象の作品である。という訳で最初の印象はかなり強烈だったものの現在では他に無い一作として結構好き。

おすすめ度★★★★☆

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