河村隆一 歴代シングル&名曲感想 ~1997-2002~

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河村隆一 歴代シングル&名曲感想 ~1997-2002~

こんにちは、J-POP大好き人間・マー(@kazeno_yukue)でございます。

1997年のJ-POP界の顔と言えば、安室奈美恵やGLAYと並んで河村隆一の名前も挙げられる。1996年末に活動休止を発表したロックバンド・LUNA SEAのボーカルRYUICHIがソロデビュー。4枚のシングル全てが70万枚超のヒットを飛ばし、年末に出したフルアルバム『Love』は男性ソロアーティスト歴代1位となる278万枚という特大メガヒットとなった(個人的に『Love』は歴代J-POP3大名盤の一つに入る大傑作だと思う)。まさに大成功の1年だったと言える。LUNA SEA終幕後の2001年のソロ活動では売上が激減。この輝きは97年だけのものだったようだが良い楽曲は出している。今回は2002年までの楽曲を紹介しよう。

※ちなみにアルバムの感想記事もありますので良かったらご覧ください

1st I love you

1997年2月21日
初登場4位、初動12.5万枚、売上75.4万枚

記念すべきソロデビューシングル。初動は12.5万枚ながらチャートに37週ランクインするロングセラーとなり、累計で75万枚というバンド時代をも超える大ヒットに。

TBS系『CDTV』エンディングテーマ。この曲はLUNA SEAのハードなイメージから一転して超爽やかな王道ポップナンバー。詞・曲・声どれをとっても1997年特有のオーラや輝きに満ちている。隆一ソロの世界観を凝縮したような、1stにして最高の名曲だ。アルバム『Love』収録の「Album mix」では冒頭に緩やかな波の音が入っており、中学時代よく寝る前に聴いては癒されていた。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』(Album mix)、ベスト『very best of songs…』他

C/W CIELO

「I love you」カップリング曲。日本テレビ系『ダウンタウンDX』エンディングテーマ。静かで繊細なバラード曲。中学時代に聴いた頃は「地味な曲だなぁ」と思っていたんだけど、10年程経ち社会人になってからバラードベスト『Dear…』で改めて聴いたらあまりの良さに泣きそうになった(懐かしさもあったのかもしれないが)。〈愛を告げるそのたびに 心はどこかで切り刻まれてゆくよ〉というフレーズは、年齢を重ねた現在だからこそ響いてくるものがある。これは隠れ名曲である。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:バラードベスト『Dear…』

2nd Glass

1997年4月23日
初登場2位、初動14.0万枚、売上101.1万枚

華原朋美の「Hate tell a lie」(初動32.1万枚)に敗れ最高位こそ2位だったものの、累計ではLUNA SEA時代も含めて自身初のミリオンセラーを記録。自身最大のヒット曲となった。

テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』エンディングテーマ。スリリングなピアノが印象的で、全体的にかなりシリアスな雰囲気が漂う名曲。PVもかなりナルシシズム溢れるカッコイイ仕上がりになっている。隆一のナルシストキャラ(?)の集大成というか一つの到達点がこのPVなのではないだろうか?という位にクールでギラギラしたオーラを感じる。97年の隆一は間違い無く時代の真ん中に居た。歌では「きぃみぃのぉゆぅめぇふわぁぁぁぁぁぁ」と声を張り上げているのにPVの隆一は全然口を開いていないのが小学2年当時の僕には不思議だった。『ミュージックステーション』ではしつこい程にギラギラしたカメラ目線を披露。一歩間違えたらネタ扱いされてしまいそうな世界観だけど、それすら凌駕する程に当時の隆一には勢いがあった。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:1st『Love』(Album mix)、ベスト『very best of songs…』他

1stミニ Cranberry Soda

1997年6月21日

SE,TSU,NA

1stミニアルバム『Cranberry Soda』のラストを飾る、シングル級の勢いを持ったポップナンバー。〈溢れるばかりのメディアの中を 上手く泳ぐのも楽じゃないけど〉という歌詞にもあるように、日々移り変わる音楽業界の中でもがくように走り続ける当時の自分自身を歌ったような曲であり、やはり97年の勢いに満ちている。add9系のコードが多用されているからか非常にクリアで鋭いサウンドという印象。

後のフルアルバム『Love』には「Another mix」として再度収録され、2002年のベスト盤『very best of songs…』でもシングルに混じって収録される等アルバム曲にしてはかなり良い扱いを受けている楽曲である。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1stミニ『Cranberry Soda』、1st『Love』(Another mix)他

3rd BEAT

1997年7月18日
初登場4位(2週連続)、初動11.6万枚、売上77.8万枚

前作「Glass」に次ぐ自身2番目のヒットシングル。

NHK『ポップジャム』オープニングテーマ。97年の夏を象徴する8ビートの爽快ポップス。リアルタイムでの思い出があるというわけでは無いんだけど、この曲を聴くと小学2年生だった当時が無性に懐かしく蘇って来る。「I love you」に負けず劣らず、詞・曲・ボーカル全てにおいて完璧なオーラに包まれた最高の名曲だ。海とか波とか、爽やかな夏の風景が非常に似合う。相変わらずキーが高く、特にサビ後半の〈Wow~ Wow Wow〉は苦しさのあまり絶叫になってしまう。隆一みたいにサラっと歌えないもんかねぇ。

昔から思ってるんだけど、この曲のPVで隆一と一緒にドライブしていた少女がやたら可愛い(アルバム『Love』のブックレットにも彼女の姿が確認できる)。名前も分からないし消息も掴めないのだが…彼女は現在、どこで何をしているのだろう。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』(Album mix)、ベスト『very best of songs…』他

4th Love is…

1997年10月15日
初登場4位、初動32.2万枚、売上72.5万枚

前作までの約3倍となる初動32.2万枚を記録したが歴史的な超激戦週に当たったため最高順位は4位だった。ちなみにこの曲が初登場した週の1位はSPEED「White Love」(初動48.2万枚)、2位はglobe「Wanderin’ Destiny」(初動34.5万枚)、3位はL’Arc~en~Ciel「虹」(初動33.0万枚)。驚異的なラインナップである。6位までが初登場組で占められ、前週1位だったB’zの「Liar! Liar!」が一気に7位にまで転落している。

TBS系『日立 世界・ふしぎ発見!』エンディングテーマ。あまり知られないが作曲は吉田美智子の単独となる。栄光の97年を締めくくる壮大なバラード。この曲は何と言ってもそのメロディーの美しさ…それに尽きる。97年は出すシングル・アルバム全てが大ヒットとまさに無敵の1年だったわけだがその中でもこの「Love is…」を歌っている時の隆一のオーラは神がかっていたように感じる。切なく甘いメロディーが堪らなく素晴らしい大名曲である。この曲で年末の『紅白歌合戦』出場。隆一の97年は輝かしく幕を下ろした。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』(Album mix)、ベスト『very best of songs…』他

1st Love

1997年11月22日

好き

1stアルバム『Love』収録曲。当時、隆一がプロデュースしていた女性三人組ボーカルユニットSay a Little Prayerの楽曲を自身でセルフカバーしたもの。原曲ではメンバーが作詞を担当していたがこちらは隆一が書いている。どっしりしたミディアムテンポのナンバー。聴いているとノスタルジックな気持ちになってくるのは何故だろう。この曲に限らず、97年の隆一の曲にはどれもそんなある種の懐かしさを秘めた独特のオーラがある。歌詞にはそういうフレーズは出てこないのに、波の音が聞こえてきたり海の広がりを感じたりするのは当時の隆一が醸し出していた強烈な世界観の仕業であろう(もしくはブックレットのこの曲のページにサーファー姿で写っている隆一&カニの影響か…)。いつかのあの日に帰りたくなるような…そんな気持ちにさせてくれる一曲だ。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』

涙色

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。隆一が酒井法子に提供した曲のセルフカバー…なんだけど、完全に隆一の濃い世界観が確立されておりどこからどう聴いても完全に河村隆一の曲である。正直、隆一以外のボーカルではこの魅力は半減してしまうような気さえする。都会的でドライなサウンドが展開されるが、サビではそれまでの鬱屈感から一気に解放された温もりのあるメロディーが炸裂。そこの切り替わりが最高に気持ち良い。初めて聴いた中学生のとき(2002年頃)から大好きな一曲であり、僕がアルバム『Love』にハマるキッカケになったとも言える曲だ。キングオブJ-POPという感じで素晴らしい。スピーディーでメロディアスで、いつ聴いても色褪せない名曲だ。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』

Love song

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。これは提供曲では無いので純粋なアルバムの新曲。ちなみにLUNA SEAの「LOVE SONG」とは全く関係無い。しっとりとしたピアノの音色から始まり、全体を通してアコギ主体のシンプルな演奏で歌われるミディアムナンバー。アルバムの中では割と小品という扱いだがメロディーの美しさはかなりのもの。97年のオーラに包まれた知る人ぞ知る名曲だ。〈Love song 今 キミだけに 秘密で歌うよ まわりの女の子が嫉妬しそうだから〉ってこの主人公、潔い位のナルシストだなぁと思うがこれも隆一だからこそ許されるのかな。〈幸せすぎる未来を 神様に感謝して キミに…〉の伸びる高音が泣ける。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』、バラードベスト『Dear…』

蝶々

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。三拍子のミディアムナンバー。「涙色」と同じく酒井法子に提供された曲だが原曲は聴いた事ない。幼き日の恋を思い起こす感傷的な曲であり、特にサビのメロディーが強力。何となく、幼い子供だった頃に戻ったような感覚になる。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:1st『Love』

Love

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。THE ALFEEの高見沢俊彦が作曲。壮大な海の広さを思わせる優しいバラード。母なる海、母性の海とかって言葉が浮かぶ。この曲を聴くと、何か大きなものに包まれるようなホッとする感覚をおぼえる。〈母親が消えたあの日に 時おり戻って〉というフレーズが意味深。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』、バラードベスト『Dear…』

小さな星

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。これもSay a Little Prayerに提供した曲のセルフカバー。カウントダウンからのロケットの発射音と共に幕が開ける。Say aのデビューシングルとして15万枚に迫るヒットを記録しているだけあって、抜群に勢いがある。突き抜けた爽快さが堪らない最高のポップナンバーだ。カバーなんだけど、やっぱりコレも完全に河村隆一の曲と化している。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』

でも淋しい夜は…(Live)

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。ライブ音源であり、『Cranberry Soda』に収録されていた「DEMO」というデモテープ音源の完成形。元々「DEMO」発表時に「この曲はフルアルバムで完成形を発表する」と公言していたそうで有言実行を果たした。何だか97年の隆一はこうしたストーリー付けまで完璧だったなと思う。サビの高音メロディーが最高。一時期今作でこの曲が一番好きだったほどこのメロディーは好き。スタジオレコーディング音源出してくれんかな。待ってます。ちなみにライブ音源なので曲終わり際に次の演奏曲だったであろう「BALLOON」のイントロが一瞬聞こえている。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:1st『Love』

Hope

1997年11月22日

1stアルバム『Love』収録曲。アルバムのラストを飾る、ストリングスと隆一のボーカルだけで構成された曲。壮大過ぎるスケール感はまさに当時人気絶頂・無敵状態だった隆一らしい。この曲テンポがメチャクチャで全然つかめない。わけがわからないが圧倒されたままストリングスのテンポが上がっていき、楽曲はフェードアウト…そして1曲目「I love you(Album mix)」の冒頭にあった波の音が再び聞こえ始め(この波の音は1分20秒程続く)、静かにアルバムは幕を下ろす。波の音で始まり波の音で終わるというこの構成が中学時代のわたくしマーにはたまらなくオシャレに思えたものだ。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:1st『Love』

5th Ne

2001年4月25日
初登場5位、初動7.9万枚、売上16.7万枚

2000年12月のLUNA SEA終幕後、初のソロシングル。前シングル「Love is…」からは約3年半ぶり。日本テレビ系『スーパーテレビ情報最前線』エンディングテーマ。

ソロを再開した2001年の隆一は「97年の栄光をもう一度!」と言わんばかりに徹底的に97年を踏襲した活動を行ったが、売上的には遠く及ばなかった。満を持してリリースした年末のアルバム『深愛~only one~』は13万枚に終わり、278万枚を売り上げた前作『Love』から実に265万人が去ってしまうという壊滅的な結果に…。4年弱の間になぜここまでファンが離れたのかは分からない。時代が変わったんだよという事なのか。この「Ne」も97年からすると激減と言っていい売上だけど、これでも01年以降の作品の中では今作が最高売上である。

とまぁ色々言ってきたけどこの曲は97年のオーラがまだ続いているかのような名曲。〈ねぇ〉が多用されるAメロがまろやかで可愛らしい。〈愛しくて愛しくて負けそう〉の箇所が目立つが僕が一番好きなのはその前の〈ねえ 君がくれた痛みさえ 離したくはないよ〉の部分。広がりを感じさせるメロディーが最強。サビの分量が多く聴いてて心地良い時間が長いのがお得だなと思う。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、ベスト『very best of songs…』他

6th 静かな夜は二人でいよう

2001年6月21日
初登場6位、初動4.0万枚、売上6.6万枚

ハウス食品やさいのカレーCMソング。後に隆一は「97年で言えば「Glass」に当たる曲はコレだったのでもっと売れてほしかった」と発言している事から、やはり01年の彼は97年の再現をしようとしていたようだ。一度成功したパターンを繰り返してしまうのが人間の習性だというが…残念ながら「Glass」には遠く及ばない売上となった。

楽曲としてはこの上なく普通な隆一バラード。「Glass」や「Love is…」と比べると明らかに格下というか、あちらが富豪ならばこの曲は平民クラスといったオーラの差があると思う。そんな印象からしばらく遠ざけていた曲だったが、後々バラードベストで改めて聴いたらそれなりに良さを感じ取れるようにはなった。

おすすめ度★★★☆☆
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、ベスト『very best of songs…』他

7th ジュリア

2001年8月22日
初登場6位、初動4.5万枚、売上9.0万枚

ハウス食品オーザックCMソング。恐らく97年で言う「BEAT」に当たる立ち位置だったであろう曲。PVが衝撃的である。七三分け、黒ブチ眼鏡、スーツ姿といういでたちの隆一が、女性ダンサー達と胸の前で両手を交互にフニャフニャさせるというあまりにも謎過ぎる怪ダンスを踊るのである。wikiを覗くと「これはジュリアダンスと言われている」と記載されていたがどこで誰に言われているのだろう? 隆一としては「世間が持つ河村隆一のイメージを壊したかった」という狙いだったようだが、予想以上にぶっ壊し過ぎて何か大切なものまで破壊してしまったような気も…。

さて楽曲の方は爽快かつキャッチーなポップスでかなり好きな部類に入る。特にラストサビの〈劣情の嵐に~♪〉のハモリはカラオケで真似したくなる(けど上手く出来ないんだよね…)。この曲で『紅白歌合戦』に出場したし01年以降の隆一では一つの代表曲となっている。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、ベスト『very best of songs…』

8th 君の前でピアノを弾こう

2001年10月24日
初登場9位、初動3.7万枚、売上6.1万枚

テレビ東京系『おはスタ』に当時出演していたOHA-ガール グレープに提供した楽曲。子供向けに制作されたという事で、確かにいつもよりホンワカした曲調である。かなり馴染みやすい良質ポップスなんだけど、やはり97年と比べると圧倒的に鋭さが無い気がする。

おすすめ度★★★☆☆
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、ベスト『very best of songs…』

9th 恋をしようよ

2001年11月21日
初登場18位、初動2.6万枚、売上3.6万枚

自身が司会していたフジテレビ系『愛の勝ち組×恋の負け組』エンディングテーマ。バラエティー番組の司会なんかやってたんだ…観てみたかった。スピーディーなポップナンバー。かなり良いメロディーだと思うけども、ついにTOP10落ち…。当時の隆一は「LUNA SEAと同じ事をしていては意味が無い」と、あえて奇抜な行動をしたり、笑いを取りに走っていたみたいだけどそれが大きく空回りしていたんだろうなぁ…。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、ベスト『very best of songs…』

2nd 深愛~only one~

2001年12月19日

my first love

2ndアルバム『深愛~only one~』収録曲。SPEEDの上原多香子に提供し、1stシングルとしてチャート1位・50万枚超えのヒットを飛ばしていた曲のセルフカバー。これは名曲だ。聴いているとどこか南の島の海や空や風が見えてくるような、雄大な自然を感じる。ソロデビュー初期の上原多香子の全面サウンドプロデュースを手掛けており1stアルバム『first wing』は隆一が全作詞・作曲を担当しているので隆一ファンならば一聴の価値アリ。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、バラードベスト『Dear…』

深愛~only one~

2001年12月19日

2ndアルバム『深愛~only one~』のラストを飾るバラード。ごく普通のポップスが多くなってしまった01年において、97年級のオーラを纏っている名曲。実は98年にSay aに提供、シングル化までした「深愛」という曲のセルフカバーである。後にSay aバージョンのシングルを買って聴いてみたんだけど隆一バージョンを先に聴いたせいか、やはり隆一節全開であるセルフカバーの方が圧倒的に良いと思う。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:2nd『深愛~only one~』、バラードベスト『Dear…』

10th Sugar Lady

2002年4月24日
初登場12位、初動2.5万枚、売上3.4万枚

自身が初主演したテレビ朝日系ドラマ『九龍で会いましょう』主題歌。石田ゆり子と共演していたらしいが観ていない。緑の風を感じるような爽快なポップナンバー。ただポップなだけでなく、隆一ならではのキレが復活しているような印象でこれは名曲だと思う。

ベスト盤には何故かまったりバラードにアレンジされたバージョンで収録されていたので、中古屋を探し回ってやっとこさシングルVerをGETした思い出がある。07年のカバーアルバム『evergreen anniversary edition』にてセルフカバーは行ったものの、未だにこのシングルバージョンはアルバム未収録のまま。このシングルがもっと売れれば、この曲も収録した新機軸のオリジナルアルバムがこの年出ていたかも?と考えると勿体無い…。

おすすめ度★★★★★
収録アルバム:ベスト『very best of songs…』(ballad version)、バラードベスト『Dear…』(ballad version)他

2ndミニ 人間失格

2002年7月17日

かけがえのない人

2ndミニアルバム『人間失格』収録曲。映画『ピカレスク 人間失格』にて主人公・太宰治を演じた隆一が太宰の人間性にインスパイアされて制作したコンセプトミニアルバム。テーマやジャケットはダークな感じだけど中にはこの曲のような綺麗なバラードもある。映画主題歌でもあった「Stop the time forever」が目立つけど僕としてはこちらの曲の方がメロディー的には好み。叶わない恋に向かっている感じというか…メロディーだけでなく歌詞も何とも切ない。〈僕はポーカーフェイス気取って そっと逢いに行こう〉〈今日も道化師を演じて あなたに逢いに行こう〉等のフレーズが太宰っぽいと感じる。せっかくならバラードベストに入れてほしかったけど未収録なのが残念。

おすすめ度★★★★☆
収録アルバム:2ndミニ『人間失格』

コメント

  1. より:

    とても興味深く拝見いたしました。 

    97年当時のあの勢いは本当にすごかったし、いずれも名曲揃い、しかも曲のアレンジもよかったです。

    2000年に隆一さんがプロデュースしたRKS「彼方まで」というアルバムを聴いてみてほしいです。
    全曲RK作詞・作曲ですが、これまた97年級のオーラを放つ名盤です。ダークな曲あり、ポップな曲あり、バラードあり…

    本人があの当時、あのアレンジで歌っていたら、LOVEを超える出来だったのではないかと思うほどでした。
    ちなみに2017年にファンクラブ限定でこれのセルフカバーアルバムが出ましたが、アレンジが弾き語りっぽく、彼方までの良さが出しきれなかった印象でした。

    またブログ見に寄らせていただきます!

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