B’z 全シングル&名曲レビュー #4

歌手別シングル&名曲レビュー
カテゴリー

B’z 全シングル&名曲レビュー #4

こんにちは、孤独なJ-POP愛好家・マー(@kazeno_yukue)です!
B’z シングル&名曲レビュー、パート4スタート。

前回(31stシングル「ultra soul」~45thシングル「BURN-フメツノフェイス-」)のレビューも良かったらご覧ください。

B'z 全シングル&名曲レビュー #3
B'z 全シングル&名曲レビュー #3 こんにちは、孤独なJ-POP愛好家・マー(@kazeno_yukue)です! B'z シングル&名曲レビュー、パート3スタート。 ※前回(16thシングル「ねがい」~30th...

46th イチブトゼンブ/DIVE

2009年8月5日 約38万枚

1996年の「ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~/MOVE」以来の両A面シングル。自己最高となる8週連続TOP5入りを記録し、2000年代のB’zシングルでは最高となる年間6位に食い込んだ。タイアップドラマのヒットもあり、久々に頭一つ抜けたヒットシングルとなった。

イチブトゼンブ

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

山下智久・北川景子主演のフジテレビ系月9ドラマ『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』主題歌。意外にもB’z初の月9主題歌。久々のドラマタイアップという事もあって曲作りに気合が入ったのか抜群にポップでキャッチーな一曲。当時テレビプロモーションが無かった為CM等でチョロっと耳にするしかなかったが、「これは久々にキタ名曲だ!」と興奮し「BANZAI」以来自身2度目の新品購入に踏み切ってしまった。とにかくサビの爽快感がたまらない。流れるようなギターソロも最高。『ブザー・ビート』は当時毎週観てて、オープニングでこの曲のイントロがかかると毎回テンションが上がった。

前述のようにリリース当時はプロモーションが殆ど無かった。テレビで初披露されたのは2012年の『ミュージックステーション SUPER LIVE 2012』まで3年かかる事となった。あと2013年に大学の友人と参加した日産スタジアムライブで生で聴けたのが嬉しかった。ずっと「最近のB’zヒット曲」という印象だったけど、もう10年以上前になるんだよな。

おすすめ度:B+
収録アルバム:17th『MAGIC』、7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

DIVE

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

スズキ『スイフト』CMソング。こちらも大量オンエアされていた。ハイテンポのロックナンバーで中々好き。「MOVE」は両A面といいつつも実質カップリングのような存在であったがこの曲はA面の風格をちゃんと持っていたように思う。冒頭がサビから始まるが、アルバム『MAGIC』ではカットされ普通のイントロ始まりになっている。〈せーのでダイブ!〉なんてフレーズがカッコ良く聴こえるのはB’zだけ。

おすすめ度:B
収録アルバム:17th『MAGIC』(アルバムバージョン)、7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

47th MY LONELY TOWN

2009年10月14日 約23万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

初回盤付属のDVDにはMVが収録されている。B’zのMVが公式作品としてリリースされるのは1990年のVHS『FILM RISKY』以来。1974年に封鎖されて以来35年ぶりに解禁された長崎県の軍艦島でMVが撮影され、当時話題になった。ちなみに3rd beatにはドラマ『ブザー・ビート』で使われていた「イチブトゼンブ」のバラードバージョンを収録。

前作に引き続いてキャッチーな一曲。「イチブトゼンブ」と2連続で好印象な曲来たなーと思ったのを覚えている。僕の友人間でも結構評判が良く「最近のB’z、良いんじゃない?」という風潮が高まっていった。「イチブトゼンブ」と同じくテレビプロモーションはされず、この曲に至ってはノンタイアップ、更に未だ音楽番組で披露した事も無いんじゃないかな。良い曲なのに勿体無い。

おすすめ度:B+
収録アルバム:17th『MAGIC』、7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

48th さよなら傷だらけの日々よ

2011年4月13日 約17万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

2010年はデビュー以来初めてリリースが無い年となり、稲葉はソロとしてシングル「Okay」、アルバム『Hadou』を発表。そのためB’zとしては前作「MY LONELY TOWN」から1年半ぶりとかなり久々のシングルであった。3月11日に発生した東日本大震災の影響による流通難を懸念し、当初の発売日(3月30日)から延期となった。

ペプシコーラ『ペプシネックス』CMソング。春からの新生活に向けて背中を押してくれるような爽快なナンバー。サビになるとリズムが一風変わるドラムの響きが耳に残る。正直そこまで好きなメロディーでは無いけど震災の影響による混沌とした状況の中で聴いた事もあり、2011年春のあの感覚が蘇ってくる。大学の新学期開始が1か月延びたなぁとか。

あと当時Mステに3年4か月ぶりに出演したのが強い思い出。この曲というよりも、同時披露した「Brotherhood」の方が非常に胸に染みた。詳しくは「Brotherhood」の感想の項で。

おすすめ度:C+
収録アルバム:18th『C’mon』、7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

49th Don’t Wanna Lie

2011年6月1日 約21万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ、映画『名探偵コナン 沈黙の15分』主題歌。2006年以来5年ぶり、「ギリギリchop」「ONE」「Everlasting」「衝動」「ゆるぎないものひとつ」に続く6度目のコナンタイアップ。

3連のダイナミックな曲。「大切な瞬間に自分に嘘をつくな」というメッセージは非常に胸に突き刺さって来る。ラストの「ラララ~」の部分は鳥肌モノだ。派手派手・盛り盛りな熱いB’zで、メロディーの良さもしっかりあって、21世紀のシングルでは「ARIGATO」と並び一番好きかもしれない。当時大学への通学中にめちゃくちゃ聴いたものだ。

当時、初回限定盤・通常盤それぞれの包装ビニールについているシールを送付するとこの曲のバラードバージョンを収録したスペシャルCDをプレゼント!というイベントがあったが、これは前週発売で当時Mr.Children「名もなき詩」の初動記録を塗り替え初動ミリオンを叩き出していたAKB48の「Everyday,カチューシャ」の2週目を(会社が)警戒し突如行われた緊急キャンペーンであった。B’zの連続1位記録に最も赤信号が灯った週である。結果、施策の効果もあってB’z初動16万、AKBの2週目11万でギリギリ「太陽のKomachi Angel」から続く連続1位記録は守られた。

ちなみにこの「Don’t Wanna Lie-Ballad Version-」、当時大学の友人が入手したため聴く事が出来たが、まぁ予想通り良い感じなんだけど1番が終わってまたサビが来てすぐ終わってしまうので、何か短くて物足りない気がしてしまった。これ現在他のアルバムにも入ってないし配信もされていないので意外と聴くのが困難。当時聴けたのはラッキーだったなと思う。

おすすめ度:A
収録アルバム:18th『C’mon』、7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

50th GO FOR IT,BABY-キオクの山脈-

2012年4月4日 約18万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

記念すべき50枚目、2012年にリリースされた唯一のシングル。初回限定盤にはMVの他、2011年9月28日にSHIBUYA-AXで行われたプレミアムライブから3曲(「さよなら傷だらけの日々よ」「イチブトゼンブ」「Liar! Liar!」)の模様を収めたDVDが付属する。ちなみに今作の1位獲得によって首位獲得週数がピンク・レディーと並び歴代1位タイ(63週)となった。

前年の「さよなら傷だらけの日々よ」に続いて『ペプシネックス』CMソング。重ためなロックナンバー。「GO FOR IT」とは「目標に向かって余計なこと考えずにススメ」の意味。過去の記憶や経験(キオクの山脈)に囚われずに進んで行けというメッセージソングで中々好きな歌詞。わたくしマーも良い記憶、悪い記憶に囚われ、どんどんマイルールやマイジンクスが増えてがんじがらめになる性格なので…。余計な記憶に縛られず、毎朝全てをリセット・リフレッシュする勢いで生活したいものだ。この曲を聴くと勇気が湧いてくる。

Cメロでは松本孝弘の単独ボーカルパートが登場。これが最大のトピック。これまでも99年の『Brotherhood』収録の「夢のような日々」や、03年のソロアルバム『THE HIT PARADE』収録の「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」等ボーカルを聴ける曲はあったがシングルでは初。ハスキーでそつのない歌声を聴かせてくれる。ここのメロディーも非常に好きだ。

翌年リリースされたベスト盤『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』にてアルバム初収録。2015年のオリジナルアルバム『EPIC DAY』では予想通りハブかれたので、08年の「BURN-フメツノフェイス-」以来のオリアル未収録シングルとなった。

おすすめ度:B
収録アルバム:7thベスト『B’z The Best ⅩⅩⅤ 1999-2012』

51st 有頂天

2015年1月14日 約17万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行・大賀好修

2013年はベストアルバム2枚のリリースのみ、2014年はソロ活動がメインだったため約2年9か月ぶりのシングル。当時は過去最長のシングルインターバルであった。初回限定盤はDVD付で、2013年11月30日にEX THEATER ROPPONGIのこけら落としとして開催された『B’z Special LIVE』より9曲のライブ映像を収録。

広瀬すず主演日本テレビ系ドラマ『学校のカイダン』主題歌。このドラマに加えJR SKI SKIのCMにも選ばれ広瀬すずがガンガン売れ始めていた頃で、めちゃくちゃ可愛い若手女優が出てきた!と友人間で盛り上がったのを覚えている。この2015年初頭の衝撃は物凄く、僕の中で未だに広瀬すずは好きな女優ナンバー1である。余談だが当時、広瀬すず・大原櫻子・新山詩織辺りの区別がつかない時期が一瞬あった。

3年弱ぶり久しぶりのシングル、かつ活発なテレビ出演を行っていたため直ぐに馴染んだ一曲。安定感もあるが、変則的な曲構成(Aメロ→Aメロ2→サビ→Cメロ→Aメロ3→サビ)とか一筋縄ではいなかい部分もあり飽きさせない。歌詞の面でもCメロの〈幸せはいつ来るの それとももう幸せなの 涙こぼれ落ちるまで 誰もそれに気づかない〉はかなり胸に刺さる。SNSの使い方を揶揄したようなフレーズも。当時は久々のシングルという新鮮さも手伝ってめちゃくちゃ名曲に感じたが現在ではそこそこ好き、程度に落ち着いている。

おすすめ度:B
収録アルバム:19th『EPIC DAY』

52nd RED

2015年6月10日 約19万枚

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

1996年の20th「Real Thing Shakes」以来となる1曲入りシングル。初回限定盤は「RED」MVの他、敢行中だったライブツアー『B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』より横浜アリーナ公演の初出しライブ映像を収録。また初回・通常とは別に赤盤というのも用意され特製オリジナルリストバンド封入。また赤盤には100枚限定で稲葉・松本・そして黒田博樹投手の直筆サイン入りCDが存在したという。

2015年に広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手の、マツダスタジアムでの登場曲のために、約1か月という急ピッチで作られた。「ultra soul」等スポーツタイアップの曲はいくつかあるが、特定のアスリートのために曲制作が行われたのは初であった。僕に野球の知識があったらもっと印象深く残る曲になったのかもしれないけど残念ながら運動神経ZEROの男なので野球を全く知らず…。まぁ普通の一曲って感想。ただ〈(R)楽はしない (E)偉ぶらない (D)誰のせいにもしない〉〈(R)礼を尽くし (E)栄華を捨て (D)泥まみれにもなろう〉とサビ歌詞の頭文字をたどると「RED」になる、この遊び心は好き(「折句(おりく)」と呼ぶらしい)

おすすめ度:C
アルバム未収録

53rd 声明/Still Alive

2017年6月14日 約15万枚

前作「RED」から2年ぶり、2009年の46th「イチブトゼンブ/DIVE」以来となる両A面シングル。初回限定盤は「Still Alive」のMVを収録したDVDが付属。B’z×UCC盤は缶入りラバーコースター2枚セット付き、またUCC B’z缶セットが抽選で1万名に当たる応募ハガキが封入。カップリングには前年に配信限定でリリースされていた「世界はあなたの色になる」「フキアレナサイ」を収録。2023年現在、最後のCDシングルとなっている。

声明

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・Yukihide”YT”Takiyama

『UCC BLACK無糖』CMソング。またも久々のシングルだったため割かし強めに印象づいているけど、まぁ可もなく不可もなくないつも通りのB’zナンバーという感じかな。シングルにしてはちょっと癖強め。ただ大学の同期(強めのB’zファン)に誘われて参加した『B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”』で生で聴けたのは思い出。2018年1月の東京ドームだった。生で聴くとやっぱり迫力を感じる。

おすすめ度:C
収録アルバム:20th『DINOSAUR』

Still Alive

作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行

木村拓哉主演TBS系日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』主題歌。木村拓哉×B’zというと「今夜月の見える丘に」を思い浮かべるが、今回はアップテンポ。「声明」よりもこっちの方がキャッチーで聴いてて心地良い。サビで一気に視界が開ける感じが好き。

おすすめ度:B
収録アルバム:20th『DINOSAUR』

コメント

タイトルとURLをコピーしました