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【アルバム感想】『海のOh, Yeah!!』サザンオールスターズ

海のOh, Yeah!!
サザンオールスターズ

海のOh, Yeah!! (完全生産限定盤)

収録曲

Disc 1 “Daddy” side

01.TSUNAMI
02.LOVE AFFAIR~秘密のデート~
03.BLUE HEAVEN
04.イエローマン~星の王子様~
05.SEA SIDE WOMAN BLUES
06.彩~Aja~
07.HOTEL PACIFIC
08.唐人物語(ラシャメンのうた)※原由子ボーカル曲
09.SAUDADE~真冬の蜃気楼~
10.涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~
11.私の世紀末カルテ
12.OH!! SUMMER QUEEN~夏の女王様~
13.LONELY WOMAN
14.01MESSENGER~電子狂の詩~
15.限りなき永遠の愛
16.素敵な夢を叶えましょう

Disc 2 “Mommy” side

01.東京VICTORY
02.ロックンロール・スーパーマン~Rock’n Roll Superman~
03.愛と欲望の日々
04.DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~
05.I AM YOUR SINGER
06.はっぴいえんど
07.北鎌倉の思い出※原由子ボーカル曲
08.FRIENDS
09.ピースとハイライト
10.アロエ
11.神の島遥か国
12.栄光の男
13.BOHBO No.5
14.蛍
15.闘う戦士たちへ愛を込めて
16.壮年JUMP
ボーナストラック(完全生産限定盤のみ収録)
17.弥蜜塌菜のしらべ

データ

2018年8月1日、初登場1位(2週連続)
初動32.5万枚、売上58.7万枚、登場51週
Produce:サザンオールスターズ
ビクター

作品概要

サザンオールスターズのプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』。デビュー40周年を記念した実質的なベストアルバムだが、公式で「プレミアムアルバム」と称されている。1997年以降の楽曲からセレクトされており98年のベスト『海のYeah!!』の続編的立ち位置であるが、夏をテーマにした企画ベストであった『海のYeah!!』とは異なり今作には季節等テーマ別の縛りは設定されていない。「海の家」に引っ掛けた『海のYeah!!』に対して今作のタイトルは「海のオヤー」→「産みの親」が掛かっている。予約・先着購入特典として今作と『海のYeah!!』通常盤を合わせて収納できる「海の幸ケース」&A2サイズ特製ポスターが付属した。

先行配信シングル「闘う戦士たちへ愛を込めて」「壮年JUMP」、原由子ボーカルの「北鎌倉の思い出」の3曲を新曲として収録。また完全生産限定盤にはボーナストラックとして「弥蜜塌菜のしらべ」が収録されている。これは三ツ矢サイダーCMソングとして2017年夏からオンエアされていた曲で今作で初収録となった。

これまで長年アルバム未収録のまま放置されていた「イエローマン~星の王子様~」(10位 10.6万枚)「HOTEL PACIFIC」(2位 82.5万枚)「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」(1位 22.5万枚)「I AM YOUR SINGER」(1位 52.3万枚)の4シングルが遂にアルバム収録された。13thアルバム『さくら』収録時に大幅なアレンジ変更が施されていた「01MESSENGER~電子狂の詩~」もシングルバージョンでは初収録。またC/Wからは「OH!! SUMMER QUEEN~夏の女王様~」がアルバム初収録となる。

選曲対象期間内のシングルでは98年の42nd「PARADISE」、00年の46th「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」、04年の49th「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」の3シングル4曲が外されている。更にこの内「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」に関しては完全アルバム未収録のまま放置される事となった(残りの2シングル3曲はそれぞれ当時のオリジナルアルバムに収録済み)。これらは桑田佳祐自身の意向によるものであるという。

感想

20周年ベスト『海のYeah!!』の続編として聴ける一作。厳密に言うと夏をテーマとした企画ベストだった『海のYeah!!』に対して今作はノーテーマという事でコンセプトの違いはある。しかしサザンのベストというと他には限定生産の重量級ベスト(『すいか』『HAPPY!』)かバラッドシリーズしか無く、結果的に最も最大公約数に応えたサザンらしい決定盤ベストとして『海のYeah!!』が重宝されている以上、サザン初心者はまず最初に海のYeah!!』と今作をセットで聴く所から始めるのがオススメだ。この2作を聴けばサザン40年の歴史をある程度押さえられるので非常に手っ取り早い。

随所に桑田佳祐の意向が反映されている選曲である。普通だったらベスト盤に入るタイプの曲では無い「私の世紀末カルテ」や「FRIENDS」のような長曲を収録している点なんかは特に桑田の強い推しがあったんだろうなぁ…と(なんせソロベストアルバムの中盤に突如20分近くのメドレーをねじ込んだ過去がありますから…)。また、前々から桑田本人が嫌っている(らしい)曲だとネット上で噂されていた「君こそスターだ」もしっかりスルーされているし(発売当時Mステであんなに楽しそうに歌っていたのに…)。僕としては『バラッド3~the album of LOVE~』で何故かスルーされた名曲「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」がまたしてもスルーされたのがかなり残念だった…今後更にベストの類が発売されるか分からないし、アルバム収録するならここが最後のチャンスだったと思うから。

今作の選曲期間はオリジナルアルバム単位でいうと僅か3作(4枚)ではあるものの、新曲及びアルバム未収録のまま放置されていたヒットシングルが要所要所で登場し存在感を示しているので、単なる再編集盤じゃんという感覚には全くならず通して新鮮な気持ちで聴けた。ヒット曲に紛れて聴く事で「イエローマン~星の王子様~」のようなマニアックな曲の魅力にも気づけたし、「01MESSENGER~電子狂の詩~」は『さくら』収録のアルバムバージョンしか知らなくて今作で初めてシングルアレンジを聴いたんだけど、こんなにカッコ良いロックナンバーだったのかと衝撃を受けた。

思い起こせば2002年にJ-POPに興味を持ってから初めてサザンのベスト盤をリアルタイムで手に取った(桑田ソロベストは2回経験している)わけだがやはり何というか、他の歌手のリリースと比べて一大出来事という感覚が強い。僕の中でサザンは2003年(当時ワタクシ中学2年生)からがリアルタイムなんだけど、それぞれの曲の発売当時の思い出なんかが蘇ってきて自分の半生を振り返っているような気分になれた。新たな発見もありつつ、往年のヒット曲にも浸る事ができ、更に自らの青春が蘇るという大満足なベスト盤だったし改めてサザンオールスターズって素晴らしいなと…。

おすすめ度★★★★★

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