ZARD 歴代シングル&名曲感想 #4 ~1998-2001~

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ZARD 歴代シングル&名曲感想 #4 ~1998-2001~

こんにちは、J-POP大好き人間・マー(@kazeno_yukue)です。

さぁこのZARD連載も第4回目まで来ました。この時期はビーイング自体が人員を大幅に変更(織田哲郎や栗林誠一郎が離脱していった)するに伴い、ZARDも変革を余儀なくされサウンドが時代に合わせた薄味なものに変わっていったりZARD史でも珍しいラップ(!)が飛び出したりと試行錯誤の期であった。

21世紀に移り変わろうかという混沌とした時代を物語るような時期であるがわたくしマーとしては一番思い入れが薄いゾーンでもある…(本格的にJ-POPにハマり始める直前の時期だった)。

1991年~1998年前半

1998年後半

運命のルーレット廻して

1998年9月17日
初登場1位、初動12.2万枚、売上24.8万枚、登場9週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:池田大介

25thシングル表題曲。

日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ。当時毎週観ていたコナン主題歌としてリアルタイムで触れた曲。母親に頼み込み8cmシングルを買ってもらったので、初めて入手したZARDのCDは確かコレである(アルバムは中学生になってから『揺れる想い』を中古購入したのが初)。

アニメ放映時には派手なサウンドだったが、CDでは抑え目なアレンジへと変貌している。ただ元々の楽曲自体が良いのでどちらも甲乙つけがたい。メロディーがキレッキレなのは勿論、全体が宇宙的というか、神秘的なムードに包まれた名曲。25パターンものアレンジが存在するらしく、アニメ放映期間中でもアレンジ変更がされた(その内の一つは2012年の『ZARD Album Collection~20TH ANNIVERSARY~』のPREMIUM DISKに収録されている)。

おすすめ度★★★★★
8thアルバム『永遠』(フェードアウトしないアルバムバージョン)
1stベスト『ZARD BEST The Single Collection~軌跡~』(Re-mix Version)
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

少女の頃に戻ったみたいに

作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:池田大介

25thシングル「運命のルーレット廻して」カップリング曲。

映画『名探偵コナン 14番目の標的』主題歌。晩期の重要作家である大野愛果初登場。

カップリング最強の名曲はやはりコレだろう。壮大なバラードでメロディーの美しさはピカイチ。このシングルを買った当時は「運命のルーレット廻して」ばかり聴いていたのでカップリングのこちらは印象が薄かったんだけど、中学に上がり友人がカラオケでこの曲を歌う姿を見たのをキッカケに「これこんな良い曲だったのか…」と打ち震えた。

おすすめ度★★★★★
8thアルバム『永遠』(アルバムバージョン)
追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~
4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~』(’07 Live Ver.)
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

新しいドア~冬のひまわり~

1998年12月2日
初登場3位、初動11.3万枚、売上20.5万枚、登場8週

作詞:坂井泉水、作曲:北野正人、編曲:古井弘人

26thシングル表題曲。

27thシングル「GOOD DAY」と同時発売で、カップリング無しの500円シングルとしてリリースされた。

サッポロビール『冬物語』CMソング。作曲は後にday after tomorrowのギタリストとしてエイベックスからデビューする事となる北野正人。まさかdat以前にビーイングに所属していてしかもZARDに曲提供していたとは、初めて知った時には驚いたものだ。王道のザックリした爽やかミディアムナンバー。演奏時間は6分を超え、シングル曲では最長となるがそんなにダルくは感じない。地味な存在だけどじわじわ来る良さを持った曲。

おすすめ度★★★★☆
8thアルバム『永遠
4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~

GOOD DAY

1998年12月2日
初登場2位、初動11.4万枚、売上22.4万枚、登場8週

作詞:坂井泉水、作曲:綿貫政顕、編曲:池田大介

27thシングル表題曲。

同時発売の26thシングル「新しいドア~冬のひまわり~」と同様カップリング無しの500円シングル。

ビューティーラボ『ナチュラルカラー』CMソング。暗く感情的なロックバラード。かなり染みる曲調でZARDダークバラードの名曲である。長らくベストの類に入っていなかったので「新しいドア~冬のひまわり~」に比べて扱いが悪かったが、25周年ベストに入った事で地位が向上した。作曲の綿貫さんは「MIND GAMES」、WANDSの「Brand New Love」等も手掛けた隠れた(失礼)名コンポーザーである。

おすすめ度★★★★☆
8thアルバム『永遠』(アルバムバージョン)
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

1999年

フォトグラフ

1999年12月7日

作詞:坂井泉水、作曲・編曲:徳永暁人

8thアルバム『永遠』収録曲。

日本テレビ系スペシャルドラマ『刑事たちの夏』エンディングテーマ。アルバムのラストを飾るバラード。メロディーが素晴らしく初めて聴いた時から大好きな一曲。無性に懐かしい気持ちになる曲調である。徳永暁人屈指の名曲ではなかろうか。25周年ベストに是非入れて欲しかったが未収録なのが残念。

おすすめ度★★★★★
8thアルバム『永遠
ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)
4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~

MIND GAMES

1999年4月7日
初登場1位、初動7.6万枚、売上14.7万枚、登場6週

作詞:坂井泉水、作曲:綿貫政顕、編曲:綿貫政顕・古井弘人

28thシングル表題曲。

ZARD最後のチャート1位獲得作品。

フジテレビ系『プロ野球ニュース』テーマソング。パワフルな展開がツボに来る。〈流星の上の~♪〉という歌詞がメロディーと抜群に合っており最高。〈おっちょこちょいな彼と一緒に居ると こっちまでTrouble!〉とか〈でも生・き・て・る〉とか意味はよく分からないけど妙にハイテンションなフレーズが光る。『ZARD BEST~Request Memorial~』に収録された為オリジナルアルバムには未収録、かつ他のアルバムには収録されていないので不遇な存在と言える。

おすすめ度★★★★☆
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~

世界はきっと未来の中

1999年6月16日
初登場2位、初動12.1万枚、売上20.1万枚、登場9週

作詞:坂井泉水、作曲:岩井勇一郎、編曲:徳永暁人・古井弘人・シオジリケンジ

29thシングル表題曲。

坂本龍一「ウラBTTB」の4週目(13.5万枚)に敗れ惜しくも2位。

テレビ朝日系『舞妓さんは名探偵!』主題歌。アルバム『時間の翼』では「another style 21」。ZARDらしい一曲という感じで悪くは無いけど、そこまでハマる曲でもないかなと思う。発売された99年は世紀末・21世紀直前という事で、その当時リアルタイムに聴いていたなら「未来」等のフレーズに光るものを感じられたのかもしれないが…。

※申し訳ありません、これに関してはシングルバージョンを聴いた事が無いのでアルバムバージョンのみ聴いた上での感想になります。

おすすめ度★★★☆☆
ライブ盤『ZARD Cruising & Live~限定盤ライヴCD~』(ライブバージョン)
9thアルバム『時間の翼』(another style 21)
追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~』(di mare version)

痛いくらい君があふれているよ

1999年10月14日
初登場5位、初動6.8万枚、売上12.5万枚、登場6週

作詞:坂井泉水、作曲・編曲:シオジリケンジ

30thシングル表題曲。

ネスカフェモーメントCMソング。個人的に最も印象が薄いシングルがコレ。淡々としていて盛り上がりに欠けるし、途中で炸裂するラップがまた何とも微妙。当時のJ-POP界の流れに合わせようと取り入れたのかもしれないが、ZARDにそういうのは求めていないし何より坂井さんにラップは合わないと思うんだよな…。

おすすめ度★★☆☆☆
9thアルバム『時間の翼

この涙 星になれ

1999年12月1日
初登場5位、初動8.1万枚、売上12.9万枚、登場6週

作詞:坂井泉水、作曲:岩井勇一郎、編曲:古井弘人

31stシングル表題曲。

テレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』主題歌。ロック度の高い激しめの曲。メロディーは中々良いんだけどサウンドの打ち込み感が強くそこがちょっとイマイチかな。もっと骨太のサウンドで聴いてみたい一曲。

おすすめ度★★★☆☆
9thアルバム『時間の翼

2000年

Get U’re Dream

2000年9月6日
初登場4位、初動12.3万枚、売上24.1万枚、登場8週

作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:葉山たけし

32ndシングル表題曲。

NHKシドニーオリンピックテーマソング。この前後数作の中ではかなりハジけた魅力がある。この曲は『CDTV』のライブラリー等で耳にする機会も多かったし、この時期のシングル群では好印象。

NHKのテーマソングという事で同年の『第51回NHK紅白歌合戦』に出演する可能性があったらしいが、坂井さんが体調不良に陥ったため幻に終わったという。また体調不良で満足いく写真が用意できなかったのかジャケット写真は93年頃のものであるらしい。

おすすめ度★★★★☆
9thアルバム『時間の翼
3rdベスト『Golden Best~15th Anniversary~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

promised you

2000年11月15日
初登場6位、初動8.1万枚、売上11.5万枚、登場5週

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:Cybersound

33rdシングル表題曲。

テレビ朝日系『土曜ワイド劇場』主題歌。「運命のルーレット廻して」以来となる栗林の登場だが、当時栗林は既に表立った活動を停止していたため、ストック作だったと思われる(98年から現在に至るまで行方不明)。

地味な印象のバラードだけどメロディーの良さは確か。最初聴いた時は「え、これシングル?」と驚くほど印象に残らなかったが25周年ベストに収録され繰り返し聴いていく内にグングン好きになっていった。最初はイマイチに思えた世紀末らしいピコピコしたサウンドも、この曲に関しては合っているように思える。

おすすめ度★★★★☆
9thアルバム『時間の翼』(with P-edition)
追悼盤『Brezza di mare~dedicated to IZUMI SAKAI~
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~

2001年

時間の翼

2001年2月15日

作詞:坂井泉水、作曲:大野愛果、編曲:徳永暁人

9thアルバム『時間の翼』収録曲。

NTT西日本『フレッツ・ISDN』CMソング。徐々にフェードインする形で始まり、2回サビが来るのみで終わる未完成曲となっている表題曲ながら異質なナンバー。短いながらも冴え渡ったメロディーが素晴らしく聴き応えのある名曲である。

2004年の10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』にフルバージョンが改めて収録されたのだが、そちらは編曲が小林哲に変わり、バックサウンドが非常に軽いものに変貌してしまっている。小林哲には悪いが、徳永アレンジのままのフルバージョンを作って欲しかったというのがわたくしマーの本音である。

おすすめ度★★★★☆
9thアルバム『時間の翼
10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』(フルバージョン・アレンジ変更)
4thベスト『ZARD Request Best~beautiful memory~』(フルバージョン・アレンジ変更)

※この続きは下記記事です

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著者:マー・田中(@kazeno_yukue)

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