いきものがかり 全アルバムレビュー・おすすめ度 #1 ~『桜咲く街物語』から『バラー丼』~

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いきものがかり 全アルバムレビュー #1

こんにちは、孤独なJ-POPファン、マー・田中(@kazeno_yukue)でございます。
ここではいきものがかりのアルバム感想、各おすすめ度を発売順に綴ってまいります。

1st 桜咲く街物語

2007年3月7日 約26万枚

【収録曲】
01.SAKURA/02.KIRA★KIRA★TRAIN/03.HANABI/04.君と歩いた季節/05.コイスルオトメ/06.流星ミラクル/07.青春のとびら/08.ひなげし/09.ホットミルク/10.いろはにほへと/11.うるわしきひと/12.夏・コイ/13.タユムコトナキナガレノナカデ/14.SAKURA-acoustic version-

1stアルバム『桜咲く街物語』。メジャー1作目のアルバムであり、今作以前にはインディーズで3作アルバムが出ている。

シングル「SAKURA」(6万枚)「HANABI」(5万枚)「コイスルオトメ」(1万枚)「流星ミラクル」(2万枚)「うるわしきひと/青春のとびら」(1万枚)に加えC/Wから「ホットミルク」を収録。「夏・コイ」はインディーズアルバム『誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました…』収録曲のリアレンジ。初回限定盤はスペシャルブックレット入りBOX仕様。

チャート順位は初登場の4位を超える事は無かったものの、その後3年以上に渡って売れ続ける驚異的なロングセラーを続けた。最終ランクインは2010年8月。2010年のベスト盤『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』に次ぐ自身2番目のロングセラーとなった。

デビュー曲「SAKURA」がヒットしたのは僕が高校2年の時。当時は正直「良い曲だけど一発屋だろうなぁ…」と思っていたし、2か月後の2ndシングル「HANABI」が今一つだったのもあってアルバムにまで手が伸びなかった(2010年頃に一応ベスト盤は聴いたんだけどそれっきり)。最近になってようやく「いきものがかりをしっかり聴いてみよう」と思い立ち1stアルバムである今作を聴いてみたんだけどビックリ。「こんなに良い曲揃いだったのか」と。

シングル以外でも「KIRA★KIRA★TRAIN」「君と歩いた季節」「タユムコトナキナガレノナカデ」等十分に気合の入った曲が並んでいる。後にいわゆる「国民的アーティスト」風を背負わされる事になるけど初期である今作はまだ粗削りな感じで、そこが今となっては魅力に感じられる。吉岡聖恵の歌い方もまだ「厚木のやんちゃな女の子」感が残っていていじらしい。

ただ男性メンバー二人もボーカルをとる「夏・コイ」は大好きな曲なんだけど、先にベスト盤『いきものばかり』の2010 versionを聴いていたせいか今作のバージョンはまだ未完成というか、キレが弱く思えてしまった。田中ユウスケ氏には申し訳ないが、これは本間昭光氏編曲の方が明確に良いかなぁ。

おすすめ度:B

2nd ライフアルバム

2008年2月13日 約25万枚

【収録曲】
01.Good Morning/02.茜色の約束/03.夏空グラフィティ/04.青春ライン/05.@miso soup/06.ソプラノ/07.花は桜 君は美し/08.ちこくしちゃうよ/09.心一つあるがまま/10.ニセモノ/11.東京猿物語/12.月とあたしと冷蔵庫/13.茜色の約束-acoustic version-

2ndアルバム『ライフアルバム』。

シングル「夏空グラフィティ/青春ライン」(3万枚)「茜色の約束」(4万枚)「花は桜 君は美し」(3万枚)に加えC/Wから「心一つあるがまま」を収録。初回限定盤は吉岡聖恵による描き下ろしイラスト入りフォトシート封入。m-floのベスト盤『Award SuperNova-Loves Best-』(8万枚)に阻まれたので最高順位は2位だったが、シングル・アルバム通じて自身初のTOP3入りとなった。

前作『桜咲く街物語』の頃までは「「SAKURA」の一発屋だろうな…」と勝手に思っていたワタクシだったが、その後も安定してスマッシュヒットを打ち続けていたので「あれ、意外と延命してるな」と感じていたのがこの時期だった。

とびきり弾けたサマーソング「夏空グラフィティ」は新境地だったし、auのCMソングとなっていた「茜色の約束」なんかはメロディーが非常に良いなと当時から感じていたものだ。10年以上経って初めてしっかり聴いたんだけど前作同様シングル以外にもストレートな良曲が多い。リード曲的存在の「Good Morning」はシングル級の曲だし初めてメンバーが編曲に参加した「月とあたしと冷蔵庫」も夜に聴くと映えるしっとり名曲。まさに王道J-POPアルバム。そんな中「東京猿物語」はちょっとおふざけ要素も加わっており楽曲の幅を見せようというメンバーの意向を感じる(個人的にはあまりおふざけな作風は似合わない気もするが…)。

おすすめ度:C+

3rd My song Your song

2008年12月24日 約46万枚

【収録曲】
01.プラネタリウム/02.気まぐれロマンティック/03.ブルーバード/04.スパイス・マジック/05.かげぼうし/06.帰りたくなったよ/07.message/08.Happy Smile Again/09.くちづけ/10.僕はここにいる/11.プギウギ/12.幻/13.心の花を咲かせよう/14.帰りたくなったよ-acoustic version-

3rdアルバム『My song Your song』。前作『ライフアルバム』から約10か月ぶり、2008年2作目のオリジナルアルバム。

シングル「帰りたくなったよ」(6万枚)「ブルーバード」(9万枚)「プラネタリウム」(3万枚)「気まぐれロマンティック」(4万枚)に加えC/Wから「Happy Smile Again」「message」を収録。初回限定盤はスペシャル三方背BOX仕様で特典としてスペシャルブックレット等が付属する。シングル・アルバムを通じて自身初のチャート1位を獲得、前作から大幅に売上が向上した。

前作に引き続き屈託のない王道J-POP。バンドとしてのエゴや自己主張は見られずとにかく良い歌を届けようという作風のようだ。収録されている4シングルはどれもキャッチーな名曲だけど、「Happy Smile Again」のようなC/Wとは思えない曲も入っていたりでシングルだけのアルバムにはなっていない。大半のシングルで水野良樹が作詞・作曲を手掛けているので水野一強のグループかと思われがちだがアルバム曲では山下穂尊制作のものも多い。「スパイス・マジック」「心の花を咲かせよう」等、水野曲に引けを取らないキャッチーさの山下曲もあるし(特に「心の花を咲かせよう」はベスト盤皆勤賞)。また今作より吉岡聖恵も単独で作詞・作曲を始めたのでメンバー全員が曲を作れるという状態になった。

おすすめ度:B

4th ハジマリノウタ

2009年12月23日 約56万枚

【収録曲】
01.ハジマリノウタ~遠い空澄んで~/02.夢見台/03.じょいふる/04.YELL/05.なくもんか/06.真昼の月/07.ホタルノヒカリ/08.秋桜/09.ふたり-Album version-/10.てのひらの音/11.How to make it/12.未来惑星/13.明日へ向かう帰り道

4thアルバム『ハジマリノウタ』。

シングル「ふたり-Album version-」(5万枚)「ホタルノヒカリ」(4万枚)「YELL/じょいふる」(14万枚)「なくもんか」(3万枚)収録。初回限定盤はスペシャル三方背スリーブBOX仕様。また同年5月に開催されたライブツアー『いきものがかりのみなさん、こんにつあー!!2009~My song Your song~』最終公演から5曲のライブ映像を収めたDVDが付属する。

前作『My song Your song』を超える売上を記録し、オリジナルアルバムでは自身最大のヒット作となった。また2010年度年間アルバムチャート8位に食い込み、『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』(年間2位)と共に2作同時の年間トップ10入りを果たした。

前年2008年には紅白歌合戦に初出場するなどして、この時期には既に「国民的アーティスト」に片足突っ込んでいた感もあったいきものがかり。1曲目の「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」が大作バラードという事もあってかアルバム全体にどっしりした貫録を感じる。

今作での水野良樹はシングル制作だけに留まり、何とアルバム曲は全て山下穂尊(7曲)と吉岡聖恵(1曲)が手掛けている。アルバム曲も水野曲と大きな差は無く、メンバー3人全員が非常に優れたソングライターである事が分かる。これは大きな武器であると思う(大抵作詞・作曲の才能はグループ内の一人に集中する傾向があるから)。特に山下曲の「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」はシングル以上の貫録を纏う素晴らしい名曲である。また「夏・コイ」(1st『桜咲く街物語』収録)以来の全員ボーカル曲となる爽快ナンバー「てのひらの音」なんかも入っておりバラード一辺倒でも無い。この時点でまだメジャーデビュー4年目だったが既に10年選手かのような抜群の安定感を醸し出す名盤。

おすすめ度:B+

1stベスト いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~

2010年11月3日 約143万枚

【収録曲】
DISC.1
01.SAKURA/02.うるわしきひと/03.青春ライン/04.茜色の約束/05.KIRA★KIRA★TRAIN/06.ノスタルジア/07.未来惑星/08.夏・コイ-2010 version-/09.タユムコトナキナガレノナカデ/10.今走り出せば/11.花は桜 君は美し/12.ソプラノ/13.月とあたしと冷蔵庫/14.ホットミルク/15.コイスルオトメ
DISC.2
01.気まぐれロマンティック/02.ブルーバード/03.じょいふる/04.心の花を咲かせよう/05.YELL/06.キミがいる/07.ちこくしちゃうよ/08.Happy Smile Again/09.ありがとう/10.雪やまぬ夜二人-2010 version-/11.くちづけ/12.スピリッツ/13.風と未来/14.残り香/15.なくもんか/16.帰りたくなったよ

1stベストアルバム『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』。

これまでにリリースされたシングル・C/W・アルバム曲からメンバーが選出した楽曲を集めた自身初のベストアルバム。初回生産限定盤はブックレット付き三方背BOX仕様、115分に及ぶ『完全撮り下ろし!! オンガク情報バラエティ「イキイキTV」』収録DVD付属に加え「いきものランド」ガイドマップ&ポスター、入園チケット風カード、ステッカー、ポストカード等が封入されている。

シングルでは前作『ハジマリノウタ』以降にリリースされていた「ノスタルジア」(4万枚)「ありがとう」(21万枚)「キミがいる」(6万枚)がアルバム初収録。更に事前に着うた配信されていた「今走り出せば」「スピリッツ」、新曲「風と未来」が収録されている。また「夏・コイ」「雪やまぬ夜二人」の2曲は今作用に新たにリアレンジされた音源。

シングルA面では「HANABI」「流星ミラクル」「青春のとびら」「夏空グラフィティ」「プラネタリウム」「ふたり」「ホタルノヒカリ」が未収録となった。これに関してメンバーの水野良樹は「夏空グラフィティ」「プラネタリウム」「ふたり」等も収録したかったが容量の関係で諦めた旨をTwitterにて発言している。メジャーデビュー10周年の2016年には今作の拡大版とも言えるオールタイムベストアルバム『超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~』がリリースされ、そちらには「夏空グラフィティ」「プラネタリウム」「ふたり」が収録されている。

初のベストアルバムであるという事、更にNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』主題歌としてヒットしていた「ありがとう」初収録の効果も後押しして初動45万枚を叩き出しチャート初登場1位。2週目も20万枚(この時点で自己最高累計を突破)と猛烈な売り上げを見せ、発売から9週目に100万枚を突破し自身初のミリオンセラーを記録。現在でもいきものがかり最大ヒットアルバムとなっている。2010年度年間アルバムチャート2位となり、前作『ハジマリノウタ』(年間8位)と共に2作同時の年間トップ10入りを果たした。また翌2011年度年間チャートでも10位に入っており2年連続年間トップ10入りも果たしている。その後も今作の需要は衰えず数年間に渡って売れ続け、1stアルバム『桜咲く街物語』の148週を大幅に上回る合計219週という自身最大ロングセラーを記録した。最終ランクインは2017年1月。

王道J-POPを掲げるいきものがかりのベストアルバムという事で、それぞれの楽曲の良さは文句なし。どれもキャッチーさに溢れた名曲ばかりだ。吉岡聖恵の歌声は変なクセも無くストレートで、かつ無機質過ぎないという天性のボーカリストであると思う。

ただ31曲も選んでおきながらアルバム・C/Wからも大量に選出しておりシングル曲は全く網羅されていない。資料的に聴きたい初心者リスナーはここが少し不満に感じる点でもあるだろう。僕自身も最初に今作を聴いたとき(いきものがかりで最初に聴いたアルバムが今作だった)ベストなのに知らない曲が大量に入っていたので何が何だか分からず戸惑ったものだ。オリジナルアルバムを一通り聴いてから今作に戻ると中々豪華な選曲だなという事に気付くんだけどね。まぁ無理に通して聴こうとせず、知っている曲・気になっている曲だけをピックアップして楽しむというのが良いと思う。

2016年には拡大版と言えるオールタイムベスト『超いきものばかり』が出たので、今作はもう用済みかと思いきやそんな事は無い!と強く主張したい。それは2010 versionと銘打たれた「夏・コイ」「雪やまぬ夜二人」のリアレンジ2曲が収録されているという点だ。「夏・コイ」は男性メンバーも歌う爽やかなサマーポップス、「雪やまぬ夜二人」は雪の情景が目の前に浮かぶウィンターバラードでどちらもかなりの名曲。どちらも原曲より大幅に完成度が上がっているので是非とも今作収録の2010 versionの方を強くオススメしたいし、何より山下穂尊の才能にビビる。シングルA面のメインライターである水野の影に隠れてしまっているが、山下も全く引けを取らない優秀なソングライターである。

おすすめ度:B+

5th NEWTRAL

2012年2月29日 約41万枚

【収録曲】
01.歩いていこう/02.笑ってたいんだ/03.いつだって僕らは/04.KISS KISS BANG BANG/05.会いにいくよ/06.地球/07.センチメンタル・ボーイフレンド/08.白いダイアリー/09.恋詩/10.NEW WORLD MUSIC/11.愛言葉/12.おやすみ
DISC.2 なまものばかり~メンバーズBEST LIVEセレクション~(初回生産限定盤のみ付属)
01.SAKURA-2010 LIVE at 日本武道館 ver.-/02.ありがとう-2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-/03.気まぐれロマンティック-2009 LIVE at 渋谷C.C.Lemonホール ver.-/04.歩いていこう-2011 LIVE at 国立代々木競技場第一体育館 ver.-/05.キミがいる-2010 LIVE at 日本武道館 ver.-/06.じょいふる-2010 LIVE at 日本武道館 ver.-/07.YELL-2010 LIVE at 日本武道館 ver.-/08.ブルーバード-2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-/09.コイスルオトメ-2010 LIVE at 横浜アリーナ ver.-/10.心の花を咲かせよう-2011 LIVE at 横浜スタジアム ver.-

いきものがかりの5thアルバム『NEWTRAL』。

2010年のベスト盤『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』を経て初のアルバムで、オリジナルアルバムとしては2009年の『ハジマリノウタ』以来約2年2か月ぶりのリリース。ボーカル・吉岡聖恵の28歳の誕生日にリリースされた。故に当日は吉岡のバースデーパーティー兼今作の発売記念イベントが六本木ヒルズアリーナで行われた(この模様はニコニコ生放送で生中継されたらしい)。

シングル「笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC」(5万枚)「歩いていこう」(6万枚)「いつだって僕らは」(3万枚)収録。『いきものばかり』に収録されていた「ノスタルジア」「ありがとう」「キミがいる」の3シングルは未収録となった。

初回生産限定盤はスペシャル三方背スリーブBOX・デジパックケース仕様、ポストカード、ライブツアー2012チケット特別抽選先行案内など封入。また初回生産限定盤のみ、メンバー自身がセレクトしたライブ音源10曲を収録したライブアルバム『なまものばかり~メンバーズBEST LIVEセレクション~』が付属している。

ベスト盤がミリオンヒット、紅白にも連続出場とすっかり「国民的アーティスト」のポジションに足を踏み込んだ時期。ジャケット写真やタイトルからはクールなイメージが浮かぶが内容は別にクールでは無い。1曲目「歩いていこう」こそ6分超えの大作バラードだがその後は3連続でアッパーな楽曲が続く(「まぁ「笑ってたいんだ」も意外に6分超えてるんだけどね…)。特にリード曲として各音楽番組で披露しまくっていた「KISS KISS BANG BANG」はあの「じょいふる」を超えたんじゃないかという程に弾けたナンバーでアクセントとして非常に良い。

ただ前半の1曲1曲が濃い分、6曲目以降の印象が薄くなってくる。どれも良質な雰囲気はあるので何度も聴きかえせば染みてくるんだろうな。後半では吉岡聖恵が作詞作曲を手掛けた「白いダイアリー」が頭一つ抜けて良いメロディーだった。吉岡はアルバム1作につき1曲程しか曲を作らないけど、水野・山下に引けを取らないライティング能力があると思う。結局3人とも天才って事ですね…。

DISC.2 なまものばかり~メンバーズBEST LIVEセレクション~
初回生産限定盤にのみ付属するいきものがかり初のライブアルバム。ひとつの公演を丸ごと収録しているワケでは無く、2009年~2011年に行われたライブ音源からメンバー自身がセレクトしているので時期も場所もそれぞれバラバラ。でも時期によるボーカルや演奏の違いが分かる程のファンでは無いからか、サラリと聴いている分にはまるで一本のライブかのように思える。

CDに忠実に演奏するのを基本としているのか、非常に丁寧なボーカル・演奏で安定感抜群。ライブ盤ならではのガツンとした熱狂・うねりみたいなものは皆無である(せいぜい「じょいふる」が他より盛り上がる位か)。まぁいきものがかりの曲が好きなリスナーはそこまでのライブ感を求めていないだろうからOKなのかな。トークも入っておらず(曲終わりの吉岡の「ありがとうございました!」とか位)本当に楽曲音源のみという感じ。

印象的だったのは「コイスルオトメ」のアレンジが2016年のベスト盤『超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~』収録(「激情編」という副題が付いている)の本間昭光アレンジバージョンだった事。スタジオ音源の方を先に知っていたので、「このライブが元になっているのか…!」という驚きがあった。このアレンジは熱いロックバラードとなっていて断然原曲よりも好みだ。

おすすめ度:B

2ndベスト バラー丼

2012年12月19日 約28万枚

【収録曲】
01.風が吹いている-UK recorded version-/02.ありがとう/03.プラネタリウム/04.帰りたくなったよ/05.SAKURA/06.YELL/07.歩いていこう-piano intro version-/08.心の花を咲かせよう/09.茜色の約束/10.ふたり/11.明日へ向かう帰り道/12.コイスルオトメ/13.風が吹いている

いきものがかりのバラードベストアルバム『バラー丼』。

この時点まで発表されていたいきものがかりの全楽曲の中からバラードに該当する曲をピックアップしてまとめた自身初のバラード集。初回生産限定盤にはバラー丼限定仕様のマフラータオル、いきものカード付属。

シングル「風が吹いている」(7万枚)がアルバム初収録の他、「ふたり」もシングルバージョンでは初収録。また「歩いていこう」はピアノのイントロを追加した新バージョン。更にロンドンのリアル・ワールド・スタジオでレコーディングを行った「風が吹いている-UK recorded version-」が初収録音源として収められている(これはいきものがかり自身初の海外レコーディング音源である)。

2年前にリリースしたベストアルバム『いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~』と12曲中7曲が重複している影響もあってか累計売上は30万を下回り振るわなかったが、3rdアルバム『My song Your song』から5作連続でのチャート初登場1位を獲得。ランクインも81週とロングセラーにはなった。最終ランクインは2017年1月。

この年に開催されたロンドンオリンピック・パラリンピックのNHKテーマソングであった「風が吹いている」でいきものがかりに興味を持った人が手に取るには最適なベストアルバムだったかもしれないが、現在では特筆すべきポイントはあまり無い。「風が吹いている」を含んだベストならば2016年のオールタイムベスト『超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~』が存在するし、「明日へ向かう帰り道」以外は全曲が被っている(新録を除く)のでわざわざ今作に拘る必要性は薄い。

ただ美メロバラードというのはいきものがかりの魅力の一つであるので、アップテンポの曲は聴きたくない!とにかくバラードだけをピックアップして聴きたい!という欲求がある人にはオススメできる。やはりメロディーの良さは格別であるし“うた”の良さを再確認できる。バラード集という事で当然大人しめな曲調が続くので睡眠時のお供なんかには最適である。

初のロンドンレコーディングが行われたという「風が吹いている-UK recorded version-」はオーケストラを前面に押し出しより雄大なスケールに仕上がっている。元々オリンピックらしい壮大な曲だったのを更に特盛・重厚にしているので胸焼けしそうな部分もある。たまーに聴く位で良いかな…。僕としては原曲の方が好き。ちなみに9分を超える大作に仕上がっている。

おすすめ度:C+

※この続き(6th『I』~)の感想は下記記事です

いきものがかり 全アルバムレビュー・おすすめ度 #2 ~『I』から『WE DO』~
いきものがかり 全アルバムレビュー #2 こんにちは、孤独なJ-POPファン、マー・田中(@kazeno_yukue)でございます。 いきものがかりアルバム感想、第2弾スタート。 ※前回の感想(1st『桜咲く街物語』~バラードベス...

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