2022年2月新曲レビュー
ここでは日々、CDやストリーミングで聴いた新曲や話題曲についての感想を書いていきますので、何卒宜しくお願い致します。
※あくまで「最近聴いた曲」ですので、必ずしも該当月にリリースされた楽曲とは限りません。
ちなみに先月分(2022年1月)の感想記事は下記です
CRYSTAL MOMENT / KAT-TUN
2022年2月4日(DL)、3位、1.4万DL
KAT-TUNの配信シングル。
日本テレビ系2022冬季スポーツテーマソング。ラップパートの詞と構成を嵐の櫻井翔が担当したというのが最大のトピックだ(櫻井翔はオリンピック番組のスペシャルキャスターを務める)。櫻井翔が五輪のラップを書くのは2008年北京の「風の向こうへ」以来。そう知って聴くと紛れもなくあぁサクラップだなぁ…!という感じがする。ラップ終わりの〈Force myself!〉が櫻井イズムを感じる。サクラップファンとしては嵐の活動休止以降でもこうして提供という形でラップが聴けるのは非常に嬉しい。
楽曲全体としてもオリンピックだからと厳かで壮大な雰囲気に行かず、駆け抜けるウィンター・ジャニーズポップという感じなのが好感触だった。このまんま嵐の新曲として聴いても違和感無い。(2022/2/13更新)
おすすめ度★★★★☆
POP SONG / 米津玄師
2022年2月7日(DL)、1位、5.7万DL
米津玄師の配信シングル。前回の「パプリカ」から約2年ぶり。5thアルバム『STRAY SHEEP』から先行配信された「感電」からは約1年7ヶ月ぶりとなる。
米津玄師自身が出演する「PlayStation」CMタイアップ。1月23日にはPlayStation4・5を起動させ「123アーリーアクセス」の招待通知が届いた人のみがこのCMを先行視聴できるという試みが行われた。PlayStation内での楽曲解禁は初らしい。
「POP SONG」というタイトルは流行歌への皮肉だとか、PlayStationの頭文字(P・S)とかけてあるんだとか、歌詞のメッセージ性がどうたらとかネットでは様々な考察がなされている。あとジャケットがタイトル含め全面黄色なのに「P」だけ青、「N」だけ赤文字なのは一体どんな意味があるのだろう…とか、勝手に深読みしたくなっちゃうというか、何かメッセージが隠されてるんじゃないかと思わせる匂わせが上手いよな。考察したがる数多くの強いファンを育てたとも言えるか。
さて楽曲の方だが「POP SONG」というタイトルにしてはかなりマニアックで複雑な曲だ。カップリング曲みたいな雰囲気。何回聴いてもこれはカラオケで歌える気がしないしそんなに好きな曲にはならないと思う。僕はそんなに米津合わないのかも…。これなら「Lemon」や「まちがいさがし」の方がよっぽどポップソングだよ。(2022/2/10更新)
おすすめ度★★★☆☆
Blue Thermal / SHE’S
2022年2月11日(DL)
2022年3月2日(CD)
SHE’Sの7thシングル「Blue Thermal」からの先行配信。3月4日公開のアニメーション映画『ブルーサーマル』主題歌。
メンバー全員大阪出身のピアノ・ロックバンド。公式サイトのプロフィールによるとボーカル・井上竜馬の担当は「Vo & Key.」となっている。去年、テレビかYouTubeの広告か何か(もしかしたらカラオケで歌っていない間に流れる映像だったかも)で聴いて、結構良いなと思っていたバンド。その時聴いた曲なんだったっけなぁ。現在Apple Musicのトップソングにある「Letter」「追い風」「White」のどれかだったとは思うんだけど…。
今回の曲はアップテンポで、上記3曲に及ぶ程では無いんだけど勢いがあってテンションが上がる。BUMPっぽい細めの声なので本来あんまり好みのボーカルスタイルでは無いんだけど、サウンド・メロディーが綺麗で滑らかなので違和感は無い。(2022/2/12更新)
おすすめ度★★★☆☆
HAND / ももいろクローバーZ
2022年2月11日(DL)
ももいろクローバーZの配信楽曲。5月17日発売予定の6thアルバム『祝典』からの先行配信。
太田胃散『太田漢方胃腸薬Ⅱ』CMソング。ももクロはAKB全盛だった2010~11年頃から名前を聞くようになり、当時は結構良いなと思う曲もありシングル中心に追っていたのだが、2015年辺り(「『Z』の誓い」頃)を境に聴かなくなってしまった。なので今回かなり久々に聴いた。落ち着いた感じのR&B調でAメロはラップ。例えるなら少女時代やTWICEら韓国系グループのアルバムに1~2曲入っているミディアム楽曲みたいな感じだ。サビは悪くないけど、トータル地味な曲。(2022/2/11更新)
おすすめ度★★★☆☆
恋と愛のその間には / NMB48
2022年2月16日(DL)
2022年2月23日(CD)
NMB48の26thシングル。前作「シダレヤナギ」から約8か月ぶり。
センターは梅山恋和と上西怜…だが12日に上西がコロナにかかり、16日には梅山も陽性と診断された(16日には梅山以外にもメンバー7人の陽性が発表された)。両センターを含め多くのメンバーが療養に入ってしまう現状となった。先日の『ラヴィット!』や『ワイドナショー』でものまね芸人JPや代役芸人が名を上げたように、変な話ここで代役メンバーが経験を積む場が生まれたともとれるが既にグループからの卒業を発表している梅山は最後の選抜入り・大きなメディア仕事となるハズだったわけでここでの療養入りは悔やまれるだろうな(ただもうメディア出演は事前に収録済みだったかもしれない)。
まず恋和と書いて「ここな」って読むのか。「ここあ」とでも読むのかな?と思ってたら予想を超えてきた。顔だけなら何となく知ってるんだけどね。上西怜は秋元G全盛期だった頃に在籍していた上西恵を知っているのでその妹という知識は辛うじてあったのだが。秋元G全盛期で地上波に番組がいくつもあった頃には嫌でも姉妹Gの情報は入って来たものだが現在では自ら調べないと分からない。卒業間近になってやっと名前の読み方を知るとは…。
楽曲の方は歌謡チック。悪くはないけど秋元Gでは過去にいくつもこういう曲が出ていたしそれらを飛び越える程のメロディーでは無い。そもそもここ数年のシングルは1回は聴いてるけど全くサビを覚えていない…。最後にパッとサビが浮かぶのは2018年の「僕だって泣いちゃうよ」まで遡る。これは僕のアイドル熱が下がってきているという事もあるだろうけどやっぱりメロディーのインパクトも弱くなったと思う。(2022/2/22更新)
おすすめ度★★★☆☆
袖のキルト / ずっと真夜中でいいのに。
2022年2月16日(DL)、29位、0.3万DL
ずっと真夜中でいいのに。の4thミニアルバム『伸び仕草懲りて暇乞い』収録曲。Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』主題歌。
ボーカルのACAねを中心としたユニット。「特定の形を持たない」ということで作詞・作曲・ボーカルを担当するACAね以外のメンバーは流動的であるという。
2020年の「正しくなれない」(映画『約束のネバーランド』主題歌)で初めて知ったユニットで中々良い曲だな…とは感じていたがしっかり聴くまでには至らず。今回ミニアルバムがリリースされたのでひとまずApple Musicで星マーク(※)が付いていたこの曲を聴いてみたんだけど予想以上に良かった。YOASOBIを始めとした高速高音女性ボーカル系(勝手に括ってスミマセンが)にしては、落ち着いてメロディーが楽しめるJ-POP色が強い。とりあえず今年に入って今のところ一番グッと来た曲。(2022/2/26更新)
(※)Apple Musicには曲名の横に星マークが付いているものがある。これは「多くのユーザーが気に入っている再生回数の多い人気の曲」の印らしい。
おすすめ度★★★★☆
チョコレートメランコリー / ≠ME
2022年2月16日(DL)
2022年2月16日(CD)、1位、5.8万枚
≠MEの3rdシングル。前作「まほろばアスタリスク」から約3か月ぶり。
指原莉乃がプロデュースするアイドルグループで、=LOVEの姉妹グループでもある。バレンタインデーがテーマだと思うんだけどやたら派手でおどろおどろしい曲調。ゴスロリっぽいとでも言おうか? もっとアイドルっぽいキャッチーな方が好きなのでこれはイマイチ。今んとこ=LOVEの方が好みの率が高い。(2022/2/27更新)
おすすめ度★★★☆☆
ミスター / YOASOBI
2022年2月16日(DL)、2位、1.9万DL
YOASOBIの14th配信シングル。前作「ツバメ」から約4か月ぶり。
直木賞作家4名とのコラボレーションプロジェクトの第1弾であり、小説家・島本理生がプロジェクトのため書き下ろした小説『私だけの所有者』を原作としている。リリース当日にはプロジェクトに参加した4作家の作品をまとめた書籍『はじめての』が刊行された。
ブラック風でノリの良いリズムの一曲。そこまでハイテンポではなくメロディーもしっかり楽しめるのが良い。昨年の「怪物」「優しい彗星」「ラブレター」「ツバメ」辺りよりは断然好きな部類に入る。昨年はハイペースでリリースしていて新曲の度にお腹一杯感があったが、今回年もあけて間が空いて新鮮に聴けたのも良かった。(2022/2/21更新)
おすすめ度★★★★☆
Scratch(with 稲葉浩志) / TK from 凛として時雨
2022年2月17日(DL)、7位、0.5万DL
2022年3月16日(CD)
ロックバンド凛として時雨のボーカル・TK from 凛として時雨の配信曲。ゲストボーカルにB’zの稲葉浩志を招いている。トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』タイアップ。3月16日に「As long as I love/Scratch」としてCDリリース予定。
TKからB’zへの強いリスペクトから、ソロプロジェクト10周年の節目を締めくくるコラボレーションとして稲葉浩志にデモを送った事がきっかけとなり実現したという。
凛として時雨は全く聴いた事が無い。何年か前にMステのスーパーライブで観た事がある位かな。今回稲葉浩志とコラボという事で聴いてみたんだけどまぁ全体的にカッコイイサウンドだしサビもガツンとくる。ただTKの声はあまり好みな方では無い。なんか「高音」というより「甲高い声」。曲自体は悪くないんだけど。もっと聴いてみようというキッカケまでにはならなそう。(2022/2/23更新)
おすすめ度★★★☆☆
カメレオン / King Gnu
2022年2月28日(DL)、約12万DL
2022年3月16日(CD)、約3万枚
2022年3月16日リリースの5thシングルから先行配信。前作「一途/逆夢」から約3か月ぶり。
フジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』主題歌。わたくしマーの母親(菅田将暉ファン)がこのドラマを観ているので実家に行くたび何となく耳には入ってきていた。ドラマの中ではほんのり流れてるな~位の認識だったけどしっかり配信で聴いたらかなり耳に残るサビだし良い曲。ドラマに合わせてミステリーっぽい雰囲気もあるしそれでいてキャッチーさもあるという仕事ぶりが見事だな。昨年末の「逆夢」もかなり良かったし年末~この春にかけてKing Gnuマイブームが来てる(かもしれない)。
欲を言えばラストの盛り上がり部分で一発しっかりしたサビがほしかった。1番2番のサビは大人しくて最後盛り上がるんだけど、何故か肝心な最後だけ井口理が歌メロから離れ、常田大希のロボットボイス(?)に切り替わるんだよな。これがKing Gnuイズムなのだ!と言われたらそれまでだけど。もしやカメレオンだけに、最後は歌がサウンドに擬態したってワケか?(2022/2/28更新)
おすすめ度★★★★☆
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