嵐 歴代シングル&名曲感想 #1 ~1999-2004~
1999年
A・RA・SHI
1999年11月3日 売上約97万枚
作詞:J&T、作曲・編曲:馬飼野康二
1stシングル表題曲。
99年9月15日、ハワイ州・ホノルル沖のクルーズ客船で記者会見を行い、グループ結成とCDデビューを発表。同年11月3日に今作でデビューした。
初動55万枚を記録しチャート1位を獲得。累計でミリオン目前の97万枚まで伸ばす大ヒットとなった。2020年の58thシングル「カイト」でセルフ更新するまで19年間の間、今作が自身最大ヒットシングルであった。
フジテレビ系『バレーボールワールドカップ1999』イメージソング、及び嵐全員で主演したフジテレビ系ドラマ『Vの嵐』主題歌。
記念すべきデビュー曲。わたくしマーは当時小学4年生だった。当時はSMAP・TOKIO・V6・KinKi Kidsが音楽のみならずバラエティ番組も席巻している時代で、そんな中に若手が飛び込んできたという事で嵐のデビューは鮮烈に記憶している。「僕たちが、嵐を起こす!」ってキャッチコピーでCMが流れまくっていた。
97年のKInKi主演ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』に出ていた相葉雅紀と松本潤のみ認識していたが、大野智・櫻井翔・二宮和也の3人はこのデビュー時まで知らなかった。ジャニーズのデビュー時あるあるだが子供心に「マツジュン以外全員顔似てるなぁ……」と思っていたものだ。
楽曲の方はもはや説明不要、嵐を代表する名曲である。ラップ始まりというのが若者っぽかった。当時はまだJ-POPに興味は無かったがテレビで流れまくっていた+母親が今作の8cmシングルを購入し家で流しまくっていたので自然とフルコーラス歌えるようになった。冒頭の〈チキソーソー!〉はよく真似していた(未だになんて言ってるのか分からない。この部分は歌詞カードにも記載無いし)。思えば小4の時点でサクラップの魅力に取り憑かれていたのかもしれない。
99年、小学4年秋の思い出と共にある曲。僕の中ではJ-POPとして馴染んでるというより、もはやポケモンや遊戯王、スターウォーズ等と並んで小学生時代を彩ってくれたエンタメコンテンツの一つに「A・RA・SHI」も入っている感じだね。音楽というカテゴリに収まっていないというか。
ちなみに作詞のJ&Tとは菊池常利氏の別名で、この人はなんとtimelesz(旧Sexy Zone)・菊池風磨の父親である。(2024/10/5更新)
おすすめ度:B+
収録アルバム:1st『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』、1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、他
明日に向かって
1999年11月3日
作詞:大塚雄三、作曲・編曲:馬飼野康二
1stシングル「A・RA・SHI」カップリング曲。
元々はジャニーズJr.のオリジナル楽曲で、嵐のメンバーもJr.時代から歌ってきていたナンバー。これはセルフカバーという扱いになる。
この時期のジャニーズJr.は滝沢秀明、今井翼、山下智久、生田斗真、関ジャニ∞の面々が連なっていた頃で、ファンからは第1次黄金期と呼ばれているんだとか。
ジャニーズJr.ではCDを出していないので、カラオケにも嵐の曲として登録されているし現在ではこの曲がJr.のオリジナル曲だったという事を知らない人も多いのでは。当時のJr.ファンはどういう反応だったのだろう。「え、嵐の曲になっちゃうの?」と複雑な心境になったファンも絶対居たと思う。
わたくしマーは99年当時すでにこの曲は知っていた。なんの番組で聴いたのかは覚えてないが。なので嵐のデビューシングルのカップリングにこの曲が入ると知って「やっと「明日に向かって」がCDで聴けるのか!」と嬉しかった記憶がある。
楽曲の方はまさにジャニーズらしさ王道の痛快ポップ。今聴いても爽快で心地いいメロディー。「ジャニーズらしい曲とは何か?」と問われたらこの曲を挙げればすべて解決、みたいな。
作詞はCHARCOAL FILTERのボーカル・大塚雄三。チャコフィルは2002年に「Brand-New Myself~僕にできること」をスマッシュヒットさせるが、その遥か3年前に既にジャニーズに作詞提供していたとは……。これ知らない人も多いんじゃないかな? 1stシングルは表題・カップリング共に意外な人物が作詞している。(2024/10/5更新)
おすすめ度:B
収録アルバム:1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』
2000年
SUNRISE日本
2000年4月5日 売上約40万枚
作詞:F&T、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
2ndシングル「SUNRISE日本/HORIZON」両A面1曲目。前作「A・RA・SHI」から約5か月ぶり。
前作の初動55万→累計97万から、今作では初動30万→累計40万とほぼ半減する結果となってしまった。ジャニーズのデビューシングルは他のグループのファンもご祝儀的に購入する文化があるらしいので、前作はその分が加算されていたという事なのか。
フジテレビ系『プロ野球ニュース2000』テーマソング。前作の延長線のような感じでアッパーなジャニーズポップ。何というかいかにも「2ndシングル」って感じで職人の腕を感じる優秀な1曲である。ミディアム、ラップ、アイドルポップと1曲の中で様々な曲調が入っていて楽しい曲。サビよりも冒頭の〈静かな風が通りすぎた~♪〉のミディアム風な部分の方が好き。
この曲も当時テレビでよく流れていたし、前作に続いて母が購入し家でかかりまくってたので思い出深い。しかし「A・RA・SHI」から5か月も空いていたとは意外だった。当時の体感的には「A・RA・SHI」の後すぐ(1か月後位)に今作が出たような気がしていたんだけどね。(2024/10/6更新)
おすすめ度:B
収録アルバム:1st『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』、1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、他
HORIZON
2000年4月5日 売上約40万枚
作詞:TAKESHI、作曲:谷本新、編曲:宗像仁志・林部直樹
2ndシングル「SUNRISE日本/HORIZON」両A面2曲目。
フジテレビ系『第31回春の高校バレー』イメージソング、森永乳業『エスキモーpino』CMソング。
一応両A面なんだけどこっちは全く当時の記憶が無い。2009年に10周年ベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』で収録された際に「あれ、君シングルだったの!?」と気付かされた。ホライズン!を連呼するサビは印象的だけどこの時期のシングル群に並ぶほどの曲では無いかなというのが正直な感想。
作曲の谷本新はSMAPの「君は君だよ」やKinKi Kidsの「シンデレラ・クリスマス」も手掛けたベテラン作家。(2024/10/6更新)
おすすめ度:C
収録アルバム:1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』、他
台風ジェネレーション-Typhoon Generation-
2000年7月12日 売上約36万枚
作詞:久保田洋司、作曲:馬飼野康二、編曲:大坪直樹
3rdシングル表題曲。前作「SUNRISE日本/HORIZON」から約3か月ぶり。
B’zの「juice」、安室奈美恵の「NEVER END」に阻まれチャート最高順位は3位。嵐のシングルで初登場3位以下になったのは今作のみ(初登場2位は3回ある)。2000年以降になると「チャートは絶対1位!」という拘りを見せてくるジャニーズだが、この頃はまだそこまで1位にしがみついていなかったようだ。実際嵐もシングルでは4作1位を逃しているし、90年代にはSMAPも普通に1位逃がしたりしていたしね。
メンバーが出演したブルボン『プチシリーズ』CMソング。
1番はミディアムバラードで、2番に入るとメロディーは同じままテンポアップするという2段階構成になっている曲。B’zの「熱き鼓動の果て」とかと同じ構成だよね。この構成がまず面白いが、メロディーも最高。青春の輝きを感じるのよね。メロディーが蒼いというか。KinKi Kidsの「青の時代」やV6の「over」等、ジャニーズには青春を感じさせるキラキラメロディーの名曲が多いがこれもその仲間に入ってくる。名曲である。
カラオケで歌いたいんだけど、二宮和也による冒頭の台詞部分(〈じゃあ行ってくるから。あっ、さよならじゃないよね。また会えるから〉)を言うのが恥ずかしすぎてヒトカラ以外では入れづらい。律儀に台詞の字幕が画面に出るのでスルーするのも気まずいし。なにわ男子の「初心LOVE」も同様の理由でカラオケで選曲しづらい(ラストサビ前の〈ねぇ、今もだよ〉を言うのが恥ずい)。(2024/10/7更新)
おすすめ度:A+
収録アルバム:1st『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』、1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、他
台風ジェネレーション-Typhoon Generation- / 嵐
感謝カンゲキ雨嵐
2000年11月8日 売上約36万枚
作詞:戸沢暢美、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
4thシングル表題曲。前作「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」から約4か月ぶり。
当時大ヒット中だったMISIA「Everything」の3週目にぶち当たりチャート最高順位は2位。
二宮和也が出演したフジテレビ系ドラマ『涙をふいて』オープニングテーマ(ちなみに主題歌はゆずの「飛べない鳥」)。
タイアップだった『涙をふいて』は当時毎週観ていた。江口洋介がひょんな事から親を亡くした子供達を引き取って育てる事になるヒューマンホームドラマで面白かった。子供役で二宮和也の他、上戸彩や神木隆之介も出ていたりと今思えば豪華メンバー。上戸彩は今作がドラマデビュー作で、後に金八先生の直役で見た時「あれ、涙をふいての子ジャン!」とビックリしたのを覚えている。
爽快ジャニーズポップ。爽やかで痛快な曲調なんだけどどこか切なさを感じる泣きのメロディーが最高。『24時間テレビ』や、番組の最終回、10周年及び20周年コンサートのオープニングなど要所要所の大事な節目で歌われているようで、SMAPでいう「オリジナルスマイル」のような存在なのかな。リリース当時も良い曲だと思ったが、歴史を重ねた現在聴くとより深みを増してて染みる。
この翌年春に放送された松本潤主演の『金田一少年の事件簿 魔術列車殺人事件』で、七瀬美雪(鈴木杏)が会話の中で「もう感謝カンゲキ雨嵐だよ!」と言う場面があったんだよね。それを受けたハジメ(松本潤)は「なんだそれ?」みたいな反応でそのやり取りが面白かった。覚えてる人いるかな? その影響で未だにマツジュン版金田一というと主題歌だった「時代」以上にこの曲もセットで思い出す。2022年にHuluで歴代金田一が一斉配信された時は真っ先にこのシーンを観に行ったほど思い出深い台詞だ。(2024/10/8更新)
おすすめ度:A+
収録アルバム:1st『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』、1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、他
2001年
君のために僕がいる
2001年4月18日 売上約32万枚
作詞:大倉浩平、作曲・編曲:馬飼野康二
5thシングル表題曲。1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』から約3か月ぶり、シングルでは「感謝カンゲキ雨嵐」から約5か月ぶり。21世紀初のシングル。
相葉雅紀・二宮和也出演『エスキモーpino』CMソング。
〈がんばるさ!〉のサビが印象的な痛快ジャニーズポップ。発売当時はなんか印象が薄かった。母親が1stアルバムを機に嵐への興味が薄れてしまったようで今作から購入しなくなってしまったのがデカい。
それでもMステとかで聴いて認識してはいたんだけど、「いい曲だな」と思うようになったのは10周年ベストで改めて聴いてからである。訳なく元気を貰える曲。馬飼野康二さんはデビューから5作連続で本当良い曲を提供してくれたよね。
サクラップも炸裂してるがこの頃は自作ではないしまだアイドルラップって感じ。〈今日もビデオshopで run run run〉というフレーズに時代を感じる。2001年の若者アミューズメントといえば深夜のビデオショップだったよな。今の時代に置き換えると〈今日もNetflixで run run run〉って感じか?
次回作「時代」を最後にポニーキャニオンを離れ、それに伴いポニーキャニオン期のシングルは1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』でまとめられた。故に今作及び次回作「時代」はオリジナルアルバムには未収録。(2024/10/9更新)
おすすめ度:B
収録アルバム:1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』、他
時代
2001年8月1日 売上約38万枚
作詞・作曲:TSUKASA、編曲:CHOKKAKU
6thシングル表題曲。前作「君のために僕がいる」から約4か月ぶり。
松本潤主演ドラマ『金田一少年の事件簿』第3シリーズ主題歌。これはKinKi Kidsの堂本剛が演じていた第1シリーズ(1995年)・第2シリーズ(1996年)に続く新シリーズでキャストが一新された。
わたくしマーは当時小学6年生。堂本剛版金田一はリアルタイムで観ていたかつ再放送やビデオで何度も繰り返し観るほど大好きだったので、このマツジュン版金田一も当然のように毎週観ていた……んだけど、当時は第2シリーズから数年しか経っておらず剛時代のイメージがまだまだ強烈に残っている2001年だったので「何か違うなぁ……」感を強く抱きながらの視聴だった。そのためあまり記憶に残っていない。周囲でも剛時代の金田一と比べて話題になってなかった気がする。
剛のおちゃらけた感じから一転してマツジュン版は割とクール(?)な金田一というキャラクター像だったり、美雪(鈴木杏)が妹っぽいキャラだったり、現在はこれはこれで面白かったなと思える。2022年に道枝版金田一の放送記念でHuluにて歴代金田一が一斉配信された際には、懐かしさと新鮮さでこのマツジュン版金田一が一番見応えがあった。当時はどうしても剛と比べてしまって冷静に観れてない自分がいたので。
楽曲の方はカッコイイ系のデジタルロックナンバー。やはり金田一の主題歌というイメージが強く、これを聴くとマツジュンが歩いているあの映像が思い浮かぶ。ただメロディーよりはカッコ良さ重視な曲なので、懐かしさは多分にあるものの曲としてはそこまで好みでは無い。
ポニーキャニオンでのリリースは今作までで、次回作からジャニーズ内のレーベルJ Stormへ移る。翌年ポニーキャニオン時代をまとめたベストが出てそこに収録されたので今作はオリジナルアルバム未収録。(2024/10/11更新)
おすすめ度:C+
収録アルバム:1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』、他
2002年
a Day in Our Life
2002年2月6日 売上約37万枚
作詞・作曲・編曲:SHUN・SHUYA
7thシングル表題曲。前作「時代」から約半年ぶり。
今作よりポニーキャニオンを離れ、ジャニーズ事務所内の自社レーベルJ Stormに移籍。
A面+オリジナルカラオケに加えシークレットトラックとして嵐によるトークを収録。500円のワンコインシングルだった。
また2002年当時としては珍しかった8cmシングルでの発売。しかもイメージされる縦長ケースでは無く、CDを入れたジッパー付きビニール袋での販売という変わった形態だった。どうやって店に置くか、CDショップ側は悩んだろうな。現物を見た記憶がないのでどのように店頭に並んでいたのかは不明。
櫻井翔出演ドラマ『木更津キャッツアイ』主題歌、及び嵐が出演していたTBSのバラエティ番組『USO!?ジャパン』テーマソング。
全編を通してラップで構成されている異色楽曲。ただサビになると一気にメロディアスな「うた」が登場しそのギャップが魅力。このサビは本当に良いメロディーだ。ラップを持ち味とした嵐にとって、ラップと歌の融合を魅せたかなり理想的なシングルだったよね。ちなみにラップパートを相葉・櫻井・二宮が、歌パートを大野・松本が担当している。(2024/10/12更新)
おすすめ度:B+
収録アルバム:2nd『HERE WE GO!』、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
ナイスな心意気
2002年4月17日 売上約24万枚
作詞:戸沢暢美、作曲:飯田建彦、編曲:石塚知生
8thシングル表題曲。前作「a Day in Our Life」から約2か月ぶり。「アラシ」名義でのリリース。
前作と同じくA面+オリジナルカラオケ+シークレットトーク収録の525円シングル。
そして8cmシングルでのリリースというのも前作同様。前作のような特殊形態では無く、90年代っぽいイメージ通りの縦長仕様。こちらは当時CDショップに並んでいるのを見た事ある。2008年にマキシシングルとして再発された。
フジテレビ系アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』8代目エンディングテーマ。当時ジャニーズがこち亀主題歌を!?と驚いたが、よく考えたらこの遥か6年前にTOKIOもこち亀やってたんだよね。現在でも嵐唯一のアニメタイアップである。
何故か音楽番組では七三分け・黒縁メガネ・黒スーツのサラリーマンスタイルで披露された。当時Mステを観て「嵐どうしちゃったの!?」と思ったものだ。「株式会社アラシ」の社員という設定らしい。楽曲としてはご陽気なポップナンバー。悪くはないんだけど他のシングルと比較するとちょっと弱いかなと思ってしまう。名義も違うし番外編的な曲というイメージ。(2024/10/13更新)
おすすめ度:C
収録アルバム:2nd『HERE WE GO!』、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
PIKA☆NCHI
2002年10月17日 売上約18万枚
作詞:相田毅、作曲:谷本新、編曲:CHOKKAKU
9thシングル表題曲。7月の2ndアルバム『HERE WE GO!』から約3か月ぶり、シングルでは「ナイスな心意気」から約半年ぶり。
前2作と同じく8cmシングル、525円の形態だったがこれは今作で最後。2008年に「ナイスな心意気」と共にマキシシングルとして再発された。
デビュー曲を除くと30万台で安定していたシングル売上だったが、前作「ナイスな心意気」で20万台に落ち、今作では遂に10万台となってしまった。
嵐が主演した映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』主題歌。ミクスチャーロックというものらしい。「時代」を更に激しくしたようなハードな曲。ただ〈抱きしめて~♪〉を繰り返すサビは耳に残るメロディーで、当時から結構好きなシングル。イントロのギターフレーズも印象的。Mステ出演時に二宮がエレキギターを弾いていたのが思い出深い。(2024/10/15更新)
おすすめ度:B
収録アルバム:3rd『How’s it going?』(album version)、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
2003年
とまどいながら
2003年2月13日 売上約17万枚
作詞・作曲・編曲:オオヤギヒロオ
10thシングル表題曲。前作「PIKA☆NCHI」から約4か月ぶり。
当時年間トップ級の大ヒット中だったRUI(柴咲コウ)の「月のしずく」が5週目にして初の1位を獲得したタイミングとぶつかり、今作は最高2位。「感謝カンゲキ雨嵐」以来1位を逃した。売上枚数の方は前作を更に下回り、この時点での過去最低を記録してしまった。
櫻井翔主演日本テレビ系ドラマ『よい子の味方~新米保育士物語~』主題歌。セツナ系メロディアスナンバー。Aメロ・Bメロ・サビ全てが染みてくる非常に良い「うた」。これは名曲だよね。このクオリティで最低売上か……。でも当時は確かに嵐の存在感は薄く、低迷期という感じだったからどんな良い曲を出してもこの売上に終わっていただろう。
ちなみにオオヤギヒロオ氏はTOKIO・V6・KinKi Kidsらにも提供している他、嵐では2年後に「WISH」を手掛ける。(2024/10/16更新)
おすすめ度:A
収録アルバム:3rd『How’s it going?』(album version)、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
ハダシの未来
2003年9月3日 売上約22万枚
作詞・作曲:宮崎歩、編曲:CHOKKAKU
11thシングル「ハダシの未来/言葉より大切なもの」両A面1曲目。
7月の4thアルバム『How’s it going?』から約2か月ぶり。シングルでは「とまどいながら」から約7か月ぶり。
当時5週連続1位の大ヒットを記録中だった福山雅治「虹/ひまわり/それがすべてさ」の2週目にぶち当たり、チャート最高順位は2位。
嵐出演のコカ・コーラCMソングとして、リリースよりもだいぶ前からオンエアされていた記憶がある。当時CMを観て良い曲だなと思い、「発売まだかな?」とずっと思っていた。体感的に2か月位待たされた気がしたけど。リリースされて即購入。初めて自分の意志で買った嵐のCDだと思う。
夏を感じる痛快アイドルポップ。サビのメロディーがたまらんのよね。聴くと中学2年のあの夏を思い出す。作詞作曲の宮崎歩氏は、2002年のV6「Feel your breeze」で初めて知り、調べるとその前にKinKi Kidsの「to Heart」「欲望のレイン」を手掛けていた事も知り「良い曲を作る人だなぁ」と長らく思っていた。中学時代の僕の中では織田哲郎や栗林誠一郎に並ぶ名作家として君臨していた。(2024/10/17更新)
おすすめ度:B+
収録アルバム:4th『いざっ、Now』、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
言葉より大切なもの
2003年9月3日 売上約22万枚
作詞:TAKESHI、Rap詞:櫻井翔、作曲:飯田建彦、編曲:石塚知生
11thシングル「ハダシの未来/言葉より大切なもの」両A面2曲目。
二宮和也主演TBS系ドラマ『Stand Up!!』主題歌。山下智久・成宮寛貴・小栗旬ら豪華メンバーが出演、童貞卒業を目標とする高校生たちを描いた青春ドラマ。このドラマ、「セックスしたい!オトナになりたい!」という衝撃のキャッチコピーだった。現在ではまず無理な文言だろうね。面白そうだったが当時実家で、家族で観るには何となく気まずそうだったので未視聴。
青春を感じる蒼いジャニーズポップ。「ハダシの未来」のセットでこっちもよく聴いていたし、中学時代の仲間内カラオケで毎回のように誰かが歌っていた。故にこっちも中2の夏を思い出す曲。ちなみにシングルで初めて櫻井翔の自作ラップが起用された。(2024/10/17更新)
おすすめ度:B
収録アルバム:4th『いざっ、Now』、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
2004年
PIKA★★NCHI DOUBLE
2004年2月18日 売上約14万枚
作詞:SPIN、Rap詞:櫻井翔、作曲:森元康介、編曲:石塚知生
12thシングル表題曲。前作「ハダシの未来/言葉より大切なもの」から約5か月ぶり。
嵐主演映画『ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』主題歌。これは2002年の『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』の続編。「PIKA☆NCHI」の星は白抜き1つだったが今作は黒で2つになっているという地味な違いがある。
ミクスチャーロックだった「PIKA☆NCHI」とは異なりストレートなロックバンド風楽曲。更に青春を感じるメロウな「うた」が乗る。
非常に良い曲だが、結果的にこれが全シングル中最低売上となってしまう。当時はSMAP・TOKIO・V6・KinKi Kidsら上の世代がバラエティ番組を席巻し、かつ下からはNEWSや関ジャニ∞等新進気鋭の若手が突き上げて来ていて、嵐はどっちつかずな中途半端な位置に追いやられてた感があった。やはりグループ的には低迷期、特にこの曲で底突いたような感じだったよね。楽曲的には良かったんだけど。(2024/10/18更新)
おすすめ度:B+
収録アルバム:4th『いざっ、Now』、2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、他
瞳の中のGalaxy
2004年8月18日 売上約25万枚
作詞・作曲:藤井フミヤ、編曲:CHOKKAKU
13thシングル「瞳の中のGalaxy/Hero」両A面1曲目。
7月の4thアルバム『いざっ、Now』から約1か月後のリリース。シングルでは「PIKA★★NCHI DOUBLE」から約半年ぶり。
深田恭子・二宮和也出演テレビ朝日系ドラマ『南くんの恋人』主題歌。高校生の南くんと、突然身長15センチになってしまったちよみとの恋を描く作品。
原作は漫画で、ドラマは1990年の第1作(石田ひかり・工藤正貴)、1994年の第2作(高橋由美子・武田真治)に続く3作目だった。この後2015年(中川大志・山本舞香)、2024年(飯沼愛・八木勇征)にもドラマ化されていて約10年ごとに話題に出る作品である。
タイトル通り銀河を連想させるギャラクシー・ミディアムバラード。藤井フミヤでいう「Another Orion」の世界観。キラキラした良い曲である。最後のサビだけ転調する曲はよくあるけど、サビの途中で転調する曲って地味に珍しい。広がりのあるメロディーは絶品だね。
タイアップドラマは観ていなかったがMステで聴いて「なんて良い曲だ!」と感激し前年の「ハダシの未来/言葉より大切なもの」以来の新品CD購入に踏み切った。当時の僕は中学3年で受験勉強に励みながら今作を聴いていた、遥か2004年・夏の思い出。(2024/10/19更新)
おすすめ度:A
収録アルバム:2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』、他
Hero
2004年8月18日 売上約25万枚
作詞:SPIN、作曲:谷本新、編曲:石塚知生
13thシングル「瞳の中のGalaxy/Hero」両A面2曲目。
日本テレビ系『2004 アテネオリンピック』イメージソング。オリンピックソングだけど重々しいバラードとかではなく軽快なポップソングで、当時から非常に好きな曲。当時「瞳の中のGalaxy」だけでなくこっちも良い曲ジャン!と感激し購入に踏み切った。このシングルは両A面共に好みの曲でアベレージの高いCDだった。
アテネオリンピックだけでなく、この年嵐がメインパーソナリティーを務めた『24時間テレビ』でもクライマックスに歌われたりと応援ソングのイメージが強い。わたくしマーは当時中学3年、受験勉強真っ只中の夏にこの曲に背中を押してもらい頑張れた部分も大きい。結果高校に合格できたので、そういう意味で僕にとっては恩人といえる曲である(恩曲か?)。
ちなみに「瞳の中のGalaxy」と「Hero」はこの年秋の2ndベストに収録されたまま、オリジナルアルバムには未収録となった。(2024/10/19更新)
おすすめ度:B+
収録アルバム:2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』、他
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著者:マー・田中(@kazeno_yukue)
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