【アルバム感想】『The 7th Blues』B’z

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The 7th Blues
B’z

The 7th Blues

収録曲

DISC-1

01.LOVE IS DEAD
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
02.おでかけしましょ
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
03.未成年
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
04.闇の雨
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
05.MY SAD LOVE
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
06.Queen of Madrid
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
07.ヒミツなふたり
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
08.Strings of My Soul※インスト
(作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
09.赤い河
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
10.WILD ROAD
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)

DISC-2

01.Don’t Leave Me
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
02.Sweet Lil’ Devil
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
03.THE BORDER
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
04.JAP THE RIPPER
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
05.SLAVE TO THE NIGHT※「ハートも濡れるナンバー~stay tonight~」全英語詞リメイク
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
06.春
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
07.破れぬ夢をひきずって
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
08.LADY NAVIGATION※8thシングル全英語詞リメイク
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
09.もうかりまっか
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)
10.farewell song
(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘・明石昌夫)

データ

1994年3月2日、初登場1位(3週連続)
初動105.0万枚、売上163.0万枚、登場16週
Produce:松本孝弘
BMGルームス

作品概要

B’zの7thアルバム『The 7th Blues』。92年のミニアルバム『FRIENDS』から1年3か月ぶり、フルアルバムでは『RUN』以来1年5か月ぶりのリリース。自身初の2枚組オリジナルアルバム。

1か月前の先行シングル「Don’t Leave Me」(1位 144.4万枚)収録。前年にリリースされ自身最大のヒットとなっていた「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「裸足の女神」の2シングルは共に未収録となった。

初動ミリオンを記録し3週連続の1位を獲得。2枚組のオリジナルアルバムとしては史上初のミリオンであり、未だ歴代最高売上となっている(2枚組オリジナルでのミリオンセラー自体はこの後2005年にサザンオールスターズの『キラーストリート』、2010年に嵐の『僕の見ている風景』が達成している)。ただチャートイン週数はこれまでの作品と比べてガクンと減り16週に留まっている。94年度年間アルバムチャート4位。

感想

先行シングル「Don’t Leave Me」の流れのまま全体的にブルージーで重たい雰囲気の溢れるアルバム。B’zの二人が自分達のルーツをハッキリと提示した作品でありこれまでのように売れ線だとかヒットチャートとの兼ね合いを一切無視してやりたいようにやっている印象。この94年は重たい作風が目立った事に加えメディア露出も激減し現在では「暗黒時代」なんて呼ばれているがそれを象徴する一作。

ただ暗黒といってもファンク調だったりブラスアレンジが効いた曲も多く「おでかけしましょ」のように弾けた曲もあるので、あくまでキャッチーさが薄いというだけで何もどん底に暗い…という感じでも無い。突き抜けた一曲というのは無いんだけど全体通してこの時期だからこそ、このアルバムだからこそ!という独特さに包まれた曲ばかりで完成度は非常に高いと思う。個人的には90年代B’zで最も好きなアルバムである

大ヒットシングルとはいえ「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」「裸足の女神」の2曲は今作に入れる隙は無く、未収録にしたのも頷ける(ただ、僕がレコード会社の人間だったら「せめてボーナストラックとして入れてくれませんかね…?」と言うかもしれないがね…)。逆に半年以上先のシングル「MOTEL」の方が今作の空気を引きずった作風でハマっていると思う。改めて順番に聴いていくと90年代前半のB’zはアルバム毎に作風がどんどん変化しており面白い。それでいて安定して大ヒットを飛ばしまくっていたというのが恐ろしい…(現代だったらファンが一気に離れて大爆死してもおかしくない程の変貌ぶりだなと…)。

おすすめ度★★★★☆

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