桑田佳祐・B’z・TUBE・あいみょん他、2022年6月新曲レビュー

最近聴いたJ-POP感想
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2022年6月新曲レビュー

ここでは日々、CDやストリーミングで聴いた新曲や話題曲についての感想を書いていきますので、何卒宜しくお願い致します。
※あくまで「最近聴いた曲」ですので、必ずしも該当月にリリースされた楽曲とは限りません。

ちなみに先月分の感想記事は下記です

米津玄師・星野源・Official髭男dism・なにわ男子他、2022年5月新曲レビュー
2022年5月新曲レビュー ここでは日々、CDやストリーミングで聴いた新曲や話題曲についての感想を書いていきますので、何卒宜しくお願い致します。 ※あくまで「最近聴いた曲」ですので、必ずしも該当月にリリースされた楽曲とは限りません。 ...

元カレです / AKB48

2022年4月20日(DL)
2022年5月18日(CD)、約35万枚

AKB48の59thシングル。前作「根も葉もRumor」から約8ヶ月ぶり。

センターは本田仁美。本田はシングル表題曲でセンターを務めるのは初で、チーム8メンバーのセンターは「Teacher Teacher」の小栗有以に続いて2人目となる。ちなみに本田は2018年夏~2021年春まで約2年半の間日韓グループ「IZ*ONE」として活動していた。

本田がセンター抜擢とは驚いた。チーム8の冠番組『AKB チーム8のブンブン!エイト大放送』で毒舌キャラとして割と目立っていたのは記憶にあるけど、センタータイプでは無いと思っていたので…。やはりIZ*ONE効果で内外での評価が爆上がりしたのだろうか?同じくIZ*ONEに入った矢吹奈子もHKTの最新シングルで初単独センターなってるし。

SMAP「freebird」作曲やORANGE RANGEのプロデュース、AKBにも「ハイテンション」を提供した事で知られるシライシ紗トリの作・編曲。前作「根も葉もRumor」に続いてダンス路線。メロディアス性は無いけどテンポ良く突き進むサビが心地良くて中々好感触。ただ歌詞がな…。「偶然鉢合わせた元カノ。その隣には新たな彼氏が居て何とも複雑な気分…」という内容なのだが。曲は良いけど歌詞があんまカッコよくない。冴えた歌詞が乗ってればもっと化けたろうに惜しい。(2022/6/23更新)

おすすめ度…C+(Bに届かずCに留まったのはやっぱシンプルに歌詞が好きじゃないから)

サチアレ / なにわ男子

2022年4月27日(CD)、約60万枚

なにわ男子の2ndシングル両A面楽曲。両A面のもう片方は「The Answer」(道枝駿佑主演ドラマ『金田一少年の事件簿』主題歌)。

フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』テーマソング。なにわ男子がレギュラーで出演しているコーナー「なにわ男子のなんでやねん!」内で発表された。ゆずの北川悠仁が作詞・作曲した爽やかポップスでタイアップ通り朝が似合う。良くも悪くもゆずの顔がちらつく。最初聴いた時は「The Answer」と比べてパンチ弱いな…と思ったけど繰り返し聴く内に割と良いなと思えるようになって来た。ちなみに1コ前のめざましテーマソングはYOASOBIの「もう少しだけ」。

わたくしマーが一番『めざましテレビ』を観ていたのは中学生時(2003~2004年)。毎日朝食を食べる際は何故か必ずフジテレビが流れていた。なので『めざましテレビ』というと未だにTUBEの「月光」「プロポーズ」、Bon-Bon Blancoやsacraによる「手のひらを太陽に」カバーのイメージが強い。「手のひらを~」は良いとして「月光」とか全然朝に合わないけど当時は違和感無く観てたんだよな。(2022/6/21更新)

おすすめ度…C+(普通+)

初恋が泣いている / あいみょん

2022年5月11日(DL)、約4万DL
2022年6月8日(CD)、約1万枚

あいみょんの13thシングル。前作「ハート」から約半年ぶり。配信限定だった「双葉」からは約3か月ぶり。

広瀬アリス主演フジテレビ系ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』主題歌。かなりシンプルでまっすぐなポップス。ザックリしたバンドサウンドは良いけど、悪く言うとメロディーに深みがあんま無いというか…。前作「ハート」のように聴けば聴くほどハマって行く中毒性というものは無さそうな曲だ。8月17日に2年ぶりのアルバム『瞳へ落ちるよレコード』が出るそうなのでそっちの新曲に期待ってとこかな。

ちなみにタイアップドラマはこの曲とは別にSixTONESの「わたし」が挿入歌になってるんだけど、あっちはかなりシリアスな曲でだいぶテイストが違う。一つのドラマ内で両立出来てるのか? どっちかの曲は全然ドラマと合ってない…とかいう状況になってないか心配だ(肝心のドラマ観てないから分からんのよね)。(2022/6/16更新)

おすすめ度…C+(普通。あいみょんにはもっと良いメロディーを期待してしまう)

時代遅れのRock’n’Roll Band / 桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎

2022年5月23日(DL)、約4万DL

チャリティー配信シングル。桑田佳祐が1955年~1956年度生まれの同じ年齢のボーカリスト兼ギタリストを招集して結成された。MVには5人と同期生の大友康平がドラムとして、サザンオールスターズの原由子がキーボードとして、ハマ・オカモトがベースとして出演している。収益の一部はセーブ・ザ・チルドレンに寄付される。

感染症や未曽有の自然災害・世界情勢の揺らぎ等に対するメッセージソング。錚々たるメンバーだがこれが名前負けしていない名曲。結構重い歌詞だが曲調はさすが桑田佳祐という爽やかさで非常に心地いいしカッコ良い。メロディーも抜群。桑田ファンならばまず気に入る名曲ぶりだろう。いずれセルフカバーも聴いてみたいが、アレンジや演奏に関してはこれ以外有り得ないという位ハマってるからセルフカバーでの改変の余地が残っていないかもなぁ…。

おすすめ度…A(名曲)

あの子コンプレックス / =LOVE

2022年5月25日(DL)
2022年5月25日(CD)、約17万枚

=LOVEの11thシングル。前作「The 5th」から約5か月ぶり。指原莉乃プロデュースのアイドルグループ。

うーむ、またまた名曲が来てしまった…。デビュー時からイコラブ贔屓な私マーなので自然とハードルは上がっているハズなのだが、軽々と飛び越えてきやがる。切ない曲なんだけどハイテンポ。かつサビが一発で覚えられる切れ切れメロディー。作曲の高橋涼氏、存じ上げないのだが一体何者なのだ?

あと今回は歌詞が良い。〈色付いた雪じゃ愛されない 真っ白に戻して〉〈どうか 誰かに負けたわけじゃないって事 目を逸らさずに言ってよ 私が弱かっただけ〉などセツナメロディーと相まって胸に来る。指原莉乃の作詞能力は凄い。フレーズが良いだけでなくメロディーとの相性が良いのよ。そのメロディーに対して最も映える正解のフレーズをハメまくっているように思う。イコラブの曲が聴いてて心地いいのは詞の存在もデカイ。(2022/6/17更新)

おすすめ度…A(名曲)

好きだ / YOASOBI

2022年5月30日(DL)、約2万DL

YOASOBIの配信曲。前作「あの夢をなぞって(Ballade Ver.)」から2か月ぶり。新曲としては「ミスター」以来約3か月ぶりとなる。直木賞作家とのコラボレーションプロジェクト第2弾。森絵都の小説「『ヒカリノタネ』–はじめて告白したときに読む物語」が原作となっている。

同じ男性に4回目の告白をする女の子の歌。歌詞の主人公が最初に告白したのが10年前で、2回目が5年前、3回目が3年前。仮に最初の告白が15歳だとしたら現在は25歳。中学生から社会人になっているわけで随分と壮大なストーリーである。わたくしマーの友人に、成人式で再会した同級生にアタックし続け結婚までこぎ着けた男が居るがそれも合計5~6年だったと思われる。この曲の結末は告白が成功か失敗か分からず終わるのだが、どっちにしろ主人公には頑張ってほしい。

余談が続いたがこの楽曲自体の印象は普通。「夜に駆ける」「群青」等と比べると歌詞・メロディー共に軽い。

おすすめ度…C(普通)

シフクノトキ / LiSA

2022年6月1日(DL)

LiSAの配信楽曲。「明け星/白銀」から約7か月ぶり。

カバヤ食品「ピュアラルグミ」CMソング。タイトルミスチルかよ!と突っ込まれるのは想定済みなのか?「音」が「時」になっただけだが…。これに限らずカタカナで「シフク」ってするパターン多いよね、何故か。さて楽曲の方は軽~い雰囲気のポップス。最初からアコースティックバージョンみたいな軽やかさ。一つのサビの中で転調するのは面白いが、LiSAにはもっとガツンとした派手な曲を求めてしまう。(2022/6/22更新)

おすすめ度…C(普通)

レンズ / 幾田りら

2022年6月14日(DL)、約3万DL

YOASOBIのボーカル・幾田りらの6th配信曲。前作「スパークル」から約5か月ぶり。

TBS系火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』主題歌。ソロ初のドラマ主題歌という事だがYOASOBIでもドラマってまだタイアップなかったような。シリアスなナンバー。同時期のYOASOBIの曲と比べるとこちらの方が好みだ。YOASOBIでは相方のAyaseに作詞曲を譲っているが幾田りらの作曲能力も中々メロディアスなものが多くて良い。ただ聴き終わってからも口ずさめる程印象に残るかと言ったら微妙なところ。(2022/6/19更新)

おすすめ度…C+(普通+)

ビーサンはなぜなくなるのか? / HKT48

2022年6月22日(DL)
2022年6月22日(CD)、約13万枚

HKT48の15thシングル。前作「君とどこかへ行きたい」から約1年1か月ぶり。

センターはシングル表題曲で初単独となる矢吹奈子。かつては指原莉乃の寵愛を受ける子供キャラみたいな立ち位置だった矢吹ももう21歳。すっかり大人だ。AKB48の本田仁美と同じく、IZ*ONEから戻ってきて初参加のシングルでセンター抜擢。元々宮脇咲良や兒玉遥に次いで押されていた次世代メンバーという印象だったので本田ほど(失礼)抜擢には驚かないけど、このタイミングでの初単独センターというのはやっぱIZ*ONE効果もあるのか?

楽曲の方は48グループ御家芸のサマー・アイドルポップ。「ポニーテールとシュシュ」を王者として「パレオはエメラルド」(SKE)「ナギイチ」(NMB)など数多生み出されてきた夏ソングの系譜かな(MVが水着じゃないのは流石に時代の流れか…)。ただまぁだいぶ薄い。AKB上昇気流真っただ中だった「ポニーテール~」と比較するのは酷だがこの手の曲はメロディー・歌詞共にもうやり尽くされた感が出てきてる。アクとオーラを抜いた薄味ポニーテールって感じ。(2022/6/25更新)

おすすめ度…C(48夏ソングは過去に素晴らしい作品が多くあるのでどうしても比較して厳しめ評価になってしまうのは申し訳ない)

夏立ちぬ / TUBE

2022年6月22日(DL)
2022年6月22日(CD)、約1万枚

TUBEの63rdシングル。前作「BLUE WINGS」から約1年ぶり。

TUBEはベストアルバムしか聴いた事がなくシングルは借りた事が無かった…と思う。やっぱサブスクはありがたい。気になるけど借りる程ハマっていない歌手の新曲を手軽に聴ける。

アコースティックギター主体でしっとり歌われる大人しい曲。「昔はよかった、今は…」系の曲は数多くあるが、その中でも〈間違った未来だと誰か言ってよ 見えない分かれ道〉と言い放つなど、現在への憂いが最強レベルで強い

「あの頃の夏」「ノスタルジー」といったテーマは好きだし、夏あるあるが敷き詰められたサビも胸に来るんだけど…。大人しいアレンジ+2番Aメロ歌詞の絶望感が重い。救いがなさすぎるというか…。懐かしさと同時に現実の虚しさが襲ってくるのよね。〈間違った未来〉というワードに敏感になるのはきっと僕自身も現状の生活を〈間違った未来〉だと思っているからなのだろう。今はどういう気持ちでこの歌詞を飲み込めば良いのかちょっと分からない。〈間違った未来〉に共感してしまったら、自分が生きている意味さえ疑問になってくる恐れもある。僕の現在のメンタルが不安定なのかもしれないが。(2022/6/24更新)

おすすめ度…C(「あの頃の夏」は好きなテーマなんだけど…やっぱ2番の歌詞がきついかな)

SLEEPLESS / B’z

2022年6月24日(DL)、約1万DL

B’zの配信限定シングル。前作「UNITE」から約8か月ぶり。8月10日にリリース予定の22ndアルバム『Highway X』からの先行配信となる。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマとして今年の1月からオンエアされていた。

最初聴いた時は正直好きなタイプじゃ無いなと思ったけど、何回か聴いていたら意外に良いぞ!と思ってきた。うねるようなサビ。メロディー自体はアルバムのリード曲クラス、サウンドや全体的な勢いはシングル級。中盤に入っているラップが良いアクセントになってる。意外に飽きないし、前作「UNITE」がイマイチだった反動もあって久々にB’zの新曲良いな…!という感触を得られた。

余談だが2015年のシングル「有頂天」と非常に似ている部分がある(Bメロの〈車飛ばし遠くへ行こう〉と、「有頂天」の〈半分以上無理矢理に〉の部分)。

おすすめ度…B+(メロディーというよりはサウンドが好き)

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