ZARD 歴代シングル&名曲感想 #2 ~1996-2001~
こんにちは、J-POP大好き人間・マー(@kazeno_yukue)です。
1996年になるとビーイング歌手が全体的にセールスが落ち着いていったが、ZARDは「マイ フレンド」がミリオンを突破、7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』が自己最高初動を記録するなどまだまだ快進撃を続けていった。
わたくしマーとしてはこの時期に編曲を手掛ける事が多かった葉山たけし・池田大介らのアレンジが王道中の王道J-POPサウンドという感じで大好き。故に個人的全盛期はどこかと言うと96年~98年あたりになるかもしれない。
その後99年以降はビーイング自体が人員を大幅に変更(織田哲郎や栗林誠一郎が離脱していった)するに伴い、ZARDも変革を余儀なくされサウンドが時代に合わせた薄味なものに変わっていったりZARD史でも珍しいラップ(!)が飛び出したりと試行錯誤の期であった。21世紀に移り変わろうかという混沌とした時代を物語るような時期で、わたくしマーとしては前半大好きな半面、後半は一番思い入れが薄いゾーンでもある…(本格的にJ-POPにハマり始める直前の時期だった)。
1991年~1995年
1996年
マイ フレンド
1996年1月8日
初登場1位、初動36.3万枚、売上100.1万枚、登場21週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
17thシングル表題曲。
シングルでは自己最高の初動を記録。ミリオンを突破し「負けないで」「揺れる想い」に次ぐ自身3番目のヒット曲となった。
テレビ朝日系アニメ『SLAM DUNK』エンディングテーマ。僕の同世代の人々にはスラムダンクのテーマとして認識されているようだがこのアニメを全く観ていなかった僕は普通にZARDのヒット曲として知った。『CDTV』の過去映像で初めて聴いた時から大好きな一曲。パワフルでキャッチー、更に風のように疾走感のある展開が最高。気分次第ではZARDで一番好きな曲に挙げる事もある大名曲。MVも印象的で、ロンドンの街並みをお茶目に歩き回る坂井さんがカワユイので是非一度ご覧ください。
おすすめ度:A+
収録アルバム:7th『TODAY IS ANOTHER DAY』、1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』、他
心を開いて
1996年5月6日
初登場1位、初動33.9万枚、売上74.7万枚、登場15週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介
18thシングル表題曲。
「揺れる想い」以来の大塚製薬『ポカリスエット』CMタイアップ。王道の爽やかミディアムナンバーでこれまた名曲。90年代ヒット曲の旨味を集約させたような、キングオブJ-POPという感じ。これも気分次第ではZARDで好きな曲No.1に挙げる事がある。MVでは坂井さんがどこかの外国の街を歩き、現地の人々と交流している。雰囲気が非常に良い。
おすすめ度:A+
収録アルバム:7th『TODAY IS ANOTHER DAY』、1stセレクション『ZARD BLEND~SUN&STONE~』、他
突然
1996年7月8日
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲。
前年にFIELD OF VIEWに提供しミリオンヒットとなっていた曲のセルフカバーバージョン。「瞳そらさないで」の時と異なりこちらは原曲のイメージ通りな王道アレンジとなっている。原曲の良さもあいまって聴き応え抜群。浅岡さんのボーカルが爽やかの極みだとしたらこちらの坂井さんボーカルはしっとりとした優しさに包まれている。ベスト盤への収録率も高いのでセルフカバーの枠を飛び越えてもはやZARDの曲みたいなイメージもある。
おすすめ度:B
収録アルバム:7th『TODAY IS ANOTHER DAY』、2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』、他
Today is another day
1996年7月8日
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲。
表題曲であり、アルバム曲ながら2006年のベスト盤『Golden Best~15th Anniversary~』でシングルに混じって収録された。
仮タイトルは「今日が変わる」。アルバムのタイトル曲であり、どっしりしたミディアムナンバー。ホーンが目立っており、全体的にカラッとしたオシャレな雰囲気に包まれている。間奏の流れとか優雅で浸れる。アルバムのジャケット写真(モナコで撮影されたとか)の開放感をピッタリ表している楽曲であると思う。〈かわいくなれない 本当の理由(わけ)は あなたが私を選ばないって 知っているから〉というフレーズがいじらしい。
おすすめ度:A
収録アルバム:7th『TODAY IS ANOTHER DAY』、3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~』、他
見つめていたいね
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲。
バイク事故で他界した仙台市のZARDファンの高校生に向けて書かれた曲。〈3Gのキーパーも 天国から見てる〉というフレーズの〈3G(3年G組)のキーパー〉とは亡くなった彼の事である。アルバムのラストを飾るに相応しい名バラード。
おすすめ度:B+
収録アルバム:7th『TODAY IS ANOTHER DAY』、追悼盤『Soffio di vento~Best of IZUMI SAKAI Selection~』
1997年
Don’t you see!
1997年1月6日
初登場1位、初動23.2万枚、売上60.3万枚、登場14週
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし
19thシングル表題曲。
フジテレビ系アニメ『ドラゴンボールGT』エンディングテーマ。アニメをあまり観てこなかった僕は、「マイ フレンド」同様またしても同世代の友人達より遅れてZARDのヒット曲として知った。99年のリクエストベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』の1曲目という目立つ位置に収録されていた事もあり、一発で大好きな曲に。
これも気分によってはマイベストNo.1に躍り出る事のある名曲である。サビも勿論の事、AメロBメロの切ない雰囲気も最高。特に2番頭の〈TAXI乗り場で 待ってた時の沈黙は たった5分なのにものすごく長く感じた〉の部分が大・大・大好き。間奏で挟み込まれる重厚なコーラスも印象的で、よくカラオケで再現しようと試みるが難しい。
MVはニューヨークで撮影。普段とは異なり濃い目のメイクを施した坂井さんが非常に際立つ。ただでさえ美人な坂井さんが更に超絶ビューティー化(?)しているので見るべし。カラオケDAMではアニメ映像だがJOYSOUNDではMVが流れるので、この曲に関してはJOYで歌いたいなという気持ちがある(基本はDAM派なのだが…)。
おすすめ度:A+
収録アルバム:1st『ZARD BLEND~SUN&STONE~』(リミックス)、2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』(リミックス)、他
君に逢いたくなったら…
1997年2月26日
初登場2位、初動30.1万枚、売上63.6万枚、登場11週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
20thシングル表題曲。
この年のシングル年間1位となる「CAN YOU CELEBRATE?」の2週目(46.1万枚)が君臨していたので最高順位は2位。前作「Don’t you see!」と共に2ヶ月後のセレクションアルバム『ZARD BLEND~SUN&STONE~』に一足早く収録された為、オリジナルアルバムには未収録。
TBS系ドラマ『理想の結婚』主題歌。ザックリしたサウンドが魅力的な爽やかポップソング。結婚ソングらしいんだけどあまりそういう認識は無い。MVではスタジオのリビングセットでシャンパンを開けたりボールで遊ぶ等無邪気にはしゃぎ回る坂井さんの姿が見れるのだがこれが最強に可愛らしい。このMV観たさにカラオケDAMで入れる事も少なくない。
歌詞の面でも名フレーズ満載だが2番サビの〈「大丈夫だよ」という君の言葉が 一番大丈夫じゃない〉が特に好き。これは一度言われてみたい。
おすすめ度:A+
収録アルバム:1stセレクション『ZARD BLEND~SUN&STONE~』(リミックス)、2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』(リミックス)、他
風が通り抜ける街へ
1997年7月2日
初登場3位、初動13.8万枚、売上28.1万枚、登場8週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:徳永暁人
21stシングル表題曲。
JRA夏競馬CMソング。ちょっとハズしたようなノリが受け付けなくて第1印象はかなり低かった(確かアルバム『永遠』で初めて聴いたと記憶している)。しかし聴いていく内にこの軽快なリズムが癖になっていき、現在ではかなり好きな一曲。天気の良い日に散歩しながら聴きたい。何よりタイトルが爽やかで良いよね。しかし当時の僕と同じように拒否反応を示したリスナーが多かったのか、売上はガタ落ちしてしまった(次で一旦盛り返すけど)。
おすすめ度:B+
収録アルバム:8thアルバム『永遠』、追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~』、他
遠い星を数えて
1997年7月2日
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:徳永暁人
21stシングル「風が通り抜ける街へ」カップリング曲。
カップリング屈指の名曲。やや抑え目のアレンジ・メロディーだがそれが素晴らしい。〈遠い星を数えて カッコいいことって カッコ悪いよ 醒めてるよりも 感情で生きてる人 熱い君を見てると 嬉しくなる〉のフレーズには元気を貰える。
おすすめ度:B
収録アルバム:8th『永遠』、ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)、他
永遠
1997年8月20日
初登場1位、初動19.8万枚、売上62.9万枚、登場13週
作詞:坂井泉水、作曲・編曲:徳永暁人
22ndシングル表題曲。
日本テレビ系ドラマ『失楽園』主題歌。3大ミリオンに匹敵する人気と地位を確立している名バラード。広がりのあるサビはたまらなく染みる。タイアップだったドラマ(当時観てはいなかったけどかなり過激な内容だったと聞く)と同様に大人の恋愛が描かれており、坂井さん曰くテーマは「秘めたる想ひ」なんだとか。文句なしの名曲である。
アメリカ・カリフォルニア州のエルミラージ砂漠を車で走り抜けるMVも抜群に雰囲気がある。ZARDの中でも一番印象的なMVかもしれない。
おすすめ度:A
収録アルバム:8th『永遠』、1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』(Intro Piano Version)、他
My Baby Grand~ぬくもりが欲しくて~
1997年12月3日
初登場3位、初動14.5万枚、売上33.2万枚、登場9週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介
23rdシングル表題曲。
NTTドコモ’97冬ソング。「Baby Grand」とは坂井さんがレコーディング時に愛用していたトイピアノの名前から来ているという。安定感のある極上メロディーと適度なバンドサウンドの融合はもはや神の域といっても良い程に素晴らしい。大名曲である。〈心許した ごく少数(わずか)な友人(ひと)には おしゃべりになれるのに〉のフレーズには共感する。もっと売れて良かった曲だと思うが、時代の移り変わり故かセールスは30万ちょいに留まった。
おすすめ度:A+
収録アルバム:8th『永遠』、2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』、他
1998年
息もできない
1998年3月4日
初登場3位、初動10.1万枚、売上24.1万枚、登場10週
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
24thシングル表題曲。
フジテレビ系アニメ『中華一番!』オープニングテーマ。これはリアルタイムでアニメを観ていたので、多分だけど人生で初めて触れたZARDソングだと思う。まぁ「運命のルーレット廻して」(コナン主題歌)と時期が近いから具体的にどっちかは覚えていないが…。思い入れが非常に深く、王道のパワフルナンバーで好きな一曲だ。ちなみにコレは織田哲郎がZARD及びビーイング歌手に提供した最後の曲である。
カラオケDAMで入れると『中華一番!』のアニメ映像が流れるのだがそれが爆笑モノ。料理アニメなので主人公が敵と料理対決をするのだが、何故か空を飛んだり、材料となる動物たちと肉弾戦を繰り広げたりまるでSFバトルアニメみたいな謎展開が炸裂するのだ。笑ってしまい歌えなくなる可能性が高いのでDAMでこの曲を歌う場合には心して入れる事を忠告させていただく。
おすすめ度:B+
収録アルバム:8th『永遠』、2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』、他
運命のルーレット廻して
1998年9月17日
初登場1位、初動12.2万枚、売上24.8万枚、登場9週
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:池田大介
25thシングル表題曲。
日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ。当時毎週観ていたコナン主題歌としてリアルタイムで触れた曲。母親に頼み込み8cmシングルを買ってもらったので、初めて入手したZARDのCDは確かコレである(アルバムは中学生になってから『揺れる想い』を中古購入したのが初)。
アニメ放映時には派手なサウンドだったが、CDでは抑え目なアレンジへと変貌している。ただ元々の楽曲自体が良いのでどちらも甲乙つけがたい。メロディーがキレッキレなのは勿論、全体が宇宙的というか、神秘的なムードに包まれた名曲。25パターンものアレンジが存在するらしく、アニメ放映期間中でもアレンジ変更がされた(その内の一つは2012年の『ZARD Album Collection~20TH ANNIVERSARY~』のPREMIUM DISKに収録されている)。
おすすめ度:A
収録アルバム:8th『永遠』(フェードアウトしないアルバムバージョン)、1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』(Re-mix Version)、他
少女の頃に戻ったみたいに
作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:池田大介
25thシングル「運命のルーレット廻して」カップリング曲。
映画『名探偵コナン 14番目の標的』主題歌。晩期の重要作家である大野愛果初登場。
カップリング最強の名曲はやはりコレだろう。壮大なバラードでメロディーの美しさはピカイチ。このシングルを買った当時は「運命のルーレット廻して」ばかり聴いていたのでカップリングのこちらは印象が薄かったんだけど、中学に上がり友人がカラオケでこの曲を歌う姿を見たのをキッカケに「これこんな良い曲だったのか…」と打ち震えた。
おすすめ度:A
収録アルバム:8th『永遠』(アルバムバージョン)、追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~』、他
新しいドア~冬のひまわり~
1998年12月2日
初登場3位、初動11.3万枚、売上20.5万枚、登場8週
作詞:坂井泉水、作曲:北野正人、編曲:古井弘人
26thシングル表題曲。
27thシングル「GOOD DAY」と同時発売で、カップリング無しの500円シングルとしてリリースされた。
サッポロビール『冬物語』CMソング。作曲は後にday after tomorrowのギタリストとしてエイベックスからデビューする事となる北野正人。まさかdat以前にビーイングに所属していてしかもZARDに曲提供していたとは、初めて知った時には驚いたものだ。王道のザックリした爽やかミディアムナンバー。演奏時間は6分を超え、シングル曲では最長となるがそんなにダルくは感じない。地味な存在だけどじわじわ来る良さを持った曲。
おすすめ度:B
収録アルバム:8th『永遠』、4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~』
GOOD DAY
1998年12月2日
初登場2位、初動11.4万枚、売上22.4万枚、登場8週
作詞:坂井泉水、作曲:綿貫政顕、編曲:池田大介
27thシングル表題曲。
同時発売の26thシングル「新しいドア~冬のひまわり~」と同様カップリング無しの500円シングル。
ビューティーラボ『ナチュラルカラー』CMソング。暗く感情的なロックバラード。かなり染みる曲調でZARDダークバラードの名曲である。長らくベストの類に入っていなかったので「新しいドア~冬のひまわり~」に比べて扱いが悪かったが、25周年ベストに入った事で地位が向上した。作曲の綿貫さんは「MIND GAMES」、WANDSの「Brand New Love」等も手掛けた隠れた(失礼)名コンポーザーである。
おすすめ度:B+
収録アルバム:8th『永遠』(アルバムバージョン)、5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~』
1999年
フォトグラフ
1999年12月7日
作詞:坂井泉水、作曲・編曲:徳永暁人
8thアルバム『永遠』収録曲。
日本テレビ系スペシャルドラマ『刑事たちの夏』エンディングテーマ。アルバムのラストを飾るバラード。メロディーが素晴らしく初めて聴いた時から大好きな一曲。無性に懐かしい気持ちになる曲調である。徳永暁人屈指の名曲ではなかろうか。25周年ベストに是非入れて欲しかったが未収録なのが残念。
おすすめ度:A+
収録アルバム:8th『永遠』、ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)、他
MIND GAMES
1999年4月7日
初登場1位、初動7.6万枚、売上14.7万枚、登場6週
作詞:坂井泉水、作曲:綿貫政顕、編曲:綿貫政顕・古井弘人
28thシングル表題曲。
ZARD最後のチャート1位獲得作品。
フジテレビ系『プロ野球ニュース』テーマソング。パワフルな展開がツボに来る。〈流星の上の~♪〉という歌詞がメロディーと抜群に合っており最高。〈おっちょこちょいな彼と一緒に居ると こっちまでTrouble!〉とか〈でも生・き・て・る〉とか意味はよく分からないけど妙にハイテンションなフレーズが光る。『ZARD BEST~Request Memorial~』に収録された為オリジナルアルバムには未収録、かつ他のアルバムには収録されていないので不遇な存在と言える。
おすすめ度:B+
収録アルバム:2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』
世界はきっと未来の中
1999年6月16日
初登場2位、初動12.1万枚、売上20.1万枚、登場9週
作詞:坂井泉水、作曲:岩井勇一郎、編曲:徳永暁人・古井弘人・シオジリケンジ
29thシングル表題曲。
坂本龍一「ウラBTTB」の4週目(13.5万枚)に敗れ惜しくも2位。
テレビ朝日系『舞妓さんは名探偵!』主題歌。アルバム『時間の翼』では「another style 21」。ZARDらしい一曲という感じで悪くは無いけど、そこまでハマる曲でもないかなと思う。発売された99年は世紀末・21世紀直前という事で、その当時リアルタイムに聴いていたなら「未来」等のフレーズに光るものを感じられたのかもしれないが…。
※申し訳ありません、これに関してはシングルバージョンを聴いた事が無いのでアルバムバージョンのみ聴いた上での感想になります。
おすすめ度:C
収録アルバム:ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)、9thアルバム『時間の翼』(another style 21)、他
痛いくらい君があふれているよ
1999年10月14日
初登場5位、初動6.8万枚、売上12.5万枚、登場6週
作詞:坂井泉水、作曲・編曲:シオジリケンジ
30thシングル表題曲。
ネスカフェモーメントCMソング。個人的に最も印象が薄いシングルがコレ。淡々としていて盛り上がりに欠けるし、途中で炸裂するラップがまた何とも微妙。当時のJ-POP界の流れに合わせようと取り入れたのかもしれないが、ZARDにそういうのは求めていないし何より坂井さんにラップは合わないと思うんだよな…。
おすすめ度:C
収録アルバム:9th『時間の翼』
この涙 星になれ
1999年12月1日
初登場5位、初動8.1万枚、売上12.9万枚、登場6週
作詞:坂井泉水、作曲:岩井勇一郎、編曲:古井弘人
31stシングル表題曲。
テレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』主題歌。ロック度の高い激しめの曲。メロディーは中々良いんだけどサウンドの打ち込み感が強くそこがちょっとイマイチかな。もっと骨太のサウンドで聴いてみたい一曲。
おすすめ度:C
収録アルバム:9th『時間の翼』
2000年
Get U’re Dream
2000年9月6日
初登場4位、初動12.3万枚、売上24.1万枚、登場8週
作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:葉山たけし
32ndシングル表題曲。
NHKシドニーオリンピックテーマソング。この前後数作の中ではかなりハジけた魅力がある。この曲は『CDTV』のライブラリー等で耳にする機会も多かったし、この時期のシングル群では好印象。
NHKのテーマソングという事で同年の『第51回NHK紅白歌合戦』に出演する可能性があったらしいが、坂井さんが体調不良に陥ったため幻に終わったという。また体調不良で満足いく写真が用意できなかったのかジャケット写真は93年頃のものであるらしい。
おすすめ度:B
収録アルバム:9th『時間の翼』、3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~』、他
promised you
2000年11月15日
初登場6位、初動8.1万枚、売上11.5万枚、登場5週
作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:Cybersound
33rdシングル表題曲。
テレビ朝日系『土曜ワイド劇場』主題歌。「運命のルーレット廻して」以来となる栗林の登場だが、当時栗林は既に表立った活動を停止していたため、ストック作だったと思われる(98年から現在に至るまで行方不明)。
地味な印象のバラードだけどメロディーの良さは確か。最初聴いた時は「え、これシングル?」と驚くほど印象に残らなかったが25周年ベストに収録され繰り返し聴いていく内にグングン好きになっていった。最初はイマイチに思えた世紀末らしいピコピコしたサウンドも、この曲に関しては合っているように思える。
おすすめ度:B+
収録アルバム:9th『時間の翼』(with P-edition)、追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~』、他
2001年
時間の翼
2001年2月15日
作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:徳永暁人
9thアルバム『時間の翼』収録曲。
NTT西日本『フレッツ・ISDN』CMソング。徐々にフェードインする形で始まり、2回サビが来るのみで終わる未完成曲となっている表題曲ながら異質なナンバー。短いながらも冴え渡ったメロディーが素晴らしく聴き応えのある名曲である。
2004年の10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』にフルバージョンが改めて収録されたのだが、そちらは編曲が小林哲に変わり、バックサウンドが非常に軽いものに変貌してしまっている。小林哲には悪いが、徳永アレンジのままのフルバージョンを作って欲しかったというのがわたくしマーの本音である。
おすすめ度:B
収録アルバム:9th『時間の翼』、10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』(フルバージョン・アレンジ変更)、他
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著者:マー・田中(@kazeno_yukue)
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