【アルバム感想】『バラッド3~the album of LOVE~』サザンオールスターズ

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バラッド3~the album of LOVE~
サザンオールスターズ

バラッド3 ~the album of LOVE~

収録曲

Disc 1

01.真夏の果実
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・小林武史)
02.女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ・門倉聡)
03.さよならベイビー
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・門倉聡)
04.逢いたくなった時に君はここにいない
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
05.希望の轍
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
06.忘れられたBig Wave
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・門倉聡)
07.せつない胸に風が吹いてた
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
08.涙のキッス
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
09.OH, GIRL(悲しい胸のスクリーン)
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ)
10.素敵なバーディー(NO NO BIRDY)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、編曲補:片山敦夫)
11.冷たい夏
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
12.HAIR
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
13.慕情
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ、弦編曲:桑野聖)
14.クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)

Disc 2

01.愛の言霊~Spiritual Message~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、SAX SOLI編曲:山本拓夫)
02.BLUE HEAVEN
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ)
03.あなただけを~Summer Heartbreak~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫・サザンオールスターズ)
04.Moon Light Lover
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫・サザンオールスターズ)
05.愛無き愛児~Before The Storm~
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ)
06.心を込めて花束を
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:宮川泰)
07.唐人物語(ラシャメンのうた)※原由子ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
08.SAUDADE~真冬の蜃気楼~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
09.湘南SEPTEMBER
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦編曲:島健)
10.TSUNAMI
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦編曲:島健)
11.夏の日のドラマ※松田弘ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
12.LOVE AFFAIR~秘密のデート~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
13.SEA SIDE WOMAN BLUES
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
14.素敵な夢を叶えましょう
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:島健・サザンオールスターズ)

データ

2000年11月22日、初登場1位
初動136.9万枚、売上291.5万枚、登場244週
Produce:サザンオールスターズ
ビクター

作品概要

サザンオールスターズの3rdバラードベスト『バラッド3~the album of LOVE~』。1982年の『バラッド ’77~’82』、1987年の『BALLADE 2 ’83-’86』に続くバラッドシリーズ第3弾。

1989年~2000年の期間(アルバムでいうと9thアルバム『Southern All Stars』から13thアルバム『さくら』)の全楽曲の中からバラード中心にセレクト。完全限定生産ベスト『すいか』『HAPPY!』を除くと、シングルでは「クリスマス・ラブ~涙のあとには白い雪が降る~」(3位 66.7万枚)「TSUNAMI」(1位 293.6万枚)がアルバム初収録だった。また「冷たい夏」「夏の日のドラマ」は今作にしかアルバム収録されていない。ギター大森隆志が在籍していた6人編成サザンで発売された最後の作品である。

同年1月にリリースされ300万枚に迫る自身最大ヒットとなっていた「TSUNAMI」の影響・収録もあって初動136万枚という自身最高の数字を記録。その後も『海のYeah!!』と双璧をなす現役ベスト盤としてサザンに動きがあるたびにチャートに復活する驚異的なロングヒットを続け、現在『海のYeah!!』に次ぐ自身2番目のヒットアルバムとなっている。最終ランクインは2018年9月。

感想

最大ヒット曲「TSUNAMI」が約18年のあいだ今作にしかアルバム収録されていなかったというポイントがあったので『海のYeah!!』と並ぶ2大現役ベスト盤として長年君臨していた一作。「TSUNAMI」をアルバムで聴くには今作を入手するしかなかったので、デビューから98年までの代表曲を『海のYeah!!』で揃え、次に「TSUNAMI」を回収するために今作を入手する、というのが長年サザン入口の王道であった。2018年にはプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』がリリースされそちらにも改めて「TSUNAMI」が収録されたため、「TSUNAMI」が聴けるアルバムという意味での価値は薄まった。『海のYeah!!』は9曲、『海のOh, Yeah!!』は7曲が今作と被っている。

僕自身、中学時代に初めて買ったサザンのアルバムが今作だったし思い入れの深い一作。「涙のキッス」や「愛の言霊」など有名なヒットシングルも聴けるし、何よりサザンのバラードが集められているという事でクオリティーは安心盤石。80年代に発売されたバラッド2作は現在の感覚で聴くと地味さが拭えないのに対し、第3弾である今作は90年代メガヒット期のバラード集なのでキャッチーさ・聴きごたえ共に素晴らしい。『海のYeah!!』『海のOh, Yeah!!』それぞれに被っている曲が多いため今後サザンの入り口として今作が選ばれる事は少なくなっていくとは思うけど、バラードベストとしての普遍的な魅力は十分にある作品だ。

できたら今作の直前にリリースされていたシングル「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」も収録してほしかった。今作のコンセプトにピッタリの名曲だったし、『海のOh, Yeah!!』にもスルーされ、未だアルバム未収録シングルとして取り残されているのでそこだけが残念。

おすすめ度★★★★★

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