ZARD 歴代シングル&名曲感想 #2 ~1993-1995~

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ZARD 歴代シングル&名曲感想 #2 ~1993-1995~

こんにちは、J-POP大好き人間・マー(@kazeno_yukue)です。

大ブレイク曲「負けないで」で『ミュージックステーション』に出演したのを最後にテレビ出演は消滅するが、メディア露出が無くなったにも関わらずそれが逆に神秘性を高めさせZARDは更に大ブレイク。この1993年はビーイング自体がトレンドとなり大ヒットを連発・ヒットチャートを席巻し一大ブームを築くがその中心的存在にまでなった。

今回紹介するのはそんな93年から95年までの全シングル及びアルバム収録曲。この時期は所謂全盛期でありシングルはどれも80万枚前後で安定し、アルバムに至っては200万枚というメガヒットを叩き出していた。

1991年~1993年前半

1993年後半

もう少し あと少し…

1993年9月4日
初登場2位、初動25.0万枚、売上84.4万枚、登場12週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫

9thシングル表題曲。

このシングルがチャート2位に登場した週の1位は槇原敬之の「No.1」(初動25.7万枚)であり、まさにそれぞれのタイトル通りの順位結果となりもう少しあと少しの僅差で首位を逃した。この事は2004年に『トリビアの泉』でも紹介された事がある。

テレビ朝日系ドラマ『ララバイ刑事’93』エンディングテーマ。ゆったりとした切ない叙情系バラード。不倫がテーマというだけあってかなりしんみりとした仕上がり。歌謡曲の域に入っている気がする。他のヒットシングルと比べてそこまで好きな曲というわけでも無いが、主要ベスト盤にほぼ入っており聴いた回数が多いせいか何だかんだ馴染み深いナンバーである。

おすすめ度★★★☆☆
5thアルバム『OH MY LOVE
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~
ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)
2ndセレクション『ZARD BLENDⅡ~LEAF&SNOW~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

きっと忘れない

1993年11月3日
初登場1位、初動29.1万枚、売上87.2万枚、登場15週

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫

10thシングル表題曲。

フジテレビ系ドラマ『白鳥麗子でございます!』主題歌。ビーイングらしい、90年代J-POPど真ん中といった感じの王道爽やかナンバー。織田哲郎作曲だけあって一発で耳に残るサビのインパクトが凄い。安定して大好きな一曲。2007年に坂井さんが亡くなってからは、〈暮れゆく都会 あふれる人波 今にも笑顔であなたが現れそうで〉というフレーズを聴くたびに坂井さん自身を重ねてしまい涙腺が刺激される。初めて聴いた中学時代から好きな曲だったが、坂井さんが亡くなった2007年以降更にぐんぐん印象が上がっていった。

おすすめ度★★★★★
5thアルバム『OH MY LOVE』(イントロが異なるバージョン)
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

1994年

この愛に泳ぎ疲れても

1994年2月2日
初登場1位、初動29.4万枚、売上88.7万枚、登場15週

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫

11thシングル「この愛に泳ぎ疲れても/Boy」両A面1曲目。

「負けないで」「揺れる想い」「マイ フレンド」のZARD三大ミリオンに次ぐ4番目のヒットシングルは実はコレ

フジテレビ系ドラマ『愛と疑惑のサスペンス』オープニングテーマ。1番はゆったりとしたバラード調で、2番から突如テンポアップするという2段階構成になっている曲。マイナーでシリアスなメロディーながら激しさを醸し出す名曲。三大ミリオンに次ぐヒット曲ながら知名度は高くないが、ダークロック系の中でもかなり好きな部類に入る。

おすすめ度★★★★☆
5thアルバム『OH MY LOVE
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~
ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

Boy

1994年2月2日
初登場1位、初動29.4万枚、売上88.7万枚、登場15週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫

11thシングル「この愛に泳ぎ疲れても/Boy」両A面2曲目。

映画『夏の庭 The Friends』エンディングテーマ。一応A面ではあるもののオリジナルアルバムには未収録で、約7年後のセレクションアルバム『ZARD BLENDⅡ~LEAF&SNOW~』にてようやく収録された。年下の男性に向けた歌詞なのだろうか?派手さは無く淡々と進んでゆくが意外と侮れない名曲。ちなみに「君がいない」と同様にコレも栗林誠一郎作品のカバーであり、原曲は「Girl 今でも」というタイトルで89年に発表されている。

おすすめ度★★★★☆
2ndセレクション『ZARD BLENDⅡ~LEAF&SNOW~
追悼盤『Soffio di vento~Best of IZUMI SAKAI Selection~

Oh my love

1994年6月4日

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫

5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲。

甘酸っぱい恋愛模様を歌い上げるかなりの胸キュンソング。ベスト盤や企画盤への収録機会も多く、坂井さん自身が「シングルカットしたかった」とインタビューで答えているようにシングルと同等の扱いを受けているがそれも納得の大名曲

夏っぽいミディアムテンポのサウンドに乗せて、友達以上恋人未満の二人の物語が爽やかに歌われる。歌詞の最初から最後まで全てのフレーズが好きだが〈ほら走り出したわ あなたへのプロローグ oh my love 無意識に髪をのばし始めたの〉の部分が特に好き。

おすすめ度★★★★★
5thアルバム『OH MY LOVE
1stセレクション『ZARD BLEND~SUN&STONE~
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

I still remember

1994年6月4日

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫

5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲。

別れた恋人へ未だ募る想いを歌い上げるラブ・バラード。切なさ溢れるメロディーが堪らない珠玉の名曲。〈波打ち際を一人きり すべる太陽に ホテルの午後は ひとけもなくて 時間(とき)だけが流れてる〉という情景描写が染みまくる。こうした名曲が単なるアルバム曲としてサラっと収録されているのがZARDの凄い所である。

おすすめ度★★★★★
5thアルバム『OH MY LOVE
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

来年の夏も

1994年6月4日

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫

5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲。

1番はボサノバ調で弾き語り風だが2番からはバンドサウンドとなり、クライマックスに進むにつれてどんどんビルドアップしてゆく。当初はそこまで好きな曲でもなかったのだが2015年に参加したZARDフィルムコンサート(坂井さんのボーカルのみ音源が流れて、それに合わせて実際のバンドが生演奏するスタイルのライブ)で聴いて一気に好きな曲になってしまった。

メロディーも良いがこの曲に関してはサウンドの積み上がりにも是非注目してみて欲しい。ライブで何倍にも魅力が増すタイプの曲だ。様々な楽器が入り混じっていき最後ピアノが主役に躍り出てからはもうただ酔いしれるだけ。ラストの「ダン、ダ・ダッ!」まで行くと思わず立ち上がって拍手したくなる(文字で伝えるのが難しいですね…)。

おすすめ度★★★★★
5thアルバム『OH MY LOVE
1stセレクション『ZARD BLEND~SUN&STONE~
追悼盤『Soffio di vento~Best of IZUMI SAKAI Selection~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

こんなにそばに居るのに

1994年8月8日
初登場1位、初動31.8万枚、売上78.8万枚、登場12週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫

12thシングル表題曲。

三貴『ブティックJOY』CMソング。「この愛に泳ぎ疲れても」と同系統のマイナーロックだがこちらの方がやや攻撃的。夏の夜の燃えるような恋を歌っている。全盛期故に80万枚弱という高いセールスを記録したが、僕としてはそこまで印象は強くない。6thアルバムではバンドサウンドを強調した別アレンジ。

おすすめ度★★★☆☆
6thアルバム『forever you』(別アレンジ)
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

あなたを感じていたい

1994年12月24日
初登場2位、初動30.4万枚、売上73.8万枚、登場10週

作詞:坂井泉水、作曲・編曲:織田哲郎

13thシングル表題曲。

SMAPの「たぶんオーライ」(初動31.3万枚)に惜しくも敗れ最高位は2位だった。

NTTドコモ・ポケベル『パルフィーV』CMソング。セツナ感あふれるメロディーとサウンドが堪らないZARD冬の名曲。坂井さんの醸し出す今にも壊れてしまいそうな儚さが全面に出ていて素晴らしい。ちなみに作曲だけでなく編曲まで織田哲郎が手掛けた唯一の作品。

おすすめ度★★★★★
6thアルバム『forever you
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~
2ndセレクション『ZARD BLENDⅡ~LEAF&SNOW~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

1995年

Just believe in love

1995年2月1日
初登場2位、初動29.1万枚、売上65.6万枚、登場11週

作詞:坂井泉水、作曲:春畑道哉、編曲:葉山たけし

14thシングル表題曲。

trfの「masquerade」(初動41.9万枚)が居たのでまたしても2位止まり。

TBS系ドラマ『揺れる想い』主題歌。99年の1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』以外のベスト盤に入っていないので若干不遇というか、扱いが悪い一曲という感じがするシングル。しかし悲しみに溢れた切ないバラードでめちゃめちゃ好きな一曲である。

メロディーも抜群だし、〈すりきれる程 聴いたアルバムが あの頃たった一人の友達だった〉というAメロの歌詞が好き。個人的隠れた名曲No.1の称号を与えたい(300万枚売れたアルバムに入ってる時点で隠れてはいない気もするが…)。

おすすめ度★★★★★
6thアルバム『forever you
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~

Forever you

1995年3月10日

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫

6thアルバム『forever you』収録曲。

女性が自らの青春を振り返る感動的なバラード。何かキッカケがあれば結婚式の定番ソングとして名を馳せてもおかしくないと思う名曲。そういえば坂井さん自身は結婚する事は無かったな…。

おすすめ度★★★★★
6thアルバム『forever you
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~
4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

瞳そらさないで

1995年3月10日

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫

6thアルバム『forever you』収録曲。

DEENに歌詞提供した「瞳そらさないで」のセルフカバー。爽やかサマーポップである原曲とは趣を変え、ボサノバ調のまったりしたアレンジとなっている。DEENバージョンは大好きだったので、期待してZARDバージョンを聴いたら「何コレ!?」とズッコけた記憶がある。

何回も聴いてたらこれはこれで味があると思えるようにもなってきたが、ここはやはり原曲のような爽快なアレンジでカバーして欲しかった(何でもアップテンポカバーバージョンも存在するという話をネットで見たのだが何かに収録されているのでしょうか?ご存じの方居ましたら教えて下さい)。

おすすめ度★★★☆☆
6thアルバム『forever you

愛が見えない

1995年6月5日
初登場2位、初動33.3万枚、売上72.1万枚、登場11週

作詞:坂井泉水、作曲:小澤正澄、編曲:葉山たけし

15thシングル表題曲。

SMAPの「しようよ」(初動35.2万枚)に敗れまたまた2位。

エフティ資生堂『SEA BREEZE 1995』CMソング。PAMELAHの小澤正澄作曲だけにスピード感のあるナンバー。特にBメロは早口なのでカラオケで歌いこなすのが難しい。メロディーがそこまでキャッチーじゃ無いので中学時代は好きじゃ無かったが、2010年代中頃からPAMELAHにハマり出し、その影響で小澤正澄作曲のこの曲の魅力にも気付き現在ではめちゃくちゃ大好きな一曲となっている。

おすすめ度★★★★★
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
追悼盤『Soffio di vento~Best of IZUMI SAKAI Selection~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

サヨナラは今もこの胸に居ます

1995年8月28日
初登場1位、初動30.9万枚、売上55.1万枚、登場8週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし

16thシングル表題曲。

映画『白鳥麗子でございます!』主題歌他。まったりした曲。サビのメロディーがありふれている気がするが何だかんだ良い曲である。Aメロは普通なのにサビになると突如敬語になるのは何でだろう。また、栗林がゲストボーカル扱いとされているがそんな感じがしないのも何でだろう。

おすすめ度★★★★☆
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』(ボーカル再録)
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
追悼盤『Soffio di vento~Best of IZUMI SAKAI Selection~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

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著者:マー・田中(@kazeno_yukue)

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