【アルバム感想】『稲村ジェーン』サザンオールスターズ&オールスターズ

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稲村ジェーン
サザンオールスターズ&オールスターズ

稲村ジェーン(リマスタリング盤)

収録曲

01.稲村ジェーン
(作詞:Luis Sartor、作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
02.希望の轍
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
03.忘れられたBig Wave
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・門倉聡)
04.美しい砂のテーマ※インスト
(作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
05.LOVE POTION NO.9
(作詞・作曲:Mike Stoller・Jerry Leiber、編曲:桑田佳祐・小林武史)
06.真夏の果実
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・小林武史)
07.マンボ
(作詞:Luis Sartor、作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・小林武史・門倉聡、管編曲:松本治)
08.東京サリーちゃん
(作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
09.マリエル
(作詞:Luis Sartor、作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・小林武史)
10.愛は花のように(Ole!)
(作詞:Luis Sartor、作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ・小林武史)
11.愛して愛して愛しちゃったのよ / 原由子&稲村オーケストラ※原由子ボーカル曲、カバー(和田弘とマヒナスターズ)
(作詞・作曲:浜口庫之助、編曲:桑田佳祐・小林武史)

データ

1990年9月1日、初登場1位(2週連続)
初動35.7万枚、売上131.1万枚、登場26週
Produce:桑田佳祐、小林武史
ビクター

以下再発盤データ

1998年5月22日、初登場92位、売上0.3万枚、登場1週
2008年12月3日(リマスター盤)、初登場117位、売上0.2万枚、登場1週

作品概要

桑田佳祐が監督した映画『稲村ジェーン』のサウンドトラック。正式な名義は「サザンオールスターズ&オールスターズ」であるが、サザンの10thアルバムとしても扱われている。同年の9thアルバム『Southern All Stars』からも2曲収録されており、サザンオールスターズ・サザンオールスターズ&オールスターズ・稲村オーケストラの3つの名義が曲によって使い分けされている。アレンジャー小林武史やギタリスト小倉博和が参加したものが別名義なのかと思いきやそういう訳でも無く境界線は曖昧。

シングル「真夏の果実」(4位 54.9万枚)収録。9月21日に「愛して愛して愛しちゃったのよ」が原由子&稲村オーケストラ名義でリカットされた(49位 1.3万枚)。これは原ボーカル曲であり、和田弘とマヒナスターズのカバー。同時にC/Wとして「LOVE POTION NO.9」もカットされた。

デビュー20周年を迎えた1998年に再発。また30周年を迎えた2008年にはオリジナルアルバム全作が初のリマスタリング盤として一斉再発された。ちなみに映画『稲村ジェーン』は長らくレーザーディスク・VHSのみしかソフト化されていなかったが、サザンデビュー43周年の2021年6月25日遂にBlu-ray・DVD化された

感想

「希望の轍」「真夏の果実」といった大名曲が収録されているものの、実質は映画のサウンドトラックという事なのでやや異色な仕上がりだ。ラテンテイストの曲だったりスペイン語詞だったりインストだったり、やはりサザンのアルバムとしてはなんとも微妙な一作。前作『Southern All Stars』からも楽曲が収録されているし、前作が好きならばその延長線上として今作も気に入るのではないかと思う。あと各楽曲の間にカップルが『稲村ジェーン』を観に来たという設定での会話が収録されている(男性役はサザンと同じアミューズ所属の寺脇康文らしい)のが一つのポイント。これは案外嫌いでは無い。映画そのものが未DVD化で実質封印作であった頃は『稲村ジェーン』という作品を間接的にせよ最も肌で感じられるのはこの僅かな会話部分だけだったわけで貴重だったし、現在でも面白いアクセントとして捉えている。ラスト「愛して愛して愛しちゃったのよ」終了後に聞こえる女性の「暑かったけど、、、短かったよね、、、夏。。。」という台詞が何故かすっごく好き(文字ではこのニュアンスを伝えきれないのが無念)。

おすすめ度★★★☆☆

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