【アルバム感想】『さくら』サザンオールスターズ

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さくら
サザンオールスターズ

さくら(リマスタリング盤)

収録曲

01.NO-NO-YEAH/GO-GO-YEAH
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
02.YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
03.マイ フェラ レディ
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:島健・サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫、弦編曲:島健)
04.LOVE AFFAIR~秘密のデート~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
05.爆笑アイランド
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
06.BLUE HEAVEN
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ)
07.CRY 哀 CRY
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
08.唐人物語(ラシャメンのうた)※原由子ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
09.湘南SEPTEMBER
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦編曲:島健)
10.PARADISE
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:サザンオールスターズ)
11.私の世紀末カルテ
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
12.SAUDADE~真冬の蜃気楼~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
13.GIMME SOME LOVIN’ ~生命果てるまで~
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
14.SEA SIDE WOMAN BLUES
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
15.(The Return of)01MESSENGER~電子狂の詩~<Album Version>
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、編曲補:林憲一・角谷仁宣、管編曲:山本拓夫)
16.素敵な夢を叶えましょう
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:島健・サザンオールスターズ)

データ

1998年10月21日、初登場1位(2週連続)
初動42.1万枚、売上96.9万枚、登場26週
Produce:サザンオールスターズ
ビクター

以下再発盤データ

2008年12月3日(リマスター盤)、初登場123位、売上0.2万枚、登場1週

作品概要

サザンオールスターズの13thアルバム『さくら』。ベストアルバム『海のYeah!!』から約4ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては1996年の『Young Love』以来約2年3ヶ月ぶりであった。

シングル「01MESSENGER~電子狂の詩~」(5位 23.9万枚)「BLUE HEAVEN」(5位 21.5万枚)「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」(4位 58.8万枚)「PARADISE」(4位 19.5万枚)に加えC/Wから「SEA SIDE WOMAN BLUES」「私の世紀末カルテ」「CRY 哀 CRY」を収録。「01MESSENGER~電子狂の詩~」は大幅なアレンジが施され、タイトルも「(The Return of)01MESSENGER~電子狂の詩~<Album Version>」に変更されている。「唐人物語(ラシャメンのうた)」は原由子ボーカル曲。

同年6月にリリースしたベストアルバム『海のYeah!!』が244万枚(当時)程のヒットを記録していたものの、その後のシングルで大きなヒットが出なかった事もあってか今作は1985年の『KAMAKURA』以来のミリオン割れとなってしまった。また2001年にギター大森が脱退したため、サザン6人編成での最後のオリジナルアルバムとなった。

デビュー30周年を迎えた2008年にはオリジナルアルバム全作が初のリマスタリング盤として一斉再発された。

感想

レコーディングに3000時間を費やしたという力作であり、マニアックかつヘビーなサウンドが炸裂する一作。桑田佳祐本人が「やりたい事を好き放題やった」と語っている通り、売れる事を意識せずに自分達がやりたい事を突き詰めたような内容になっている。前作『Young Love』とは対照的に一般的なサザンイメージからは離れたロック色の強い楽曲が見受けられるが、作り込まれているだけあって完成度は非常に高い。「YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~」や「爆笑アイランド」等はこの時期のサザンでしか出来なかった良曲。またやりたい放題とはいえ『バラッド3~the album of LOVE~』に選出された曲も多く、従来のイメージ通りのナンバーもしっかり聴ける。今作の後は大森が脱退し、大衆ポップス路線に向かうのでロックバンド・サザンが聴ける最後のアルバムでもある。そういう意味で貴重な一作だ。

おすすめ度★★★★★

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