【アルバム感想】『世に万葉の花が咲くなり』サザンオールスターズ

カテゴリー

世に万葉の花が咲くなり
サザンオールスターズ

世に万葉の花が咲くなり(リマスタリング盤) Original recording

収録曲

01.BOON BOON BOON~OUR LOVE[MEDLEY]
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
02.GUITAR MAN’S RAG(君に奏でるギター)
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
03.せつない胸に風が吹いてた
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
04.シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
05.慕情
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ、弦編曲:桑野聖)
06.ニッポンのヒール
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
07.ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)※原由子ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
08.HAIR
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
09.君だけに夢をもう一度
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
10.DING DONG(僕だけのアイドル)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
11.涙のキッス
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
12.ブリブリボーダーライン
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:小林武史・サザンオールスターズ、管編曲:村田陽一)
13.亀が泳ぐ街
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ、管編曲:山本拓夫)
14.ホリデイ~スリラー「魔の休日」より
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)
15.IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR
(作詞:Tommy Snyder、作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐)
16.CHRISTMAS TIME FOREVER
(作詞・作曲:桑田佳祐、英語補作詞:Tommy Snyder、編曲:小林武史・サザンオールスターズ)

データ

1992年9月26日、初登場1位(4週連続)
初動77.8万枚、売上179.1万枚、登場27週
Produce:小林武史・サザンオールスターズ
ビクター

以下再発盤データ

1998年5月22日、最高97位、売上0.3万枚、登場1週
2008年12月3日(リマスター盤)、初登場119位、売上0.2万枚、登場1週

作品概要

サザンオールスターズの11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』。1990年の前作『稲村ジェーン』から約2年ぶり。

シングル「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」(2位 96.9万枚)「涙のキッス」(1位 154.9万枚)に加えC/Wから「君だけに夢をもう一度」「ホリデイ~スリラー「魔の休日」より」を収録。91年のシングル「ネオ・ブラボー!!」は未収録。「ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)」は原由子ボーカル曲。

今作では80年代後半の桑田ソロ以降、断続的に関わりのあったアレンジャー・小林武史が全面的に参加しており、編曲クレジットでも「小林武史&サザンオールスターズ」というように小林の名前がバンドよりも先になっている。CDバブルの後押しもあり、先行シングル2作が自身最大ヒットを記録する中リリースされ4週連続1位、ミリオンセラーを達成した。92年度年間アルバムチャート7位。

デビュー20周年を迎えた1998年に再発。また30周年を迎えた2008年にはオリジナルアルバム全作が初のリマスタリング盤として一斉再発された。

感想

桑田ソロ並びに1988年のシングル「みんなのうた」以降関わっていた小林武史が本格的に全面参加。ロック色の強い曲やメロディアスなバラード、さらによく分からない妙なノリの曲など楽曲のバリエーションはこれまでの中で最高に多彩。全ての編曲にも参加している小林の影響か、アルバム全体にサイケというかカオスな空気感が漂っているのが魅力だ。後にMr.ChildrenやMY LITTLE LOVERを大ヒットに導く彼の手腕は既にここで発揮されていたのだ(ちなみにミスチルのデビューは今作と同じ92年)。個人的に、高校時代に今作を初めて聴いた時にはサッパリ良いと思わなかったんだけど20代半ばになって俄然この魅力に憑りつかれてしまった。1枚に16曲も詰め込まれているのでかなり長いが、不思議とダルさを感じずに聴ける。長さを感じるより前にこの混沌としたサウンドの波に飲まれてしまうという感じ。カオスな世界に恍惚と浸りたい時には是非今作を。名盤である

おすすめ度★★★★★

コメント

タイトルとURLをコピーしました