嵐 全アルバムレビュー・おすすめ度 #1

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嵐 全アルバムレビュー #1

こんにちは、孤独なJ-POPファン、マー・田中(@kazeno_yukue)でございます。
この記事では嵐の各アルバム感想・それぞれのおすすめ度を、発売順に記載してまいります。

1st ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~

2001年1月24日 売上約32万枚

01.Introduction~STORM~/02.A・RA・SHI/03.DANGAN-LINER/04.SUNRISE日本/05.サワレナイ/06.感謝カンゲキ雨嵐/07.愛と勇気とチェリーパイ/08.Deepな冒険/09.helpless/10.On Sunday/11.野性を知りたい/12.アレルギー/13.ココロチラリ/14.台風ジェネレーション-Typhoon Generation-

1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』。1999年末のデビューから1年ちょっと経ってのアルバムリリースとなった。

シングル「A・RA・SHI」(97万枚)「SUNRISE日本」(40万枚)「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」(36万枚)「感謝カンゲキ雨嵐」(36万枚)収録。「SUNRISE日本」と両A面だった「HORIZON」は未収録。2位のLOVE PSYCHEDELICO『THE GREATEST HITS』
に約1万枚差で勝ち辛うじて1位を獲得したもののシングルに比べると売上は振るわなかった。

ポニーキャニオン在籍時の唯一のアルバムであり、次回作からJ Stormへ移籍するため今作は現在廃盤となっている(その為かネット等で価格が高騰している)。

当時母親がファンだった為、初期オリジナルでは今作のみリアルタイムで聴いている。とはいえ当時はシングルばかりリピートしていてアルバム曲に耳を伸ばした(?)のはかなり後の事である。

こうして改めて聴くと「サワレナイ」「Deepな冒険」「ココロチラリ」等アルバム曲にも光るナンバーが揃っており全体的にも中々聴きごたえのある一作だ。特に「ココロチラリ」はサビが二段階あるような豪華な構成に加え櫻井翔によるラップ(まだまだアイドルラップという感じ)も登場する等、初期嵐の魅力がふんだんに詰まった快作。この曲を聴く為にだけでも今作を手に取る価値はあると思う。この時期は全体的に90年代SMAPのような印象(実際作家陣も同じ)もあり、王道ジャニーズポップが好きならば聴いて損は無い一作だ。

あと当時から思ってるんだけど売上が妙に不振じゃないか? 一応「A・RA・SHI」はミリオン目前まで行った大ヒット曲だし、自身初のアルバムという事でもっと購買意欲がそそられても良いような気がするのに、ここまでリリースしていたCDの中で最低売上って…。デビュー時の鮮烈な勢いのまま売るには既に時間が経ち過ぎていたんだろうし、かと言って待ちに待った1stアルバム!っていう程には待っていないという微妙なタイミングだったのかもしれない。

おすすめ度:B+

ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~ / 嵐

1stベスト 嵐 Single Collection 1999-2001

2002年5月16日 売上約15万枚

01.A・RA・SHI/02.明日に向かって/03.SUNRISE日本/04.HORIZON/05.台風ジェネレーション-Typhoon Generation-/06.明日に向かって吠えろ/07.感謝カンゲキ雨嵐/08.OK! ALL RIGHT! いい恋をしよう/09.君のために僕がいる/10.はなさない!/11.時代/12.恋はブレッキー

1stベストアルバム『嵐 Single Collection 1999-2001』。2001年の1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』から1年4ヶ月ぶり。J Storm移籍後初のアルバムとなった。

ポニーキャニオン在籍時代のシングルのA面曲とカップリングをリリース順に収録。シングルA面では「HORIZON」(「SUNRISE日本」と両A面 40万枚)「君のために僕がいる」(32万枚)「時代」(38万枚)がアルバム初収録。当時既にJ Stormから「a Day in Our Life」「ナイスな心意気」がリリースされていたがそれらは未収録となっている。2009年に『5×10 All the BEST! 1999-2009』が出るまではシングルA面でも前述の「HORIZON」「君のために僕がいる」「時代」は今作でしか聴けなかった。

移籍に伴う早すぎたベスト盤だったが2009年に『5×10 All the BEST! 1999-2009』が出た後でもカップリング5曲を聴けるアルバムは今作しか無かったので意外と侮れない1作であった。2021年にカップリングベスト『ウラ嵐BEST』が配信され、今作収録分も含めカップリングを気軽に聴けるようになったので今作の重要度は下がったが、一応CDで聴けるのは未だ今作のみだと思う。

A面程の派手さは無いもののやはり王道でハツラツとしたジャニーズポップが揃っているのでどの曲もスッと入って来るし聴いていて心地良い。難点はブックレットがだいぶ簡素な作りになっている所か…(アーティスト写真ナシ、無機質な歌詞羅列etc)。

おすすめ度:C

嵐 Single Collection 1999-2001 / 嵐

2nd HERE WE GO!

2002年7月17日 売上約14万枚

01.Theme of ARASHI/02.Easy Crazy Break Down/03.君は少しも悪くない/04.Tokyo Lovers Tune Night/05.a Day in Our Life/06.ALL or NOTHING/07.眠らないカラダ/08.君はいないから/09.IROあせないで/10.愛してると言えない/11.星のFreeWay/12.いま愛を語ろう/13.WOW!!/14.ナイスな心意気

2ndアルバム『HERE WE GO!』。2001年の前作『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』から1年7か月ぶり。J Storm移籍後初のオリジナルアルバム。

シングル「a Day in Our Life」(37万枚)「ナイスな心意気」(24万枚)収録。今作から櫻井翔がラップ詞を手掛けるようになった。初回生産限定盤はキャンペーン応募券封入で、通常盤はブックレット付き。

元ちとせ『ハイヌミカゼ』の2週目(12万枚)に僅差で敗れ最高順位は2位だった。2019年には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響か17年ぶりの再ランクインを果たした。

今作より櫻井がラップ詞を書くようになったと同時にラップ自体が本格化。嵐の魅力の一つであるサクラップの誕生となった。それに伴い楽曲も以前のようなアイドルポップから一転してクールで硬派なものが多くなり、特にアルバム前半は結構マニアックな空気が広がる。

後半に行くにつれてメロディアスな曲も登場するものの、全体的にとっつきにくいという印象の残るアルバムだった。シングルの中ではそんなに印象の強くなかった「ナイスな心意気」でさえこの中で聴くと「やはりシングルはキャッチーさが違うな…!」となってしまったし。ただサクラップ躍進の一作という重要トピックはある。

おすすめ度:C

HERE WE GO! / 嵐

3rd How’s it going?

2003年7月9日 売上約11万枚

01.とまどいながら(album version)/02.Crazy groundの王様/03.Lucky Man/04.身長差のない恋人/05.ONLY LOVE/06.嵐のまえの静けさ/07.Blue/08.Walking in the rain/09.パレット/10.できるだけ/11.テ・アゲロ/12.15th Moon/13.どんな言葉で/14.PIKA☆NCHI(album version)

3rdアルバム『How’s it going?』。前作『HERE WE GO!』から約1年ぶり。

シングル「PIKA☆NCHI(album version)」(18万枚)「とまどいながら(album version)」(17万枚)収録。「とまどいながら」は曲の冒頭に新たなイントロが1分追加されている。初回生産限定盤はスペシャルブックレット付属で、通常盤とはジャケットが異なる。

倉木麻衣の『If I Believe』(初動25万枚)に届かず最高順位は2位。2019年には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響で16年ぶりのランクインを果たした。

前作『HERE WE GO!』よりも全体的にやや明るめになったかな?という感じがする。後のベスト盤『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』にも収録されたピアノバラード「Blue」や、良メロポップス「パレット」等アルバム曲にも光るものが出てきた。

サクラップは更に開花し、シングル明けの冒頭2曲でその魅力を遺憾なく発揮している。特に「Lucky Man」の冒頭では大暴れしており中でも〈呼ばれて 飛び出て ジャジャジャジャーン!!!〉にはひっくり返ったが、サクラップが好きな人、サクラップに飢えている人にはオススメできる一曲である。

おすすめ度:C

How’s it going? / 嵐

4th いざッ、Now

2004年7月21日 売上約15万枚

01.言葉より大切なもの/02.JAM/03.The Bubble/04.Thank you for my days/05.PIKA★★NCHI DOUBLE/06.keep a peaK※inst/07.EYES WITH DELIGHT/08.RIGHT BACK TO YOU/09.RAINBOW/10.ハダシの未来/11.優しくって少しバカ/12.Dear My Friend/13.君だけを想ってる/14.チェックのマフラー/15.途中下車

4thアルバム『いざッ、Now』。2003年の前作『How’s it going?』から約1年ぶり。

シングル「ハダシの未来/言葉より大切なもの」(22万枚)「PIKA★★NCHI DOUBLE」(14万枚)収録。初回生産限定盤にはファンが選んだMV5曲分(「A・RA・SHI」「a Day in Our Life」「君のために僕がいる」「台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」「とまどいながら」)を収録したDVD、およびスペシャルブックレットが付属。通常盤には嵐結成5周年グッズキャンペーンの応募券が封入されていた(CD・Tシャツ・カードのどれかが貰えたらしい)。

2001年の1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』以来、5作ぶりにアルバムチャート1位を獲得した。また2019年には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響か15年ぶりの再ランクインを果たした。

これまでのアルバムに比べるとメロディアスな要素が増えてきたような感じがする。シングル3曲は文句なしの名曲だし、アルバム曲ではラストの「途中下車」(同年11月の2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』にも収録)が素晴らしい。ベテランとなった後期の嵐には無いキラキラ感・ガムシャラ感のようなものが詰まっているしメロディーの冴えっぷりが凄い。作曲の森元康介さんは今作収録のシングル「PIKA★★NCHI DOUBLE」や倖田來未の「愛のうた」も手掛けた人だがかなりの才能ではなかろうか。

ただ逆に言うとシングル3曲と「途中下車」以外はやはりそこまでグッと来ないのも事実。シングルのキャッチーさに期待して今作を聴いてもそこまで「良いな!」とはならないと思う。アルバム曲にもう1、2曲強いのがあれば全体の印象も上がるんだろうけど…。

おすすめ度:C

いざッ、Now / 嵐

2ndベスト 5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004

2004年11月10日 売上約19万枚

01.Hero/02.瞳の中のGalaxy/03.途中下車/04.RIGHT BACK TO YOU/05.PIKA★★NCHI DOUBLE/06.言葉より大切なもの/07.ハダシの未来/08.Lucky Man/09.Blue/10.とまどいながら/11.冬のニオイ/12.PIKA☆NCHI/13.眠らないカラダ/14.ナイスな心意気/15.a Day in Our Life/16.La tormenta 2004※新曲・通常盤のみ収録

2ndベストアルバム『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』。2002年の1stベスト『嵐 Single Collection 1999-2001』以来のベストアルバム。

デビュー5周年を記念した作品であり、J Storm移籍後にリリースされたシングル全作に加え一部のアルバム曲・カップリング曲も収録されている。シングルではこの時点での最新作「瞳の中のGalaxy/Hero」(25万枚)がアルバム初収録。また「PIKA☆NCHI」「とまどいながら」もシングルバージョンでは初収録だった。

初回限定盤はジャケット違いでDVD(デビュー曲「A・RA・SHI」から「瞳の中のGalaxy/Hero」までのPVを収録)が付属。通常盤ではCDにボーナストラックとして新曲「La tormenta 2004」が収録されている。

発売後も嵐の人気が拡大していくのに引っ張られ細々と売れ続け、3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』リリース直前の2009年6月まで断続的にランクインしていた。また2019年初頭には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響で60位まで急上昇する現象が起きた。

2004年時点でのベスト、更にJ Storm移籍後からの内容となっているので活動の途中から途中までしか入っていない。この後、今作収録の時期も網羅したオールタイムベストが2度(10周年には『5×10 All the BEST! 1999-2009』、20周年には『5×20 All the BEST! 1999-2019』)も出た現状、限られた期間しか入っていない今作をわざわざ聴くという意義は薄いかなと思う。

ただ今作の特徴としてはシングル曲だけでなくアルバム・カップリングからも楽曲をセレクトしているという点で、これが中々良曲を選んでいると思う。4th『いざッ、Now』収録の「途中下車」はキラキラした青春ジャニーズポップでシングルに匹敵する名曲だし、3rd『How’s it going?』収録の「Blue」もメロディアスな名バラードだ(奇しくも両方森元康介さんの作曲)。2nd~4thアルバム期のダイジェスト盤として聴くのはアリかもしれない。

通常盤のみ収録の新曲「La tormenta 2004」はジャニーズによくあるメンバー紹介ソング。ノリノリなパーティーソングでそこまで名曲という雰囲気では無いんだけど、SMAPでいう「FIVE RESPECT」みたいな感じでこれは面白い。

おすすめ度:B

5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004 / 嵐

5th One

2005年8月3日 売上約15万枚

01.Overture/02.夏の名前/03.ROMANCE/04.Lai-Lai-Lai/05.Days/06.素晴らしき世界/07.サクラ咲ケ/08.Rain/09.いつかのSummer/10.W/ME/11.秘密/12.夢でいいから/13.Yes? No?/14.風見鶏※通常盤のみ収録

5thアルバム『One』。2004年11月の2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』から約10ヶ月ぶり、オリジナルとしては前作『いざッ、Now』から約1年1ヶ月ぶりとなる。

シングル「サクラ咲ケ」(17万枚)収録。通常盤にはボーナストラックとして「風見鶏」が収録されている。初回限定盤は今作制作の過程をメンバーコメントと共におくるドキュメンタリー映像を収録したDVD付属。2019年初頭には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響で再ランクインする現象が起きた。

オリジナルアルバムを順番通りに聴いていくと今作で急激に聴きやすくなったように思う。ラップのみで構成されるその名の通り序曲的な異色作「Overture」を除くと、「夏の名前」から「素晴らしき世界」(シングル候補だったらしい)までの前半5曲はどれも爽やかでメロディアスな王道J-POP。

1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』程のキラキラ感は無いが、そのかわり落ち着いた佇まいの良質ポップスが揃っているという印象。KinKi Kidsとかが好みの人ならば気に入る曲が多いんじゃないかな。サクラップ(櫻井翔のラップ)も随所に登場し嵐らしさも忘れていない。この普遍的ポップさはブレイク期以降に通じるものがある。

シングル「サクラ咲ケ」を挟んで後半は各メンバーのソロ曲が展開されるが、このゾーンはそこまで強い曲も無くあくまでファン向けな感じがする。前半のテイストのまま全編行っていたら良かったのに少し惜しい…。

おすすめ度:B

One / 嵐

6th ARASHIC

2006年7月5日 売上約16万枚

01.WISH/02.ランナウェイ・トレイン/03.Raise Your Hands/04.きっと大丈夫/05.Ready To Fly/06.キャラメル・ソング/07.COOL & SOUL/08.旅立ちの朝/09.I Want Somebody/10.Secret Eyes/11.超²ありがとう/12.CARNIVAL NIGHT part2/13.シルバーリング/14.LOVE PARADE※通常盤のみ収録

6thアルバム『ARASHIC』。2005年の前作『One』から約11ヶ月ぶり。

シングル「WISH」(30万枚)「きっと大丈夫」(20万枚)収録。また通常盤にはボーナストラックとして「LOVE PARADE」が収録されており、初回プレス分のみ32ページブックレットが封入されている。初回限定盤には『嵐 LIVE 2005 “One” SUMMER TOUR』の模様をダイジェストで収録したDVDが付属。

発売後も嵐の人気が拡大していくのに引っ張られ2011年まで断続的にランクインしていた。また2019年には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響で再ランクインする現象が起きた。

松本潤が出演したドラマ『花より男子』主題歌となった「WISH」が30万枚という目立ったヒットを記録したが、そこから半年以上空いてのアルバムだからか今作の売上はこれまでと変わらなかった。まぁジャニーズ等のアイドル系はシングルで大ヒットを飛ばしてもアルバムはそこまで売れなかったりするからね。2007年には続編『花より男子2(リターンズ)』で「Love so sweet」が主題歌となり、そちらは嵐の大ブレイクの根源でもあり瞬く間に代表曲の位置にまで上り詰めたので、現在「WISH」の方はやや影が薄いかな?という気はする。

前作はポップさが目立ってたんだけど今作はまたカッコイイ系のダンスナンバーが増えた。リード曲「COOL & SOUL」からしてダンス系のナンバーだし。J-POP的メロディアスナンバーが好みの僕としては前作のような方向性で聴きたかったので少し残念だけど、ライブで映えそうな曲は多いと思う。そんな中で頭一つ抜けてキャッチーな「CARNIVAL NIGHT part2」や、バラード「シルバーリング」辺りは好みの曲だった。

おすすめ度:C+

ARASHIC / 嵐

7th Time

2007年7月11日 売上約31万枚

01.Oh Yeah!!/02.Love so sweet/03.WAVE/04.We can make it!/05.Firefly/06.太陽の世界/07.Carry on/08.ROCK YOU/09.Cry for you/10.Love Situation/11.風/12.Be with you/13.LIFE/14.アオゾラペダル/15.Everybody前進※通常盤のみ収録

7thアルバム『Time』。2006年の前作『ARASHIC』から約1年ぶり。

シングル「アオゾラペダル」(19万枚)「Love so sweet」(45万枚)「We can make it!」(20万枚)収録。通常盤にはラストに「Everybody前進」が収録されている。初回限定盤のみ特典CDが付属しており、そちらにはメンバー5人それぞれのソロ曲が収録。

松本潤出演のドラマ『花より男子2(リターンズ)』主題歌となった「Love so sweet」が上半期3位となる大ヒット。一気に2nd~17thシングルまでの売上を抜き去りこの時点でデビュー曲「A・RA・SHI」に次ぐ自身2番目のヒット曲となった。このヒットによりグループ自体の人気も上昇し、今作も初動のみで2ndアルバム『HERE WE GO!』~前作『ARASHIC』までの累計を抜き、結果的に30万枚を超えるセールスを記録。この時点で1stアルバム『ARASHI NO.1~嵐は嵐を呼ぶ~』に次ぐ2番売上となった。

発売後も嵐の人気が拡大していくのに引っ張られ2011年まで断続的にランクインしていた。また2019年には翌年いっぱいでの活動休止を発表した影響で再ランクインする現象が起きた。

2007年当時、『花より男子2(リターンズ)』主題歌となった「Love so sweet」のヒットはリアルタイムで経験した。高校のクラスメイトが僕の所へやって来て「今回の嵐の曲、歴史的名曲だな…」とボソッと呟いたのが謎の思い出として残っている。その時の僕はまだ未視聴で、後日ドラマだったかMステだったかで初めて聴いた時は「確かに良い曲だけど、これ位の曲だったらこれまでも出してたような…?」という感想だった。しかしこの曲をキッカケに嵐の人気は急拡大。翌年以降はジャニーズNo.1とも言える地位に君臨したので「Love so sweet」はまさに大ブレイクの根源として代表曲の一つとなった。なので後から考えるとクラスメイトの発言は当っていたとも思える。

「Love so sweet」のみの感想になってしまったのでアルバム全体の話をしよう。やはり収録されている3シングルのオーラ・ヒット性はこれまでに比べて格段に凄い。このシングル曲達に引っ張られてアルバム全体の聴き応えも底上げされている。僕みたいなベスト盤レベルのリスナーとしては、「これが聴きたかった嵐だ!」という感じで、シングルを超える程飛び抜けたアルバム曲というのは無いけどどれも平均以上に良い曲が揃っている。期待通りの嵐を聴ける満足度の高い一作

僕としては11曲目の軽やかなメロディアスポップ「風」が頭一つ抜けて好きだった。作曲の多田慎也は後に嵐の「風の向こうへ」「マイガール」やAKB48の「ポニーテールとシュシュ」で一躍名を広める作家である。僕自身も「ポニーテールとシュシュ」でこの人の名前を知り好きな作家となったのだが、それよりも少し前の2007年にもう嵐に提供していたんだな…。

おすすめ度:A

Time / 嵐

※これの続き(2008年の『Dream “A” live』以降の感想)は下記記事でございます。

嵐 全アルバムレビュー・おすすめ度 #2
嵐 全アルバムレビュー #2 こんにちは、孤独なJ-POPファン、マー・田中(@kazeno_yukue)でございます。 この記事では嵐の各アルバム感想・それぞれのおすすめ度を、発売順に記載してまいります。 ※前回(2001年の1...

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