【アルバム感想】『タイニイ・バブルス』サザンオールスターズ

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タイニイ・バブルス
サザンオールスターズ

タイニイ・バブルス(リマスタリング盤)

収録曲

01.ふたりだけのパーティー~Tiny Bubbles(type-A)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:新田一郎)
02.タバコ・ロードにセクシーばあちゃん
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:新田一郎)
03.Hey!Ryudo!(ヘイ!リュード!)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:八木正生)
04.私はピアノ※原由子ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:八木正生)
05.涙のアベニュー
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:八木正生)
06.TO YOU
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:八木正生)
07.恋するマンスリー・デイ
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
08.松田の子守唄※松田弘ボーカル曲
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:新田一郎)
09.C調言葉に御用心
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:新田一郎)
10.Tiny Bubbles(type-B)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ)
11.働けロック・バンド(Workin’ for T.V.)
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ、弦管編曲:八木正生)

データ

1980年3月21日(LP)、最高1位
売上31.8万枚、登場52週
1980年3月21日(CT)、最高4位
売上7.6万枚、登場30週
Produce:高垣健
ビクター

以下再発盤データ

1984年6月21日(CD)
1989年6月25日(CD、CT)
1998年4月22日(CD)、最高78位、売上0.4万枚、登場2週
2008年12月3日(リマスターCD)、初登場93位、売上0.2万枚、登場1週

作品概要

サザンオールスターズの3rdアルバム『タイニイ・バブルス』。1979年の前作『10ナンバーズ・からっと』から約11か月ぶり。間の79年11月にはカセットテープのみでの企画ベスト盤『ベスト・オブ・サザンオールスターズ』がリリースされていた。

シングル「C調言葉に御用心」(2位 37.7万枚)「涙のアベニュー」(16位 10.1万枚)「恋するマンスリー・デイ」(今作と同発 23位 6.9万枚)に加えC/Wから「Hey!Ryudo!(ヘイ!リュード!)」を収録。当時FIVE ROCK SHOWと銘打ってシングル5ヶ月連続リリースという企画を実施しており、その第2弾である「恋するマンスリー・デイ」と同時発売された。

この頃はレコーディングに専念するためテレビ出演を控えていた時期でもあり、その影響でシングルの売上は激減していたがアルバムは好調で、今作は自身初のチャート1位を獲得(売上は『10ナンバーズ・からっと』より下がった)。「私はピアノ」はキーボードの原が、「松田の子守唄」はドラムの松田がボーカルを担当している(桑田以外のメンバーがボーカルを取るのはこれが初だった)。「私はピアノ」は80年7月25日に高田みづえによってカバー、シングル発売され大ヒットした。

1984年6月に初CD化された後、89年6月にCD再発。デビュー20周年を迎えた98年には音量調整を施した上で再発。30周年を迎えた2008年にはオリジナルアルバム全作が初のリマスタリング盤として一斉再発された。

感想

1stでいう「勝手にシンドバッド」、2ndでいう「いとしのエリー」のような超有名シングルが今作には無いので若干地味なラインナップに思えるが、初めて桑田以外のボーカル曲が登場したりと意外に多彩。1曲目「ふたりだけのパーティー」なんかはこの時期のシングル以上に勢いがあるし、原ボーカルの「私はピアノ」はいつ聴いてもやっぱり大名曲だと感じる。キラーチューンこそ無いけど前2作よりもまとまったアルバムではあるように思う。ラストの「働けロック・バンド(Workin’ for T.V.)」では〈忘れるわけもなく T.V.Show その気もないのに笑う事ばかりじゃ〉〈そりゃしんどいもんでんねん〉など、当時のテレビ出演が相当ストレスだったらしき事が熱く歌われており切実。

おすすめ度★★★★☆

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